14 イエズス会首脳が実はフリーメーソンだった。

イエズス会から脱会したスペインのアルベルト・リベラの告白体験記は、我々に実に驚くべき情報を与えてくれる。

たとえばイエズス会士としてりベラが義務づけられた仕事は、プロテスタント派の教会を破壊することで、スペインだけでも彼は、十九のプロテスタント教会を解体したという。といっても、それは、プロテスタントを、カトリック教会に改宗させることを意味しない。そもそも、カトリック教会はすでに、イエスを信じていないのだ。それゆえイエズス会の任務は、いまだ、ほんとうにイエスを信じているブロテスタント派の牧師を攻撃して、彼らをキリスト教から離反させることだという。これは、頭がこんがらがってしまう話だが、ほんとうのところはどうなのか。リベラは、イエズス会でしだいに上級に昇進していった。そしてある日、彼は、スペイン北部で聞かれた秘密の黒ミサ(高位のイエズス会士による)に招かれたのである。そこで、リベラがぴざまずいてこのイエズス会高僧の指輪にキスをしたとき、この指輸に彫刻されたシンボルを見て、彼の血は凍った。

それは、フリーメーソンのシンボル(定規とコンパス)であったのだ!それまで、彼はフリーメーソンを敵として憎み、戦うようにイエズス会によって教育されていたのだ。すべてが引っくり返ってしまった。そしてやがてりベラは、闇の法壬(イエズス会総長の意で、この人物がバチカンを舞台裏で切り
回しており、事実上、ほんものの法王より上位にいるとされる)もフリーメーソン会員であり、また、スペイン共産党員でもあったこと、そして、ロンドンのイルミナティと密接に結ぴついていることを知るに至る。実にこれは、とうてい信じがたい、恐るべきストーリーではなかろうか。事実は小説より奇なり、などという月並みな表現は、ご免こうむりたい気分だ。

ついにりベラはイエズス会(カトリックも)を脱退し、真実を暴露する手記を公刊したのである。
この手記は、アメリカではおもにキリスト教関孫の書店で市販されているが、このうち多数がカトリック教会の脅迫によって販売をやめたそうだ。こんな情報は、日本国民には、なに一つ提供されていない。外見上、激しく敵対している(ょうに見える)イエズス会とフリーメーソンは、その最高位の奥の院では、同類・同志・一味であつたのだ。