アメリカは世界歴史上、ナンバーワンの軍事国家、スーパーパワーである。

 

 

終末の獣の国に関して聖書はその国は軍事的な大国である、ことを強調する。そして、

アメリカこそ、現在における世界一の軍事大国である。この面をもう少し見ていきたい。

 

終末の獣の国の力の源泉はその圧倒的な軍事力、破壊力である。

聖書の以下の箇所はそのことを暗示する。

 

ダニエル 2:40 第四の国は鉄のように強いでしょう鉄はよくすべての物をこわし砕くからです。鉄がこれらをことごとく打ち砕くように、その国はこわし砕くでしょう。

 

ここでは、その終末の獣の国が他の国をこわし砕くとして、獣の国の軍事力が強調されている。

他国を打ち砕くのに必要なのは、鉛筆でもラッパでもなく、しかし、飛行機だったり、戦車だったり、要するに軍事力である。獣の国には軍事力があることが理解できる。

さらに黙示録ではこの獣の国に関して以下の様に表現されている。

 

 

黙示録13:1 また私は見た。海から一匹の獣が上って来た。これには十本の角と七つの頭とがあった。その角には十の冠があり、その頭には神をけがす名があった。

 

13:2 私の見たその獣は、ひょうに似ており、足は熊の足のようで、口はししの口のようであった。竜はこの獣に、自分の力と位と大きな権威とを与えた。

 

13:3 その頭のうちの一つは打ち殺されたかと思われたが、その致命的な傷も直ってしまった。そこで、全地は驚いて、その獣に従い、

 

13:4 そして、竜を拝んだ。獣に権威を与えたのが竜だからである。また彼らは獣をも拝んで、「だれがこの獣に比べられよう。だれがこれと戦うことができよう。」と言った。

 

 

この箇所では、「だれがこの獣に比べられよう。だれがこれと戦うことができよう。」として、

この獣の国が他国とは比較にならない軍事大国、また、どの国もあえて戦いを挑めない圧倒的な軍事大国であることが描かれている。

 

さて、現在の世界においてこの様な圧倒的な軍事力を持っている国はどの国かというと、

世界で唯一アメリカこそその圧倒的な軍事を持つ国であることを知っていただきたい。

以下にアメリカ及び他国の軍事費のグラフを示す。少しグラフが古くて、2001年のものだが、

現在でもあまり状況はかわっていないので、大体の現状は把握できると思われる。

 

 

 

 


世界主要各国の軍事費

 

 米国の軍事費は、約8000億ドルに及び突出している。米国の軍事費は世界の約5分の2、40%になんなんとしている。アメリカはそのGDPや国家予算規模で象徴される経済力もさることながら、軍事費に表現される軍事力においても圧倒的に他国を凌駕している。

冷戦終結後、世界の軍事費は一端減少に向かった。だが、世界全体の軍事費の削減率に比べて米国の削減率は少ない。

 

 世界30カ国に軍事基地をもつ米国の軍事費は一向に減ることなく、世界の総軍事費の35%前後を占めるまで増え続けたのである。現在、米国の通常兵器の規模は、陸海空が約137万人の兵力、戦闘・輸送・偵察等の航空機が7000機、ジェット戦闘機を80機搭載可能な空母が12艇と、突出している。これらの兵力は、量だけでなく陸海空どれをとっても最新鋭の兵器で武装されていると言う意味で質的にも他国を圧倒している。

 

尚、アメリカの他国への基地の費用だが、 もし、30カ国に及ぶ米軍基地を駐留させている国家が負担する軍事費、防衛費を米国の軍事費に加算すると、推定で米軍関連の軍事費は全世界の軍事費の50%をはるかに超える可能性がある。

 

上記の軍事費のグラフを見れば明白なように、アメリカは世界で飛びぬけて軍事費を

使っており、質量ともに世界でずばぬけた、軍事大国であるといえる。

 

 

従って、強い角、圧倒的な軍事力として、描写される終末の獣の国とはどこかと問うなら、

軍事力の面から考えるなら、どうみてもアメリカこそ、もっとも似つかわしい国なのである。

 

以下アメリカの軍事大国という面をいくつかの角度から見ていきたい。

 

 

 

アメリカは世界で一番兵器を販売する国である

 

アメリカはあらゆる兵器を世界で一番たくさん輸出している。

通常兵器輸出額は全世界の約55%

2位のロシアの3倍以上である。

アメリカは強力な兵器を開発し、それをどこかで試して売るという商売が得意である。

 


2011年の各国の軍事費:アメリカは全世界の総軍事費の41%を占めている。


 

アメリカの軍事費:2009年度の予算として、基地費用(5360億ドル)プラス イラクアフガン戦争費用1700億ドル 合計7060億ドル(約70兆円)が計上されている。

 

 

アメリカは自国の基地を世界に増やす:

アメリカは湾岸戦争の後、サウジアラビアとクウェートに軍事基地を設けた。

ユーゴスラビア爆撃の後には、コソボとアルバニア、マケドニア、ハンガリー、ボスニア、クロアチアに。

そして、アフガニスタン爆撃後には、パキスタン、ウズベキスタン、タジキスタンに軍事基地を設けた。

このようにして、アメリカは、戦争によって軍事基地を拡大していき、世界の支配を強めている。


 

世界におけるアメリカの軍事基地の図

(このようにたくさんの基地を他国に設けている国はアメリカ以外にはない。)

 

 

アメリカの軍事費用

02年、アメリカが軍事関連に費やした費用は、日本の国家予算とほぼ同じ金額だった。

実に1分間に1億円以上も軍事関係費に注ぎ込んできたのだ。

しかし、国連分担金はずっと滞納し続けているのだ。

「アメリカの気に入らないことを言う国連に、お金なんか払う必要がない!」というのがアメリカの主張だ。

国連が抱える未払い分担金のうち半分近くが、アメリカのものである。

 

アメリカは大量破壊兵器が大嫌い?

他国が強力な破壊兵器を持ちそうになると厳しい制裁をくわえてきたアメリカではあるが

しかし自国は、世界最大量の核兵器を持っている。

しかも、他の国に核実験禁止条約を強要しながら、自分たちは臨界前核実験を繰り返している。

世界最大量の天然痘菌と世界最大量の炭疽菌、さらに3tもの化学兵器も持っている。

もちろん生物兵器を制限する条約などはアメリカは断固拒否である。

 

 

 

 


アメリカの化学兵器

 

アメリカは軍事レースで優勝する?

アメリカの原子力空母USSエンタープライズ艦隊だけで普通の国の海軍よりも大きな軍事力になる。

そんな大規模な空母がアメリカには12隻もある。

そして今、さらに強力なUSSロナルド・レーガン号も完成した。

アメリカは、世界の軍事費の37%を使っていて、その総額は、軍事費2位から10位までの国の軍事費を足し上げた2倍もある。

軍事力においては、アメリカの一人勝ちである。

 

 

 

 


USSロナルド・レーガン号

 

 

 

アメリカの耳は一方通行?

IAEA(国際原子力機関)の査察を厳しくイラクに要求したアメリカには、便利な法律がある。

「アメリカの利益に反する場合、アメリカの大統領はいかなる国際査察も拒否することができる」

(上院修正307)というものだ。

アメリカは世界の国160ヵ国以上が調印している核実験禁止条約も拒否しているし、生物兵器の開発を制限する条約も拒否している。

批准していない国際人権条約の数は、アメリカが世界一なのである。

 

 

 

 

 


 

人の住む国に原爆を使用した世界で唯一の国はアメリカである (広島へ投下した原爆の写真)

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカの先制攻撃

アメリカはアメリカに敵意を持っている国がいると、すばやく攻撃してしまう。

ベトナムで、キューバで、リビアで、ニカラグアで、レバノンで、イラクで、アフガニスタンで、スーダンで、少しでも危険な雰囲気を感じると迷わず攻撃してきた。

1945年から20世紀末までに、アメリカは40以上の外国政府転覆を計り、30以上の大衆民族主義運動を潰してきた。

アメリカが主張してきたことは「将来の攻撃に対する自衛」である。

それは先制攻撃とは違うらしい。

 

 


アフガンのカルザイ

アメリカはアフガン政府を転覆させ、

傀儡政権を擁立した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカの税金

世界の軍事費は縮小しているけれどアメリカの軍事費だけは増え続けている。

02年の国防予算は前年比12%アップ。

03年の国連予算も9%アップ。

03年の増額分だけで、軍事費世界第3位の国を超えている。

アメリカの軍事関連費(核兵器予算、NASAの軍事関連費、外国への軍事援助、過去の軍事関連負債の利払いなど)を合計すると、毎年80兆円となる。

連邦政府の税収の半分近くが軍事関係費なのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2015年のアメリカの予算における軍事費の割合:55%、

額面にして60億ドル(約60兆円)

 

 

 

 

 

 

アメリカのもぐら叩き

アメリカはどんなに遠いところでも、軍隊を送る。

最初は朝鮮半島、ベトナム、インドネシアなどのアジア地区とイラン、次に東欧、続いてキューバに始まるラテンアメリカの各国。

冷戦時代には200回以上も他国に攻め込んで、ベルリンの壁が崩壊してからも、1年に2回以上他国を侵攻し続けている。

民主主義、人権を守るためというより、アメリカの世界支配を進めていると理解したほうが正しい。


 

アメリカ軍による空爆

 

 

 

 

 

 

 

アメリカの新しい発想

戦車の固い装甲さえも貫通する破壊力を持っている劣化ウラン弾は、原発や核兵器をつくる時の廃棄物から生まれる兵器だ。

言ってみれば、小さな核兵器である。

空気中に拡散した劣化ウランを吸い込むと、肺ガンや骨ガンなどの重大な遺伝子欠陥を引き起こす。

イギリスの原子力公社は、91年にクウェートとイラクに残された放射性の武器残骸により、50万人の犠牲者が出るだろうと予測している。

アメリカにとって、これは核兵器ではないらしい、なんとも悪魔的なすばらしい便利な発想ではある。

 

 


アメリカの劣化ウラン弾:イラクなどで多くの放射能障害を起こしている

 

 

 

アメリカのつくった地雷遊園地

世界では推定で8500万個から1億個の地雷が埋められている。

そのうちの1280万個がアメリカで生産されたものだ。

アメリカは地雷の生産高において、世界第一位。

そして、アメリカは世界130ヵ国以上が調印している対人地雷禁止条約への調印も拒否している。

未調印の国はイラク、リビア、北朝鮮、ロシア、中国、そしてアメリカ。

気がつくと、アメリカが名指した「ならず者国家」とも仲良く肩を並べていた。

世界中を「死の遊園地」にすることがアメリカの野望らしい。

 

 

 


アメリカは地雷の生産量世界一

 

アメリカのターゲット

アメリカは、テロリストを匿うといういいがかりをつけ多くの国を攻撃の標的にしている。

テロリスト退治のためなら、じゅうたん爆撃もやむを得ない。

ベトナム戦争では、ジャングルをまとめて爆撃し、300万人の人を殺してしまった。

アフガン戦争では、人口密集地に爆弾を落とし、民間人3000人の犠牲者を出した。

作戦は全て成功だった。

 

 

 

 


 

 

爆弾を投下するアメリカ軍機

 

アメリカからの死のプレゼント

アメリカがベトナム戦争で使った爆弾、銃弾、砲弾の総量は、それまでの人類が戦争で使用した全ての総量よりも多かったという。

アメリカの爆撃機が落とした爆弾の量は、ベトナム人1人当たり250kg

そしてまた、アメリカはジャングルを枯らすために枯葉剤を撒き、ベトナムの国土を227kgものダイオキシンで汚染してしまった。

ダイオキシンは、たった100g水道水に混ぜただけでニューヨーク市民が全滅してしまうくらいの猛毒物質である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

一人あたり250KGSもの爆弾をベトナムに落とし、300万人もの人々を殺害したアメリカ空爆

 

 

 


 アメリカの空爆により焼かれ、逃げ惑うベトナムの子供たち

 

 


 

 

 

アメリカが撒いたダイオキシンに汚染されたベトナムの畑:汚染により多くの障害児が生まれた