通算No.134 救いは異邦人へ

テキスト:”使徒13:44 次の安息日には、ほとんど町中の人が、神のことばを聞きに集まって来た。
45 しかし、この群衆を見たユダヤ人たちは、ねたみに燃え、パウロの話に反対して、口ぎたなくののしった。
46 そこでパウロとバルナバは、はっきりとこう宣言した。「神のことばは、まずあなたがたに語られなければならなかったのです。しかし、あなたがたはそれを拒んで、自分自身を永遠のいのちにふさわしくない者と決めたのです。見なさい。私たちは、これからは異邦人のほうへ向かいます。
47 なぜなら、主は私たちに、こう命じておられるからです。『わたしはあなたを立てて、異邦人の光とした。あなたが地の果てまでも救いをもたらすためである。』」
48 異邦人たちは、それを聞いて喜び、主のみことばを賛美した。そして、永遠のいのちに定められていた人たちは、みな、信仰にはいった。”

本日は「救いは異邦人へ」という題でメッセージします。終末の日に救いが伝統的なキリスト教会を離れ、異邦人、すなわち今、未信者と呼ばれる人々へ移っていくということに関する聖書の預言を見ていきたいと思います。

かつての、ペンテコステのリバイバルの後、神の民の間で驚くべき変化が起こりました。それは、今まで長い間、神に仕えてきたユダヤ人から救いが離れ、異邦人へと移ってしまったということです。このことは驚くべき歴史的な変化でした。しかし、これはまた、終末に起きることの予表なのです。聖書はことさらのように、ペンテコステの時と終末の大収穫の時を対比的に記しています。ですから、ペンテコステの時におきた多くのできごとは、そのまま大収穫の時にも起こります。そして、この”救いが異邦人に及ぶ”ということも終末の大収穫の時に起きてくることなのです。

さて、テキストに沿って見ていきたいと思います。

44 次の安息日には、ほとんど町中の人が、神のことばを聞きに集まって来た。

ペンテコステの時代、パウロのメッセージをききに町中の人々が集まりました。このことは、終末の日にも起きます。多くの未信者の人々が福音をききに集まるでしょう。

45 しかし、この群衆を見たユダヤ人たちは、ねたみに燃え、パウロの話に反対して、口ぎたなくののしった。”

しかし、同じ神の民であるはずのユダヤ人は、彼等を祝福するどころか、逆にねたみに燃えたのです。終末の日に、”油注がれた者たち”がねたまれる日が来るでしょう。また、”パウロの話に反対して、口ぎたなくののしった。”と書いてあります。大収穫の働き人の教理、教えがののしられ、彼等が非難される日が着ます。

”46 そこでパウロとバルナバは、はっきりとこう宣言した。「神のことばは、まずあなたがたに語られなければならなかったのです。”

終末のリバイバルの時でも神の恵みのことばはまず、ユダヤ人、今でいえば、伝統的なクリスチャンに伝えられます。終末の救いに関することばも彼等が先です。この順序はかつてもそして今も同じなのです。

”しかし、あなたがたはそれを拒んで、自分自身を永遠のいのちにふさわしくない者と決めたのです。”

終末の時にも、伝統的な神の民は、油注がれた者たち、終末の預言者達のことばを拒むでしょう。彼等は、異端を拒んだ、カリスマ、カルト、セクトを拒んだと思うかもしれませんが、しかしその拒絶はそのまま”それを拒んで、自分自身を永遠のいのちにふさわしくない者と決めた”ことになるのです。

見なさい。私たちは、これからは異邦人のほうへ向かいます。”

終末は異邦人、すなわち今、未信者と呼ばれている人々に神のことばがもたらされる日です。

”47 なぜなら、主は私たちに、こう命じておられるからです。『わたしはあなたを立てて、異邦人の光とした。あなたが地の果てまでも救いをもたらすためである。』」”

終末には異邦人の光であるリバイバリストが起こされます。

48 異邦人たちは、それを聞いて喜び、主のみことばを賛美した。”

多くの未信者が喜び、神のみことばを賛美する日がきます。しかし、逆に伝統的な人々は、主の弟子の声に耳を傾けない、そのような日が必ずきます。

”そして、永遠のいのちに定められていた人たちは、みな、信仰にはいった。”

この日が多くの未信者が永遠の命に入る日です。しかし、この日はまた、初めから招かれていたクリスチャン達が後に残され、永遠の命を受け損なう日でもあります。

同じような箇所が同じ使徒行伝にあります。それを見たいと思います。

2)”使徒28:21 すると、彼らはこう言った。「私たちは、あなたのことについて、ユダヤから何の知らせも受けておりません。また、当地に来た兄弟たちの中で、あなたについて悪いことを告げたり、話したりした者はおりません。
22 私たちは、あなたが考えておられることを、直接あなたから聞くのがよいと思っています。この宗派については、至る所で非難があることを私たちは知っているからです。」
23 そこで、彼らは日を定めて、さらに大ぜいでパウロの宿にやって来た。彼は朝から晩まで語り続けた。神の国のことをあかしし、また、モーセの律法と預言者たちの書によって、イエスのことについて彼らを説得しようとした。
24 ある人々は彼の語る事を信じたが、ある人々は信じようとしなかった。
25 こうして、彼らは、お互いの意見が一致せずに帰りかけたので、パウロは一言、次のように言った。「聖霊が預言者イザヤを通してあなたがたの先祖に語られたことは、まさにそのとおりでした。
26 『この民のところに行って、告げよ。あなたがたは確かに聞きはするが、決して悟らない。確かに見てはいるが、決してわからない。
27 この民の心は鈍くなり、その耳は遠く、その目はつぶっているからである。それは、彼らがその目で見、その耳で聞き、その心で悟って、立ち返り、わたしにいやされることのないためである。』
28 ですから、承知しておいてください。神のこの救いは、異邦人に送られました。彼らは、耳を傾けるでしょう。」”

順に見ていきます。

”21 すると、彼らはこう言った。「私たちは、あなたのことについて、ユダヤから何の知らせも受けておりません。また、当地に来た兄弟たちの中で、あなたについて悪いことを告げたり、話したりした者はおりません。”

彼等は比較的、客観的、そして良心的なユダヤ人であるように見えます。しかし、その彼等も結局はパウロの語ることばを理解し、受け入れることはできなかったことに目を止めてください。終末の日に、神の民の心はかたくななのです。

”22 私たちは、あなたが考えておられることを、直接あなたから聞くのがよいと思っています。この宗派については、至る所で非難があることを私たちは知っているからです。」”

終末の日に真に主につく人々に対して、”この宗派については、至る所で非難が”起きるようになります。
 

”23 そこで、彼らは日を定めて、さらに大ぜいでパウロの宿にやって来た。彼は朝から晩まで語り続けた。神の国のことをあかしし、また、モーセの律法と預言者たちの書によって、イエスのことについて彼らを説得しようとした。
24 ある人々は彼の語る事を信じたが、ある人々は信じようとしなかった。”

終末の預言者、リバイバリスト達のことばを”ある人々は彼の語る事を信じたが、ある人々は信じようとしな”いでしょう。何故このようなことが終末におきるのでしょう。それは、終末の預言者達のことばと伝統的な神の民の聖書解釈は異なるからです。しかし、終末の預言者こそ、”主の道を備え、まっすぐ”にした者たちであり、彼等にこそ、真理があります。

”25 こうして、彼らは、お互いの意見が一致せずに帰りかけたので、パウロは一言、次のように言った。「聖霊が預言者イザヤを通してあなたがたの先祖に語られたことは、まさにそのとおりでした。”

結局彼等は預言者のことばを受け入れません。しかし、これはイザヤの預言の成就なのです。

”26 『この民のところに行って、告げよ。あなたがたは確かに聞きはするが、決して悟らない。確かに見てはいるが、決してわからない。”

彼等は長い間聖書を読みながら、その聖書がまさにl語っていた訪れの日を逃してしまいました。同じように終末の神の民も何度も聖書を、また黙示録を読みながら、神がこの書の中で、何を終末の日に裁こうとしているのかを悟らず、わからないいす。

”27 この民の心は鈍くなり、その耳は遠く、その目はつぶっているからである。それは、彼らがその目で見、その耳で聞き、その心で悟って、立ち返り、わたしにいやされることのないためである。』”

このユダヤ人達の目はつぶっていました。同じように、終末の神の民の目もつぶっています。彼等は何故、神の民であるユダヤ人が今世紀に600万人も殺されたのか、それを通して何を神が語りかけているのか、悟りません。”この民の心は鈍くなり、その耳は遠く、その目はつぶっている”のです。

神のみこころは”彼らがその目で見、その耳で聞き、その心で悟って、立ち返り、わたしにいやされること”です。しかし、これは、パウロの時には、ユダヤ人の上に起こりませんでした。そして、それは終末の時も同じなのです。その時にも神の民である多くのクリスチャンの目は開かれないでしょう。

”28 ですから、承知しておいてください。神のこの救いは、異邦人に送られました。彼らは、耳を傾けるでしょう。」”

かつて、救いはユダヤ人から、異邦人へ送られました。同じことが終末にも起きます。今のクリスチャンが捨てられ、救いが異邦人、今で言う未信者に送られる日が来ます。いいえ今、きつつあるのです。そして、”彼らは、耳を傾けるでしょう。”

終末における主のみこころを行いましょう。
 

ー以上ー

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