S17 悪魔の方法

悪魔はキリストをすでに信じたクリスチャンに対しても
平気で惑わし、攻撃し、あわよくば永遠の命から引きずり落とそうとしてきます。どのような方法を用いるのでしょうか。

<人を用いる>

一つの方法は悪魔が惑わした人を用いて、正しい人に
滅びを用意する、という方法です。キリストは悪魔に惑わされ、
惑わしの教理を本気にし、それを語ることにより、民を滅びに導く
教師たちに関してこう語りました。

マタイ 23:13 しかし、忌わしいものだ。偽善の律法学者、パリサイ人たち。あなたがたは、人々から天の御国をさえぎっているのです。自分もはいらず、はいろうとしている人々をもはいらせないのです。

23:14 〔忌わしいものだ。偽善の律法学者、パリサイ人たち。あなたがたは、やもめたちの家を食いつぶしていながら、見えのために長い祈りをするからです。ですから、あなたがたは、人一倍ひどい罰を受けます。〕

23:15 忌わしいものだ。偽善の律法学者、パリサイ人たち。改宗者をひとりつくるのに、海と陸とを飛び回り、改宗者ができると、その人を自分より倍も悪いゲヘナの子にするからです。

ここでは、民の教師である偽善の律法学者、パリサイ人たちが、
悪魔に惑わされ、誤りの教理をすっかり信じ込んだことが書かれているのです。
そして、その誤りの教理のゆえに、それを聞く「人々から天の御国をさえぎっているのです。」そして、「自分もはいらず、はいろうとしている人々をもはいらせないのです。」


悪魔に教理を惑わされた彼ら自身も天の御国に入れませんが、それだけでなく、
彼らにより誤りの教理を吹きこまれた人々、彼らの信者たちも入ることができないのです。


このことは、今の我々とも無縁ではありません。否、我々と関係があるから、聖書に書かれているのです。もし、私たちがこのような教会に入り、偽善の教師のことばや、教理を本気にするなら、我々も入るはずの天の御国が危なくなることを覚えましょう。

そして、また、「忌わしいものだ。偽善の律法学者、パリサイ人たち。改宗者をひとりつくるのに、海と陸とを飛び回」ることが書かれています。彼らは教師として、教理の布教には熱心なのです。しかし、問題は正しい教理を伝えるか否かにあります。


彼らは残念ながら、偽善であるために悪魔にまんまとだまされ、人を滅びに至らせる教理を正しいと信じ込んでいます。そして、「改宗者ができると、その人を自分より倍も悪いゲヘナ(地獄)の子にするからです。」と書かれています。ですので、いかに悪魔が聖書の教えやら、教師の中に偽りの教えや、滅びに至らせる教えを蔓延させているかがわかるのです。ゲヘナとは地獄のことです。天の御国に入りたくて聖書の話を聞いていたのに、結果として地獄へ入ったのでは何をしているのかわかりません。

しかし、キリストがそういわれる以上、このことは実際にあることなのです。
悪魔の惑わし、そして、教師を惑わして、地獄へ導く教えを語らせる、という惑わしに気をつけましょう。

<心に偽りを入れる>

エデンの園でエバを惑わした蛇、悪魔のように、悪魔は、
人の心の中に惑わしの思いを入れます。
神のことばを疑わせ、罪にいざないます。

<思いの中に入る>
イスカリオテのユダの心の中に働き、彼にイエスを裏切らせたように、
悪魔は人の心の中に働きます。
イエスは偽りものだ、という思いを入れます。

このように悪魔は我々と無縁の存在ではありません。
今も我々を惑わし、あわよくば永遠の命を奪うように、
働いています。我々はこのような敵と戦い、偽りに惑わされない歩みをする必要があります。次のステップ

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