キリスト教破壊の国:
獣の国はさらにキリスト教を破壊する国となる。
以下の様に書かれている。
ダニエル 8:9 そのうちの一本の角から、また一本の小さな角が芽を出して、南と、東と、麗しい国とに向かって、非常に大きくなっていった。
8:10 それは大きくなって、天の軍勢に達し、星の軍勢のうちの幾つかを地に落として、これを踏みにじり、
8:11 軍勢の長にまでのし上がった。それによって、常供のささげ物は取り上げられ、その聖所の基はくつがえされる。
8:12 軍勢は渡され、常供のささげ物に代えてそむきの罪がささげられた。その角は真理を地に投げ捨て、ほしいままにふるまって、それを成し遂げた。
8:13 私は、ひとりの聖なる者が語っているのを聞いた。すると、もうひとりの聖なる者が、その語っている者に言った。「常供のささげ物や、あの荒らす者のするそむきの罪、および、聖所と軍勢が踏みにじられるという幻は、いつまでのことだろう。」
8:14 すると彼は答えて言った。「二千三百の夕と朝が過ぎるまで。そのとき聖所はその権利を取り戻す。」
ここには、その艱難の日において、獣の国の支配の中で、「軍勢は渡され」すなわち、クリスチャンたちは獣の国の手に渡され、「 常供のささげ物に代えてそむきの罪がささげられた」すなわち、
キリストの前に捧げられるささげものである正しいメッセージが取り除かれ、その反対にそむきの罪がキリスト教会で捧げられることが描かれている。具体的には、キリストへの礼拝が教会で取り除かれ、その代わりに反キリストを拝むようになることが描かれている、と理解できる。
このように、獣の国とはこれらの聖書の記述のように、キリスト教破壊をする国となるはずである。
そして、そのことばのように、現在アメリカはキリスト教破壊国となりつつある。アメリカがキリスト教破壊の国になる、このような表現は、一見奇異に聞こえるかもしれない。何しろ、アメリカは、世界でも有数のキリスト教国家だからである。
しかし、思い込みを捨てて、客観的なアメリカのニュースやトレンドに目をとめるなら、
最近のアメリカの政府の方針は明らかに反キリスト的なトレンド、反聖書的な流れ、となっていることがわかる。
今起きている事柄をニュースから見ていくなら、アメリカは、今までの方針を大きく変え、対聖書や、対キリスト教徒への態度を変え反キリスト教的になりつつあり、その傾向は、最近大いに顕著になっている。
その最も象徴的なことがらとして、アメリカにおいて、福音伝道、すなわち、聖書の教えを伝えようとするクリスチャンが警官により、逮捕される、という事件が何度か起きている。
福音のために逮捕されたアメリカの牧師
福音のために逮捕されたアメリカクリスチャン
アメリカのLiberty Institute という機関が発行しているThe Survey of Religious Hostility in Amerca「アメリカにおける宗教的悪意の調査」という報告書には、アメリカにおけるキリスト教さらにクリスチャンに対して行われた悪意的な行動の数々がレポートされている。そのレポートには、公共区域における宗教的な自由への攻撃、学校における宗教的自由への攻撃、教会やキリスト教的団体への攻撃、などが報告されている。
具体的には、
退役軍人の記念碑に十字架が含まれているので、宗教的であるとして、サンディエゴ市に提訴される。
ジョージアのCobb郡において、今までの習慣に基づき、行政的な会の開始時、牧師に開会の祈りを要請したところ、それに対する訴訟や、反対が相次いでいる。
・ 公立学校の職員が、テキサス、Planoの3年生のJonathan Morganに対して、ウインターパーティに持参するバッグにクラスメートと分かち合うため、宗教的メッセージを含んではいけないと禁止した。学校の職員は他の生徒に「主我を愛す、聖書のうちに書いてあります。」と記載した鉛筆の配布を禁止した。学校職員は他の生徒に対して、「キリスト教ドラマ」のチケットの配布を禁止し廃棄するよう、要求した。
上記の様にアメリカにおいては、あらゆる形でキリスト教に対して攻撃が加えられている。
政府や公共機関がキリスト教会や、クリスチャンに対して非寛容になり、
聖書に基づき、キリストを証しし、祈り、人にキリストを伝えようとする人々に対して、
あらゆる非難や妨害が加えられている。
路上で路傍伝道を行うクリスチャンは逮捕され、学校で同性愛に反対することばを語る学生は
登校禁止処分に会い、また、同性愛に反対してデモを行ったクリスチャンは逮捕、罰金の刑に処せられている。
非キリスト教国である日本でさえ、路傍伝道をして逮捕されるクリスチャンなど皆無なのに、
アメリカにおいては、そうである。
アメリカが他の国々と異なり、突出して反キリスト教的な方向、傾向にまい進していることがわかる。
もし、アメリカが聖書に預言されている獣の国であるなら、これらの傾向、トレンドは今後加速することはあっても決して将来収まったり、減少することはないと理解できる。
アメリカは今まで保っていた、キリスト教や聖書に対しての寛容そうな、仮面を投げ捨て、
その裏の獰猛な獣の顔、反キリスト的な面をあらわにしているように思える。これがこの国の本来の顔であり、本性、本音なのである。従って、この後、アメリカがこの獣の本音を隠すことはない、逆にますますあからさまになると思われる。