このうち「司祭・助祭・信徒」が、個々の教会を構成している。「枢機卿」は五年ごとに「法王」によって任命されるが、新しい法王は枢機卿によって選出される。「司祭・司教・大司教」は、上から任命される。「公会議」の憲章などは、法王・枢機卿・大司教・司教と修道院長など、八億人のカトリック教徒の項点に位置する人々によって決定されたのだから、すでに一九六○年ごろまでに、カトリ
クの指導的階級の圧倒的大多数は、イエス・キリストの教えに反し、悪魔に魂を売り渡していたということになってしまうだろう。
また、カトリック教会の組織には、さきの縦の系列(神、平信徒に至る)のほかにも、もう一つ、左図のようなものがある(プロテスタントにはこれはない)。ところが、第ニパチカン公会議
ののち、世界中でこの修道院の荒廃と崩壊が始まったというのだ。フランスでは一九七六年に、第ニバチカン公全議によるキリスト教の倫理道徳を葬り去ろうとする人々を批判した、『悪魔の煙』という千余ぺ−ジもの著作が出版され、フランスでの幾多のなげかわしい実例が記述されているという。