ダニエル書が預言していた獣の国アメリカby エレミヤ
終末の日のキリスト教破壊、反キリスト擁立、さらに3年半の艱難時代は全て、獣の国、アメリカ主導で行われる!!!
ダニエル書、黙示録はことばを揃えて終末の日に「獣」と呼ばれる世界帝国が出現することを語る。
その世界帝国の強権、圧迫、強制の下で、全世界のクリスチャンに対して、反キリスト礼拝が強要されること、さらに3年半の艱難時代が到来することを語る。
その国はどこの国であるか?それに関して、今まで多くのクリスチャンが多くの考え、推量、教理を唱えている。ある人は古代のローマ帝国が終わりの日に復活すると唱え、ある人々はヨーロッパEUこそそれだという。他にも国連がその獣の国となる、という考えもあるようである。当HP角笛は、それらの考えと異なり、他でもない世界最大の富める国、また最強の軍事国家アメリカこそ、その獣の国であると理解する。
以下にその根拠を記載する。
<目次>
1. 聖書は、終末の日に第4の獣の国と呼ばれる獣帝国が世界を席巻するようになることを預言する。その特徴は;
1. )一本の強い角:最強の軍事国家であること。
2. )全世界の支配、破壊をもくろむ国:
3. )戦争による、壊滅さらに復活を行う国:
4. )尊大な国:
5. )先の国々を打ち砕く:
6. )10本の角を持つ:
7. )キリスト教を破壊する国:
8. )反キリストは獣の国から出る
9. )3年半の艱難時代は、獣の国主導で起きる。
10. )みわけづらい国
2.その終末の獣の国のあらゆる特徴はアメリカと合致する:
1)アメリカは世界歴史上、ナンバーワンの軍事国家、スーパーパワーである。
2)アメリカこそ、全世界の支配をもくろむ国:
3)アメリカは自国を戦争により、壊滅、また復活することをもくろんでいる
4)アメリカは尊大な国である
5)アメリカはダニエル2章の先の国々(バビロン、メデイアペルシャ、ギリシャ)を打ち砕く
6.) アメリカは既に10本の角を持っている:
7)アメリカは、キリスト教破壊の国:
8)反キリストはアメリカから出る
9)3年半の艱難時代は、アメリカ主導で起きる。
10)アメリカはみわけづらい国
3.EUは獣の国たりえるのか?
<詳細>
1. 聖書は、終末の日に第4の獣の国と呼ばれる獣帝国が世界を席巻するようになることを預言する:
以下の様に多くの聖書箇所で、終末の獣の国に関して預言されている。
<獣の国に関して記載してある聖書箇所>
ダニエル 7:19 そこでわたしは、さらに第四の獣の真意を知ろうとした。その獣は他の獣と異なって、はなはだ恐ろしく、その歯は鉄、そのつめは青銅であって、食らい、かつ、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。
7:20 この獣の頭には、十の角があったが、そのほかに一つの角が出てきたので、この角のために、三つの角が抜け落ちた。この角には目があり、また大きな事を語る口があって、その形は、その同類のものよりも大きく見えた。
7:21 わたしが見ていると、この角は聖徒と戦って、彼らに勝ったが、
7:22 ついに日の老いたる者がきて、いと高き者の聖徒のために審判をおこなった。そしてその時がきて、この聖徒たちは国を受けた。
7:23 彼はこう言った、『第四の獣は地上の第四の国である。これはすべての国と異なって、全世界を併合し、これを踏みつけ、かつ打ち砕く。
7:24 十の角はこの国から起る十人の王である。その後にまたひとりの王が起る。彼は先の者と異なり、かつ、その三人の王を倒す。
7:25 彼は、いと高き者に敵して言葉を出し、かつ、いと高き者の聖徒を悩ます。彼はまた時と律法とを変えようと望む。聖徒はひと時と、ふた時と、半時の間、彼の手にわたされる。
7:26 しかし審判が行われ、彼の主権は奪われて、永遠に滅び絶やされ、
7:27 国と主権と全天下の国々の権威とは、いと高き者の聖徒たる民に与えられる。彼らの国は永遠の国であって、諸国の者はみな彼らに仕え、かつ従う』。
これらの聖書箇所を通して示される終末の獣の国の特徴とは以下の通りである。、
1)世界最強の軍事国家であること:
ダニエル8:9 その角の一つから、一つの小さい角(強い角:70人訳)が出て
ダニエル 2:40 第四の国は鉄のように強いでしょう。鉄はよくすべての物をこわし砕くからです。鉄がこれらをことごとく打ち砕くように、その国はこわし砕くでしょう。
2)世界支配を行う国
ダニエル 7:23 彼はこう言った、『第四の獣は地上の第四の国である。これはすべての国と異なって、全世界を併合し、これを踏みつけ、かつ打ち砕く。
ダニエル 8:24 その勢力は盛んであって、恐ろしい破壊をなし、そのなすところ成功して、有力な人々と、聖徒である民を滅ぼすでしょう。
黙示録13:2 私の見たその獣は、ひょうに似ており、足は熊の足のようで、口はししの口のようであった。竜はこの獣に、自分の力と位と大きな権威とを与えた。
13:3 その頭のうちの一つは打ち殺されたかと思われたが、その致命的な傷も直ってしまった。そこで、全地は驚いて、その獣に従い、
3.戦争による壊滅、さらに復活を行う国
黙示録 13:3 その頭の一つが、死ぬほどの傷を受けたが、その致命的な傷もなおってしまった。そこで、全地の人々は驚きおそれて、その獣に従い、
13:4 また、龍がその権威を獣に与えたので、人々は龍を拝み、さらに、その獣を拝んで言った、「だれが、この獣に匹敵し得ようか。だれが、これと戦うことができようか」。
黙示録13:14 さらに、先の獣の前で行うのを許されたしるしで、地に住む人々を惑わし、かつ、つるぎの傷を受けてもなお生きている先の獣の像を造ることを、地に住む人々に命じた
4.)尊大な国
この国は尊大な国であり、大きなことを語る;
ダニエル 7:8 わたしが、その角を注意して見ていると、その中に、また一つの小さい角が出てきたが、この小さい角のために、さきの角のうち三つがその根から抜け落ちた。見よ、この小さい角には、人の目のような目があり、また大きな事を語る口があった。
5)先の国々を打ち砕く:
ダニエル2章によれば、この第4の国はその先の国々を打ち砕くことが描かれている。
以下の通りである。
ダニエル2:40 第四の国は鉄のように強い国です。鉄はすべてのものを打ち砕いて粉々にするからです。その国は鉄が打ち砕くように、先の国々を粉々に打ち砕いてしまいます。
6)10本の角を持つ:
ダニエル書は、この終末の獣の特徴として、その国は「10本の角」を持つことを預言する。
以下の通りである。
ダニエル7:20 この獣の頭には、十の角があったが、そのほかに一つの角が出てきたので、この角のために、三つの角が抜け落ちた。この角には目があり、また大きな事を語る口があって、その形は、その同類のものよりも大きく見えた。
7)キリスト教を破壊する国:
獣の国の特徴は、以下のダニエル書によれば、聖徒を迫害し、また、キリスト教を破壊する国である。
8:10 それは大きくなって、天の軍勢に達し、星の軍勢のうちの幾つかを地に落として、これを踏みにじり、
8)反キリストを生み出す国
この獣の国と不法の人いわゆる反キリストの登場とは密接に関係がある。
以下のことばの通りである。
黙示録13:14 また、あの獣の前で行なうことを許されたしるしをもって地上に住む人々を惑わし、剣の傷を受けながらもなお生き返ったあの獣の像を造るように、地上に住む人々に命じた。
反キリストはここで、「獣」の像、すなわち、獣の国を体現するような人物として、
描写されている。あたかも、天皇陛下が日本の国の代表、象徴、であるように、
反キリストは獣の国アメリカと密接な関係がある。
9)3年半の艱難時代は、獣の国の主導で起きる。
この獣の国主導で3年半の艱難時代が到来する。以下のことばの通りである。
ダニエル7:25 彼は、いと高き者に敵して言葉を出し、かつ、いと高き者の聖徒を悩ます。彼はまた時と律法とを変えようと望む。聖徒はひと時と、ふた時と、半時の間、彼の手にわたされる。
10)みわけづらい国
獣の国の特徴のひとつとして、それは、見分けずらい国であることを聖書は暗示している。以下のダニエル2章の記述はそのことを語るように思われる。
ダニエル2:27 ダニエルは王に答えて言った。「王が求められる秘密は、知者、呪文師、呪法師、星占いも王に示すことはできません。
この日、終末の獣の国を含む夢をバビロンの知者は、誰一人、示すことができなかった。
このことは暗示的であり、終末の日に登場する獣の国も多くの知者には理解できず、悟れない国であることが、想像できる。
11)底知れぬ所から上る国(サタン的な国)
黙示録17:8 あなたの見た獣は、昔いたが、今はいません。しかし、やがて底知れぬ所から上って来ます。そして彼は、ついには滅びます。地上に住む者たちで、世の初めからいのちの書に名を書きしるされていない者は、その獣が、昔はいたが、今はおらず、やがて現われるのを見て驚きます。
2その終末の獣の国のあらゆる特徴はアメリカと合致する:
前の項目で挙げた様に終末の獣の国には、いくつもの特徴がある。
そして、不思議にも、以下の様にアメリカはこの終末の国のあらゆる特徴を備えており、全ての特徴はアメリカと合致する。一つずつ見ていきたい。
1)一本の強い角:最強の軍事国家であること
聖書は、「ダニエル8:9 その角の一つから、一つの小さい角(強い角:70人訳)が出て」として、
その終末の獣の国が強い角であることを語る。角は動物の戦いに使う器官である。
牛も鹿もやぎもその角で敵と戦う。従って、この角とのことばは国の軍事力をあらわすたとえと理解できる。それでは強い角との意味合いは何か?
弱い角はすぐ戦いに負けるが、強い角はどの敵をも倒すことができる。したがって、強い角の意味合いを国におきかえるなら、そのいわんとすることは、強大な軍事力、戦争力をさす表現と理解できる。
したがって、この獣の国が強い軍事力を持つ国であることが理解できる。
また、さらにダニエル2章も、この終末の獣の国が他国を破壊する軍事大国であることを以下の様に語る。
「ダニエル 2:40 第四の国は鉄のように強いでしょう。鉄はよくすべての物をこわし砕くからです。鉄がこれらをことごとく打ち砕くように、その国はこわし砕くでしょう。」
従って、終末の獣の国の特徴は軍事大国であることが想像できる。現在の世界における軍事大国とはどの国か?それは、数字を見れば、すぐわかる。世界一の軍事費を費やすアメリカこそ、現代の世界における比類のないナンバーワン軍事国家である。従って、この面、強い角という点においては、アメリカこそ、終末の獣の国の資格を最も満たす国である。
下記も参照願いたい。
アメリカは世界歴史上、ナンバーワンの軍事国家、スーパーパワーである。
2)全世界の支配、破壊をもくろむ国:
ダニエル2章は、この獣の国を第4の国として、他の第1、第2、第3の国に継ぐ国として描写する。
第1の国、バビロン、第2の国、メデイアペルシャ、第3の国、ギリシャといい、どれもこれも、
かつての世界帝国であり、全世界を支配した国である。従って、この第4の国も全世界を支配する国となることが予想される。
さらに聖書は、この獣の国が全土を破壊することを預言する。
ダニエル 7:23 彼はこう言った、『第四の獣は地上の第四の国である。これはすべての国と異なって、全世界を併合し、これを踏みつけ、かつ打ち砕く。
ダニエル 8:24 その勢力は盛んであって、恐ろしい破壊をなし、そのなすところ成功して、有力な人々と、聖徒である民を滅ぼすでしょう。
このような全世界の破壊をこれから、行うことのできる国はどこか、その能力を持つ国はどこか?
それは、現時点ではアメリカ以外、ふさわしい国はない。
アメリカは第2次世界大戦では、アジアの強国日本をこっぱみじんに粉砕し、さらにベトナム戦争では、ベトナム全土を焦土とし、さらにアフガン、イラク、ユーゴなどアメリカに粉砕され、破壊された国は多い。その戦争の歴史といい、実力といい、現在、世界を支配できる実力を持つ国はアメリカ以外ない。
アメリカは現時点でもその発言力、政治力は世界一であり、また、その資本、資源、さらに軍事力も世界一である。今の時代に世界支配を行うことのできる国を一つあげろ、と問われればアメリカと答えるのがもっともふさわしい。
下記も参照願いたい。
3)戦争による、壊滅さらに復活を行う国:
聖書はこの終末の獣の国が壊滅を迎え、さらに復活することを預言する。
以下の通りである。
黙示録 13:3 その頭の一つが、死ぬほどの傷を受けたが、その致命的な傷もなおってしまった。そこで、全地の人々は驚きおそれて、その獣に従い、
13:4 また、龍がその権威を獣に与えたので、人々は龍を拝み、さらに、その獣を拝んで言った、「だれが、この獣に匹敵し得ようか。だれが、これと戦うことができようか」。
黙示録13:14 さらに、先の獣の前で行うのを許されたしるしで、地に住む人々を惑わし、かつ、つるぎの傷を受けてもなお生きている先の獣の像を造ることを、地に住む人々に命じた。
ここに書かれているように、獣の国は致命的な傷を受けるがその傷がなおるという、奇跡的な経験を持つようになる。具体的には戦争により、壊滅的な被害を受けるが、それをものともせず、復活する、という経験をするようになる。
アメリカは一度壊滅する
そのような計画を持ち、予定を持つ国はどこか?それは、アメリカ以外ない。
実はあまり知られていないことであるが、アメリカは、今すでにその壊滅、復活の日を前提にあらゆる用意をしている。たとえ、原爆で全土が破壊されても、1週間も地下にもぐっていれば、その放射能の害は半減する。それゆえ、アメリカには核攻撃を受ける日を前提に、地下には秘密政府が存在するし、また、地下の軍事基地、さらに主要都市を結ぶ地下鉄道も完成している。原爆で崩壊しても、この
国が復活するような計画が密かに仕組まれている。9.11のテロとはアメリカ政府のやらせ事件であり、アメリカはその災害から速やかに復活した。同じようなことが、全国的な規模で再現され、近未来にアメリカの壊滅、復活の日が予定されている。
アメリカ一ドル札には、灰の中から、蘇る不死鳥がデザインされており、それは、この未来のアメリカ壊滅、復活の日を予言するかのように見える。
以下も参照願います。
4)尊大な国:
この国は尊大な国であり、大きなことを語る;
ダニエル 7:8 わたしが、その角を注意して見ていると、その中に、また一つの小さい角が出てきたが、この小さい角のために、さきの角のうち三つがその根から抜け落ちた。見よ、この小さい角には、人の目のような目があり、また大きな事を語る口があった。
アメリカは尊大な国であり、傲慢な国である。ありもしない大量破壊兵器の存在を理由にイラクを散々攻撃し、多くの人を殺し、恥じようともしない。また、第2次大戦時には、もう敗戦まぎわで何の必要も無いのに、日本へ2発もの原爆を落とし、今に至るまで、なんらの謝罪も無い。傲慢不遜な国である。
5)先の国々を打ち砕く:
ダニエル2章によれば、この第4の国はその先の国々を打ち砕くことが描かれている。
以下の通りである。
ダニエル2:40 第四の国は鉄のように強い国です。鉄はすべてのものを打ち砕いて粉々にするからです。その国は鉄が打ち砕くように、先の国々を粉々に打ち砕いてしまいます。
先の国々とは具体的にいえば、第1、第2、第3の国であるバビロン、メデイアペルシャ、ギリシャ帝国である。これらの国は過去の国であるが、その首都は現在のそれぞれ、イラク、イランさらに旧ユーゴのあたりに相当する。
アメリカは不思議にもこれら3国のうち、2つを破壊している。
アメリカは、イラク戦争、湾岸戦争によりイラクを粉砕している。過去のバビロンの都の跡は、現在のイラクに存在する。従って、イラクを攻撃することにより、ある意味アメリカはバビロンを粉砕したと言える。
アメリカはさらにかつて、NATO軍を率いて旧ユーゴスラビアを粉々に粉砕した。
旧ユーゴスラビアは、他でもないかつてのギリシャ帝国の大王、アレクサンダー大王の国、マケドニヤがあったところである。すなわち、アメリカはギリシャを粉砕したともいえるのである。
ちなみに、かつてのメデイアペルシャ帝国は今のイランにあった。まだ、アメリカはイランを破壊はしていないが、それらしい動きは度々起こしているので、このことも実現する可能性がある。
結論として、ダニエル2章40節は、第4の獣の国の特徴として、「その国は鉄が打ち砕くように、先の国々を粉々に打ち砕いてしまいます。」とそれ以前の3つの国を破壊することを語るが、それは、アメリカにより、2/3まで成就している。
アメリカによるイラク(かつてのバビロン帝国)破壊
アメリカによるユーゴ(かつてのギリシャ帝国、マケドニアの地)空爆
6)10本の角を持つ:
ダニエル書は、この終末の獣の特徴として、その国は「10本の角」を持つことを預言する。
以下の通りである。
ダニエル7:20 この獣の頭には、十の角があったが、そのほかに一つの角が出てきたので、この角のために、三つの角が抜け落ちた。この角には目があり、また大きな事を語る口があって、その形は、その同類のものよりも大きく見えた。
この10本の角を持つ獣の特徴に関して、以前はよくEUの10カ国がその角だといわれたものである。しかし、EUの加盟国は増えるばかりで、今では20も30もの国が加盟している。10の角とはとても数字が合わない。どうもEUは獣の国ではないようである。さて、ここで、驚くべきことであるが、この件においても、アメリカには資格がある。
アメリカにおいては実は、すでにニクソン大統領の時代に、アメリカ全土を10の区分にするとの法律が起こされ、この法律はすでに認可されている。
我々が普通よく知っているアメリカの区分は、50の州による区分であるが、それとは、別にアメリカには10の区分があるのである。
この10の区分は、将来アメリカに非常事態が起きたとき、本格的に稼動するとのことである。
そして、さらに恐ろしいことはその緊急事態を経
てアメリカが、10の区域に再構成された後は、今
までの、選挙により選ばれたアメリカの民主主義体
制は廃止され、アメリカは独裁体制に移行し、軍
事的な国家へ移行する、とのことである。
アメリカはニクソン時代、すでに10に区分され、10本の角を持つ
すなわち、何とアメリカは秘密裏に、すでに、着々と10本の角を用意していた、というわけなのである。
以下も参照願いたい。
7)キリスト教を破壊する国:
獣の国の特徴は、以下のダニエル書によれば、聖徒を迫害し、また、キリスト教を破壊する国である。
ダニエル 8:9 そのうちの一本の角から、また一本の小さな角が芽を出して、南と、東と、麗しい国とに向かって、非常に大きくなっていった。
8:10 それは大きくなって、天の軍勢に達し、星の軍勢のうちの幾つかを地に落として、これを踏みにじり、
8:11 軍勢の長にまでのし上がった。それによって、常供のささげ物は取り上げられ、その聖所の基はくつがえされる。
8:12 軍勢は渡され、常供のささげ物に代えてそむきの罪がささげられた。その角は真理を地に投げ捨て、ほしいままにふるまって、それを成し遂げた。
8:13 私は、ひとりの聖なる者が語っているのを聞いた。すると、もうひとりの聖なる者が、その語っている者に言った。「常供のささげ物や、あの荒らす者のするそむきの罪、および、聖所と軍勢が踏みにじられるという幻は、いつまでのことだろう。」
8:14 すると彼は答えて言った。「二千三百の夕と朝が過ぎるまで。そのとき聖所はその権利を取り戻す。」
ここに書いてあるように、獣の国は、常供のささげものを除いたり、聖所の基を覆えし、真理を地に投げ落とす。常供のささげものや聖所は、たとえであり、新約時代の聖所である教会とそこで捧げられる
ささげもの、すなわち、メッセージや、聖霊の働きをさす。これらは、皆、獣の国により、取り上げられる、また、真理すなわち、キリストにこそあがないがあり、救いがある、というキリスト教会の不動の真理は否定され、地に投げ捨てられる。
キリスト教会破壊
このようなキリスト教の破壊、教会の破壊を獣の国が行うわけである。では、現時点でこのような
反キリスト教的な行動を行う可能性はどの国であろうか?私の偏見なしの考えではこれもアメリカである。アメリカは一般にはキリスト教国と思われているかもしれないし、そういう時代もかつてはあったかもしれない。しかし、現時点では、アメリカこそ、反キリスト教的な国になる可能性がある国なのである。知られていないことかもしれないが、現在、アメリカでは、正しいクリスチャン、正しく聖書に従い、みことばを守ろうとするクリスチャンへの風あたりが強くなっており、逮捕、投獄も頻繁にある。
アメリカにおけるキリスト教迫害を調査するグループ、Liberty Instituteにより作成された
The Survey of Religious Hostility in Americaというレポートによれば、そのような例がいくつも記載されている。いわく、アメリカの連邦判事が高校生が卒業時の答辞で、イエスへの言及することを中止する要求をした。また、市の役人が老人センターにおいて、食前の祈りを行うこと、メッセージを聞くこと、教会賛美を歌うことを禁止した。
公立の小学校の教師が、小学生が昼食前の感謝の祈りを同級生の前で行うことをとがめ、
彼を座席から持ち上げた。などなどである。
また、同性愛に反対するクリスチャンが逮捕されたり、路傍伝道を行うクリスチャンの逮捕なども頻繁に起きている。
アメリカは国として、政策として、方向として、反キリスト教的、反聖書的な国となっており、あらゆる方向で正しいクリスチャンを圧迫しつつある。この傾向が発展し、進む、その先に待っているのは聖書が預言する、獣の国の教会破壊、キリスト教破壊である、と理解できる。
以下も参照いただきたい。
8)反キリストはアメリカから出る
この獣の国と不法の人いわゆる反キリストの登場とは密接に関係がある。
以下のことばの通りである。
黙示録13:14 また、あの獣の前で行なうことを許されたしるしをもって地上に住む人々を惑わし、剣の傷を受けながらもなお生き返ったあの獣の像を造るように、地上に住む人々に命じた。
13:15 それから、その獣の像に息を吹き込んで、獣の像がもの言うことさえもできるようにし、また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。
13:16 また、小さい者にも、大きい者にも、富んでいる者にも、貧しい者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々にその右の手かその額かに、刻印を受けさせた。
13:17 また、その刻印、すなわち、あの獣の名、またはその名の数字を持っている者以外は、だれも、買うことも、売ることもできないようにした。
ここで書かれている獣の像(image)とはたとえであり、これがすなわち、反キリストのことである。個人であるキリストは神のかたち(image)であり、見えない神をあらわすお方、人である。
同じく反キリストという個人も獣の国や、サタンを体現したような人となる、と理解できる。
そして、反キリストに関して黙示録はそれは、「獣の像」である、獣の国を象徴する人物である、として、獣の国アメリカと切っても切り離せない存在であることを明示する。「獣」すなわち、アメリカを象徴する、体現するような人物という意味合いを語る。
聖書が艱難時代に関して預言している未来は今のキリスト教会の常識では考えられないことである。いわく、教会の教えの土台が崩され、キリストのあがないが教会から、消え去る、いわくクリスチャンがもう教会でキリストを拝せず、逆に反キリストという人間を拝むようになる、これらは皆今のクリスチャンの常識ではあり得ないことである。しかし、それらのあり得ないことも獣の国の強権、強要、また、逮捕、投獄、死刑などの恐怖の下ではあり得ることが想像できる。
反キリスト
そういう意味では、教会における反キリスト礼拝という、ありえない日は、獣の国の大変な権力なしでは決して存在しないことが想像できる。すなわち、反キリストという人の登場は、反キリスト個人の力や能力のおかげ、というより、獣の国の絶大な強権、強制があって、始めて教会において成り立つのである。
かつて、そして今でも北朝鮮などの共産主義国では、キリスト教は禁止され、クリスチャンは逮捕、投獄されている。それは、この国の国民にとり、
絶大な権力を振るう、共産主義政権の下で、強制されている。
同じようなキリスト教弾圧が、アメリカ、獣の国支配下の世界で実行されるようになる。
そして、アメリカの今の反キリスト教、反聖書的な行動はいずれ、進んでいき、究極の背教として、教会の中から、キリストを追い出し、反キリストを立て上げるようになる日は近いと理解できる。
9)3年半の艱難時代は、アメリカ主導で起きる。
この獣の国主導で3年半の艱難時代が到来する。以下のことばの通りである。
ダニエル7:25 彼は、いと高き者に敵して言葉を出し、かつ、いと高き者の聖徒を悩ます。彼はまた時と律法とを変えようと望む。聖徒はひと時と、ふた時と、半時の間、彼の手にわたされる。
「聖徒はひと時と、ふた時と、半時の間、彼の手にわたされる。」と書いてあるように、3年半の間、正しいクリスチャンはこの獣の国主導の艱難時代に入る。
さて、獣の国はこのようにクリスチャンを迫害するわけであるが、現時点で、このようなキリスト教迫害、クリスチャン迫害を行う可能性のある国はどこであろうか?
これに関しても私の理解ではアメリカ以上にその可能性のある国は無い。
その理由は、前述の様にアメリカは国として明らかに反キリスト教的になっており、今、
国策として、正しいクリスチャン、すなわち路傍伝道をしたり、同性愛に反対するクリスチャンを逮捕したりしているからである。これは、現時点ではアメリカ国内だけの迫害であるが、アメリカは、世界ナンバーワンの軍事力を持つ国でありこの国が、世界を支配するようになったのなら、このクリスチャンへの迫害が全世界のクリスチャンに対して、行われたとしても不思議は無い。
艱難時代
また、そのような力、全世界を支配する力はアメリカにはある。
さらに衣の下の鎧が見え隠れするように、また、笑顔の下に邪悪な顔が現れたりするように、
現時点でもアメリカのクリスチャンへの悪意やら、恐るべき計画の一部は垣間見ることができる。
その最たるものは、アメリカ各地に存在する強制収用所の施設である。
アメリカまた、カナダには何百箇所もの強制収容所が存在する。その大きいところは一つで、 百万人以上を収容できる。
その強制収容所は、鉄条網で囲まれ、一度収容されたら、脱出は難しそうである。さらに
強制収容所の中には大量の棺桶が、見つかっている。さらにギロチンも存在している、という。
そして、その存在や目的に関しては、アメリカ当局は言葉を濁している。
しかし、アメリカが獣の国であり、また、獣の国は3年半の艱難時代を到来させる、との聖書の記述に沿って物事を考えれば、これらの強制収容所の存在の目的に関して、おおむねの目的が類推できる。
これらの大量の強制収容所が意味無く、目的無く建築されたということはありえない。逆に我々が知らない,邪悪な計画に基づいてアメリカが秘密裏にこれらの建築を行ったと思った方が正しい。
これらの強制収容所の目的は他でもない聖書の語る艱難時代を到来させ、正しいクリスチャンを
逮捕、投獄し、また、キリストへの信仰を破棄しないクリスチャンへは、死を課すために建築されたと、理解するのが妥当だと思われる。
このような強制収容所の施設がヨーロッパにあるとは、我々はまだ聞いていない。しかし、アメリカには以前から存在している。
このようなわけで、アメリカには艱難時代を到来させる動機もあるし、それのみか、艱難時代を実行するための、強制収容所も、さらにギロチンまである。従って、アメリカこそ、艱難時代を到来させる獣の国である、と語ることは、極端な意見ではない。
10)みわけづらい国
獣の国の特徴のひとつとして、それは、見分けずらい国であることを聖書は暗示している。以下のダニエル2章の記述はそのことを語るように思われる。
ダニエル2:27 ダニエルは王に答えて言った。「王が求められる秘密は、知者、呪文師、呪法師、星占いも王に示すことはできません。
この日、バビロン王は終末の獣の国に関する夢を見たが、その夢を解き明かせる者はバビロンにおらず、この国のどの知者、呪文師、呪法師、星占いもこの夢を解き明かすことはできなかった。このことはある意味預言とも理解できる。終末の獣の国がいざ、実際に出現してもそれが、この国であると正しく解き明かすことのできる人は少ない、と理解できる。実際、今の時代も、この獣の国を正しく理解できる人は少ないようである。多くの人はその国はEUだとか、古代ローマ帝国の復活だとか、間違った理解をしており、その獣の国がアメリカだとは理解できていないようである。その意味ではこのこと、アメリカこそ、獣の国であることを理解する人が少ない、こともまた、この国こそ、その獣の国であることの証拠のひとつなのである。
獣の像
11)アメリカはサタン的な国である。
聖書は終末の獣の国は底知れぬところから、上ることを語る。以下のことばの通りである。
黙示録11:7 そして彼らがあかしを終えると、底知れぬ所から上って来る獣が、彼らと戦って勝ち、彼らを殺す。
12)聖書の暗号はアメリカが獣の国であることを語る。
3. EUは獣の国足りえるのか?
昔から、キリスト教会では終末の獣の国はEUではないか、とよく言われてきた。
アメリカと比較してEUには、獣の国の資格を満たす点はあるのか?それを少し見てみたい。
1. )EUは、世界最強の国でも地域でもない。
前述の様にアメリカこそ、世界最大の軍事大国である。そして、EU全体をあわせてもアメリカ一国の軍事費には足りない。この面からいってもEUが世界最大の軍事大国、もしくは地域になる可能性は低い。
2. )EUは全世界の支配をめざしてももくろんでもいない。
獣の国の特徴は全世界を支配することであるが、EUにその意図も、計画もあるように思えない。
逆にアメリカにこそ、その意図があり、計画がある。
たとえば、日本のことを考えてみたい。日本の政治を影で操っている国はどこか?
EUのイギリスやドイツの人間が入り込んで日本の政治を支配しているか?そんな例は今までもないし、これからも恐らく無い。しかし、アメリカに関しては昔から、しきりに日本の政治を支配し、干渉し、
操作している。ロッキード事件で逮捕された田中角栄の様にアメリカに逆らう政治家はわなをかけられ、葬られ、
倒されてきた。このように、日本に限ってみても他国を支配し、操作し、コントロールする国、それはアメリカであると、断言できる。このような他国支配の行き着く先が全世界の支配である。世界支配、それに近いのはアメリカである。
アメリカ(青グラフ)とEU(赤グラフ)との軍事費の比較
EUはアメリカに及ばない
3. )戦争による、壊滅さらに復活を行う国:
EUには、アメリカと異なり、自国を戦争により壊滅し、さらに復活するなどとの計画はない。
4)尊大な国:
EUも謙虚とはいえないかもしれないが、アメリカほど、尊大な国々は少ない。
5)先の国々を打ち砕く:
かつて、ヨーロッパの国々もイラク攻撃や、旧ユーゴ攻撃に参加した。しかし、これらのEUの国々はアメリカの様に主導的に、イラクや旧ユーゴスラビアを攻撃したわけではない。逆にアメリカに引っ張られていやいやながら、これらの戦闘に参加させられたということが現実の様に思われる。これらの攻撃を主導したのはアメリカである。従って、アメリカこそ獣の国と考えるのが正しい。
6)10本の角を持つ:
かつてEUの加盟国数がもっと少なくて、10カ国くらいのとき、しきりにEUこそ、獣の国となるといわれていた。しかし、今は20国を超えているので数的には合わない。EUの参加国は増えることはあっても、減ることはないので、この後ますます、聖書のいう数とかけ離れていくことになる。しかし、アメリカに関しては、前述の様にニクソン時代に、既にはっきりと10の区分が行われると法律で決定、実施されている。従って、アメリカの方が聖書のいう「10本の角を持つ国」との記述に合致する。
7)キリスト教を破壊する国:
キリスト教の迫害に関してはどうか?
EUの国内においてもたとえば、イギリスで路傍伝道を行う牧師が逮捕されたり、といった反キリスト的な動きは少し起きてきている。しかし、そうではあっても、
その迫害の数や質としては、アメリカにおける反キリスト教的な動きの方が、徹底しており、広範囲に思える。
8)3年半の艱難時代を起こす国:
前述の様にアメリカには艱難時代を起こす意図もあるし、また、それを実行するための施設、強制収容所も、ギロチンも棺おけも十分用意されている。用意万端なのである。しかし、EUに、そのような強制収容所などの施設がすでに用意されているとは、聞いていない。従って、この面でもアメリカこそ、獣の国である可能性が高い。
9)みわけづらい国:
EUが獣の国であるとは昔から、多くのクリスチャンが語ってきた。しかし、何故かアメリカに関しては獣の国である、と思っても見ない人が多いようである。従って、みわけづらい国である、という獣の国の特徴に関しては、アメリカにその分があるように思われる。
結論として、EUは終末の獣の条件のどの面においても、アメリカほど資格を持たない。結果、EUこそ、獣の国であると主張することは、これらの事実に基づくと難しい。