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終末と世界支配:

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終末の時代にはいくつかの特徴やキーワードがあるのですが、
その中で、「世界支配」もしくは「世界帝国」ということばは、
聖書的には終末とは切り離せないようです。
終末を預言するダニエル書には終末に起きる獣の世界帝国に関して
繰り返し預言されています。以下の様です。

”ダニエル2:40 第四の国は鉄のように強い国です。鉄はすべてのものを打ち砕いて粉々にするからです。その国は鉄が打ち砕くように、先の国々を粉々に打ち砕いてしまいます。”

終末におき、世界を蹂躙する獣の国に関してそれは第4の国であると
語られています。第1、第2、第3はそれぞれ、バビロン、メデイアペルシャ、ギリシャ帝国であり、
それぞれは、みな、単なる歴史上の一国というより、その当時の世界を支配した 世界帝国、
世界統一を実現した国として、特長がある国なのです。
それらに連なる第4の国として登場する終末の獣の国は、やはり、世界を支配する国となる、と
理解することが正しいのです。

世界帝国というものを我々の世代は今まで経験したことがありません。
ですので、想像で考えるしかないのですが。 しかし、世界帝国、そして
その下での艱難時代を考えるとき、想像できるのは逃げ場がない、時代、世界に入る、ということです。
今までは、この国で迫害されたら、ほかの国へ逃げるということが可能でしたが、
全世界を獣によって支配されるなら、もうどこにも逃げ場がない、ということが言えるでしょう。
しかし、そうはいってもあまり悲観的なこと、不信仰なことをいうのも、まずいでしょう。
黙示録には以下の様にも書かれています。

”黙示録 
12:6 女は荒野に逃げた。そこには、千二百六十日の間彼女を養うために、神によって備えられた場所があった。”

そのような艱難時代の千二百六十日 (3年半)でも彼女を養う場所が与えられるのですから、このことを期待していきましょう。

さて、この世の神、サタンはこの日を待ち望んでおり、
サタンの意思を行う獣帝国の下で、永遠の命を持つクリスチャンを迫害したいと
願っていますので、その獣の国の支配の下で、
あらゆる反キリスト的な政策や、方策が実行されることが想像できます。

予想できることは教会支配を獣の国が行い、教会の牧師や働き人を獣政府が
任命したり、罷免できるようになるのでしょう。
そのような教会を何というのか?獣教会とでもいうのか?
獣教会はいいすぎ、だと思う人もいるかもしれませんが、聖書自体が私と同じような表現でその
未来の背教教会を描写しています。

黙示録13:11 また、私は見た。もう一匹の獣が地から上って来た。それには小羊のような二本の角があり、竜のようにものを言った。

13:12 この獣は、最初の獣が持っているすべての権威をその獣の前で働かせた。また、地と地に住む人々に、致命的な傷の直った最初の獣を拝ませた。

13:13 また、人々の前で、火を天から地に降らせるような大きなしるしを行なった。

13:14 また、あの獣の前で行なうことを許されたしるしをもって地上に住む人々を惑わし、剣の傷を受けながらもなお生き返ったあの獣の像を造るように、地上に住む人々に命じた。

13:15 それから、その獣の像に息を吹き込んで、獣の像がもの言うことさえもできるようにし、また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。

ここでは、全世界規模で統一された教会が「もう一匹の獣」と表現されています。
「小羊のような二本の角」とは教会の2大勢力、プロテスタントとカソリックをさすと理解できます。
また、この獣教会が「獣の像」すなわち、反キリストを擁立させることをもここでは預言されています。
ですので、反キリストは無理やりでも強制でもなく、しかし、少なくとも外見的には、
形としては、背教の教会の全会一致の賛成の下で歓呼の声に迎えながら、教会の神の座につくのです。

そのようなわけで、世界を一国支配する国が出てくることが終末の大事な条件なのですが、
それではその国はもう出現しているのか、どうかを考えましょう。
私の理解ではアメリカこそ、その獣の国であり、
そして、もしアメリカがその国であるとしたなら、
その用意、すなわち、アメリカが世界を統一できるだけの
国力や軍事力を持つことに関していえば、
もうその能力も軍事力もすでに持ち合わせているだろうと理解しています。
アメリカは世界で飛びぬけた軍事力を持つ国であり、
その軍事のための予算や費用も飛びぬけた一番なのです。

もうこの国に対抗できる国など世界のどこにも存在していません。

そういう意味で、世の終わりとか、黙示録が預言する未来は、
遠い先のことではなく、明日にでも実現される可能性のあることがらであると
私は理解しています。そう、我々はそのような時代に生きているのです。

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