◎カトリック教会解体のために仕掛けられた三つの陰謀


「ルネサンス以後ヨーロッパは堕落した、ルネサンス以前が本来のョーロッパである」と、来日に際してオットー大会(ハプスプルグ家当主、EC議員)が語っている(一九九一年)。オットー大公のこの警句は、明治初年以来、我々日本人に与えられているョーロッパ史の常識と正反対だ。

人権が抑圧されていた暗黒の時代、そしてルネサンスは、その暗闇に光を照らす人間解放の輝かしい偉業、といった説明を与えられている。ルーテルの「宗教改革」もまた、救いようのないバチカンの腐敗と圧政に、敢然と反旗をひるがえした正義の事業であって、それによって『聖書』は、教会当局の独占物から全信徒の手に戻った、というふうに我々は教えられている。また、それを確立させたのは「フランス革命」であったとされている。ルネサンス(十四ー五世紀)、宗教改革(十六−七世紀)、フランス革命(十八世紀)という、この三つの大事件が、実は、ユダヤによってカトリック教会解体のために入念に仕組まれた謀略であったといえば驚かれるだろうか。イエズス会の秘密は、この説を取り入れるとき、初めて明るみに出てくるのではなかろうか。イグナティウス・ド・ロョラは、スペインのバスク地方の出身と伝えられるが、我々には詳しいことはわからない。しかし、ロョラのあとの第二代のイエズス会総長は、ユダヤ系の人物(キリスト教に改宗したユダヤ人)と聞いている。つまり、イエズス会の誕生には、当初からユダヤの影がはなはだしく濃いのだ。これは奇妙なことで、とうてい尋常一様な知識では丁解できない。 -----------------------------7d52012250136 Content-Disposition: form-data; name="userfile"; filename="" Content-Type: application/octet-stream