34 キリスト教会の乗っ取りを狙うニュー工イジの構想

世界中のすべてのキリスト教会と、すべてのユダヤ教会を乗っ取り、それをニューエイジの世界宗教センターに吸収することを、ニューエイジ派は計画しているともいわれる。まさかそんなことがありえるのか?とうてい我々には信じられない。そんなだいそれた計画をいったい、誰が実行できるのか?

しかし、信頼しうる情報によれば、ニューエイジの指導者たちは、ほとんど目立ったキリスト教徒の側からの抵抗もなしに、欧米西側世界のキリスト教会を破壊し、消滅させる過程が着々と進行しているというのだ。しかもなお、キリスト教の大部分の牧師、聖職者と一般信徒たちは、ニューエイジによるキリスト教会の解体吸収を、諸手をあげて歓迎するだろうとさえ、予測されているのだ。キリスト教徒は、なだれを打って陳腐となった古いキリスト教の伝統を捨て、熱狂的にニューエイジの宗教を受け人れるだろう。このようにして、ニューエイジの勝利の日はやってくるのかもしれない。

キリスト教に対する正面からの大会戦は必要ではない。計画されているのは、ひそかな、偽装した闇からの攻撃である。ニューエイジの指導者たちの恐るべき意図は、生物の体内を冒すバクテリアのように、キリスト教会に浸透し、征服することだというのである。最終局面では、蛆がたかるキリスト教会の腐敗した死体が残される。独裁者たちは、暴力を使ったむき出しの弾圧よりは、民衆が自発的に服従するように仕向けるほうが、ずっと好ましいということを理解している。キリスト教を破壊するぞと、おおっぴらに脅かすのは、サクンの手口ではない。

そんなことをすれば、反撃がくるからだ。サタンは、キリスト教徒を目覚めさせるようなことは好まない。サタンは偽計と詐欺をもって、内部に潜り込む。トロイの木馬である。そして、ニューエイジ派はキリスト教を解体して、彼ら自身の世界単一宗教をつくるために三つの局面を用意している。第一はイエスと聖書の権威を失墜させることであり、第二はキリスト教会に浸透することであり、第三はキリスト教会を欺くことであるともいわれる。たとえば、万人を金持ちにすることを約束する「繋栄の福音」のように。もちろん、それはイエスの教えではないどころか、イエスはそれをサタンの誘惑であるとはっきりと斥けているのだが・・・。