38 ニューエイジはフリーメーソン世界支配構造の一部

アメリカの作家ユステース ミューリンズは、『ザ・カース・オプ・カナーン(カナーンの呪い)歴史の悪魔学』(一九八七年)のなかで、次ぺ−ジのようなフリーメーソンの構図を描いている。この図には、いままで日本でも紹介されてきたフリーメーソンの三十三階級とは、かなり異なった部分がある。しかし、それを次ぺ−ジのようにするとフリーメーソンの組織がよく見えてくる。同ぺ−ジの図から、高級メーソンの長老会議(第三十から第三十二の三つの階級)が宗教とオカルトを担当し、このなかの一部がニューエイジというふうに位置づけられていることがわかろう。

真偽のほどは保証の限りではないが、両図ともに、相当に納得できるもののように思える。それでは、これらの図のなかで、バチカンはどうなるのか?あるいは、ローマ法王庁のなかに潜入したフリーメーソン・メンバーは、どのあたりにはめ込まれているのか?疑いもなくそれは、長老会議(宗教、オカルト担当)に属するであろう。もしそうだとすれば、ニューエイジ運動の指導部は、闇のなかではパチカン内部のフリーメーソン・メンパーと完全に意見が通じているということになる。

小羊(イェスのこと)に忠実に従う人々が除外、迫害されて牢獄にとじこめられ、死刑にされる時代である。このようにさえ、聖母マリアはいわれる。戦いとバビロン崩壊の決定的なとき、神の大天罰が下るときが、いよいよ切迫しているということらしい。キリスト教にほとんど縁のない大方の日本人にとって、これはまるで夢物語り、小説か芝居の世界のお話のようだ。

我々は、イエスを信仰するキリスト教会はおよそ十四億人(うちパチカン=カトリックが、八億人)の信徒をもつ世界最大にして今日の世界の主人ともいうべき大勢力だと聞かされている。ところが、このキリスト教会のなかで、間もなくイエスに忠実な者は投獄され、死刑にさえされてしまう事態が起こるというのだ。我々が教えられている常識では、この展開を理解する糸目をなに一つ見出すことはできない。