はじめに このままでは日本の未来は絶望的

あなたの全てが監視されている

ここに奇妙なカードのコピーがある(11ぺ-ジ参照)。今の段階ではこれが何であるのかははっきり分からない。しかし、この図を見るだけでもいくつかの重要な事が分かる。

l  まず最上部には市民身分証明力−ドとある。さらに下から三段自には合合衆国政府職員健康管理配給力−ドとある事から、どうもアメリカ合衆国の職員の健康保険証のようなもののではないかと思う。

2 間題はその下の文字である

"In  Big ブラザース  we trust"とあるが、これはジョージ・オーウェルの「一九八四年』と言う本を読んだ人ならすぐに分かる言葉である。『一九八四年』は未来世界(オーウェルにとってはそれは一九八四年だった)が一人の帝王によって支配され、全ての人類が完全な管理の下に置かれ、朝起きてから夜寝るまで、いや、寝てからも、いつも監視されている社会を描いている有名な本である。その帝王の名をピッグ・ブラザ
ー(偉大な兄弟)と言う。だから「我々は偉大な兄弟にゆだねる」と書かれているこのカードは、明らかに反キリスト、ルシファー・サタンヘのを忠誠を意識したものである。一ドル紙幣の"In God we trust"
と言う言葉のGodが何を指すのかが、ついにはっきりとしてきたのである。

3 さらにそれがはっきりするのは真中の絵である。

なつかしやこれはあの一ドル紙幣の裏にある、ルシ
ファーの目ではないか。ご丁寧にも「新しい秩序の到来」というラテン語まで書かれている。両脇にあるのはオカルトでいう医者のシンポル、カドケウス(ヘルメスの杖)である。これを見たとき、「とうとう来たか」と思った。こんなカードを持たなければ医者にかかれないとすれば、クリスチャンは合衆国の職員にはなれない。このカードがなかったら、病院の診察が受けられないなら、もしこれと似たカードがなければ物を売る事も買う事も出来ないなら、もし学校に入れないなら、もし電車にもパスにも乗れないなら……、もはやこういう時代になったのだなあと感慨を新たにした。

これでも陰謀などないと言うのか。読者よ、私が書いていることはすでに未来の事ではない。現在進行中の事である。

ただ、幸なことに日本ではまだそこまでは行っていないと言う事である。アメリカのクリスチャンたちはこのような事態をどう見ているのだろうか。私は日本語の読めるあるアメリカ人の宣教師に前の本を読んでくれるように頼んだ。しかし、〃清い〃彼は表紙がオカルトだから嫌だと言う。「私の家にはそういうオカルト的な物は置きません」「でも、これは一ドル紙幣です。あなたの家には一ドル紙幣はないのですか」彼はこう答えた。

「この頃、一ドルは見ていません」次いで裏表紙のワシントン市の地図
を見せて「これはあなたの国の首都ですが」と言うと「そんなものは見方によってどうにでも見えるのです」と言った。この人はそれでいていつも、陰謀があるなら証拠を見せろと言うのだ。一体どんな証拠なら納得すると言うのか。ワシントン市の地図は見ようによってはその様に見えると言った間題ではない。もし、何の目的もなくデザインされたなら、このような疑いをかけられる形ではなく、もっと、どんな形でも出来たはずである。

これはしかも、フリーメーンンの高級幹部だった人がクリスチャンに
なった後に、命懸けでもたらした暴露債報なのだ。彼に限らずアメリカ人のクリスチャンはフリーメーンンの事になると妙に口が重くなるのだ。

先日もある宣教師のアメリカで出した本の表紙がメーソンの
シンポルだったので、その事を教えたが、それに関しては何の返事もない。だから、このカードのようにはっきりした反キリストの現われを見ても、言を左右にして認めないかも知れない。ただ、誤解のないように言っておくが、全ての宣教師がそうではない。

多くの宣教師はむしろ、人間的には実に誠実で本当にキリストヘの
献身と愛とを持って日本にやって来られたのであり、宣教師の働きなしではアジア・アフリカなどの国々の近代化も民主化も無かったであろう。キリスト教の宣教師が来る前の日本と、来た後の日本を比ぺて見るがいい。封建制度の圧迫から解放され、医学、教育その他のほとんどの分野が彼らによってもたらされている。確かに、その中にはメーンンの代理人もいたし、鼻持ちならない白人優越の抜き難い体質もあったであろうが、そのようなマイナス面を差し引いても、日本は彼らの献身によって受けたものの方が多い事を述ぺておきたい。