S16 悪魔は精力的に人を滅ぼそうとする

悪魔は架空の存在でもなく、またちょろい敵役でもなく、
深刻、最強の敵であり、油断もすきもない存在、また
数々のクリスチャンをひっくり返してきた存在なのです。
私たちは悪魔を過度に恐れる必要はないかもしれませんが、
しかし、聖書的な意味合いでこの敵を理解するべきです。

創世記3:1 さて、神である主が造られたあらゆる野の獣のうちで、蛇が一番狡猾であった。蛇は女に言った。「あなたがたは、園のどんな木からも食べてはならない、と神は、ほんとうに言われたのですか。」

3:2 女は蛇に言った。「私たちは、園にある木の実を食べてよいのです。

3:3 しかし、園の中央にある木の実について、神は、『あなたがたは、それを食べてはならない。それに触れてもいけない。あなたがたが死ぬといけないからだ。』と仰せになりました。」

3:4 そこで、蛇は女に言った。「あなたがたは決して死にません。

3:5 あなたがたがそれを食べるその時、あなたがたの目が開け、あなたがたが神のようになり、善悪を知るようになることを神は知っているのです。」

3:6 そこで女が見ると、その木は、まことに食べるのに良く、目に慕わしく、賢くするというその木はいかにも好ましかった。それで女はその実を取って食べ、いっしょにいた夫にも与えたので、夫も食べた。

ここでは、蛇、悪魔が最初の女性であるエバを惑わし、
神のことばに逆らわせ、禁じられた木の実を食べるようになったことが
書かれています。この罪のゆえにアダムもエバも永遠の命の木から
遠ざけられ、また死ぬようになったのです。彼らは本来は死ぬべきではなかったのですが、この罪のゆえに死が彼らに入り込み、その結果アダムもエバも長生きはしましたが、結局は、死を迎えました。


このように悪魔は相手の心理に付け込み、弱点や誘惑に弱い所をつき、そして、
平気で嘘をつき、そしてこのときのようにまんまと人の命を奪い、死に渡すことをやってのけるのです。
悪魔はこのような存在であり、知恵に満ち、策略にたけているのです。

ヨハネ 13:2 夕食の間のことであった。悪魔はすでにシモンの子イスカリオテ・ユダの心に、イエスを売ろうとする思いを入れていたが、

悪魔は今の我々とも決して無縁ではありません。しかし、悪魔はどのようにして、人をだまし、クリスチャンを惑わすのでしょう。
ここでは、イエスを裏切ったイスカリオテ・ユダ、彼の心の中に悪魔が思いを入れたことが書かれています。そして、その思いが、ユダの中で、現実化し、彼は実際に行動に出て、イエスを銀貨30枚で敵に売り渡したのです。

そして、この箇所を通して、私たちは悪魔の働く方法、すなわち、人の心に思いを入れる、という方法を知ります。このことは事実であり、今でも多くの人の思いの中に悪魔は働き、彼が悪魔の意思を行なうべく、惑わしています。

ですので、悪魔が来る、というとき、何か見える存在を想像するのは、間違いです。そうでなく、積極的に人の思いに働き、もっともらしい理由をつけて、その人を滅びに導き、神からキリストから遠ざけ、罪や、悪に引きずり込む、それが悪魔の方法であることをしりましょう。

たとえば、日本でも悪魔は多くの人の心に働きかけます。そして、
キリストの話を紹介しても「宗教はこわい」「勧誘にひっかかってはいけない」などのもっともらしい思いを入れてその人を聖書やキリストの真理から遠ざけているのです。


また、クリスチャンになった人に対してもあらゆる惑わしや疑問、偽りを心の中に入れます。それらに対抗するために我々は祈りの中で信仰の盾を持つべきです。次のステップ

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