53 ローマ法王ヨハネス・パウルスニ世は「反キリスト」

第二百六十三代ローマ法王ョハネスニ十三世は、「反キリスト」の資格を十二分にもっていた。彼の時代に、バチカンはイエスを二度殺害することになる、第ニバチカン公会議を招集しているからだ。しかし、その次のパウルス六世とヨハネス・パウルスー世は、ユダヤ・フリーノーソンに暗殺された(血祭りにあげられた)疑いが抱かれている。彼らが、フリーメーソンに抵抗したからである。それでは、ヨハネス・パウルスー世が就任直後に暗殺されてのち、第二百六十六代ローマ法王
に選挙されたヨハネス・パウルスニ世のほんとうの役割はなんだろう。

彼は一九七八年以来すでに十五年、在位している。ところで、バチカンの機構はほぼ完全にフリーメーソンに掌握されているが、ただ一人、現法王のみイエスに忠実であり、フリーメーソンに屈伏していないとみる人もいるし、正反対に彼、ョハネス・パウルスニ世こそ、「黙示録」に預言されている反キリストであると断言するキリスト教徒もいる。同様に、一九一七年に起こったポルトガル・ファティマの村の奇蹟現象は、真正の聖母マリアの出現であるとバチカンは認定したが、いや、あれは悪魔の引き起こした現象であり、ファティマの奇蹟そのものが悪魔の謀略であると信じるキリスト教徒もいる。

ヨハネス・パウルスニ世が「反キリスト」であるとしたら、ニューエイジ世界宗教の救世主(そして、同時に666の数字をもつ反キリストでもある)として準備されている、いわゆるロンドンの主マイトレーヤ(今年(一九九三年〉三十一歳を迎える)とはどんな関係になるのだろうか。前述のニューエイジ派の「計画」によれぱ、イエス・キリストヘの信仰に固執するキリスト教徒は「処分される」と記されている。そして、さらに「三百人委員会」の綱領には、「西暦二○○○年までに三十億人が死ななければならない」とあるというのだが。ニューェイジ派の著作によれぱ、ニューェイジの思想と理論に同調するものは、高次に進化し

た神人となって二十一世紀に生き残るが、これに服しない低次元の伝統的キリスト教徒は、地上から一掃して地球を清浄にしなければならないのだそうだ。つまり、ニューエイジ世界宗教なるものに組み込まれることを承知するキリスト教徒(もはやキリスト教徒とはいえないが)は生かしておくが、それを拒否するキリスト教徒は根絶やしにするという「計画」なのか。