天然痘のワクチンがHIVに汚染されている

 ロシアの天然痘備蓄に対抗したクリントン、謀略のCAB戦略

 大量殺りくの立案者から委託を受けた数年後、二つのCAB研究所でエイズウイルス、後のHIVの製造が始まった。ついでこれが天然痘のワクチン注射に混入され、アフリカとブラジルの全土にばらまかれた。アフリカとブラジルが実験場に選ばれたのは、そこが世界最大の黒人種集中地域だったからだ。
 天然痘のワクチンがHIVに汚染されているという情報を入手して、初めて明らかにしたときには、一笑に付された。とにかく、あまりに荒唐無稽でまともな人間には信じられないと言うのだ。
わたしの仕事でこういうことはしょっちゅうだが、二五年経って、ようやくわたしの正しいことが立証された。大量の汚染ワクチンが備蓄されていて、それは今も存在する。わたしをあざけり、嘲笑した者は、わたしの仕事の正しさに逃げ出した。わたしを傷つけただけで、姿を隠してしまったのだ。

 上院情報監視委員会で最近公開された、CIAと国防省情報庁の原案になる報告によると、膨大
な汚染ワクチンの備蓄の存在が、米国、ロシア、北朝鮮、中国、イランの各地で発見されている。
ご承知のとおり天然痘は、歴史上もっとも大量の殺人を成し遂げた殺し屋だ。汚染されたワクチンが大量にばらまかれれば、その結果は、どれほどの情報をもった情報部員でも理解不能なほどの大伝染病となってしまうだろう。

 天然痘で恐ろしいのは、まったく不可能と思えるような状況でもウイルスが生き残ることだ。五年ほど前、ロンドン市内の建築現場で、ミイラ死体が発見された。死体は二〇〇年前のものと断定されたが、生きた天然痘ウイルスに汚染されていることが分かり、死体を焼却しなければならなかっ
たほどだ。
 今問題なのは、汚染されたワクチンだ。ここから新しい、伝染性の強いタイプの天然痘が大流行 しかねないうえに、この昔ながらの苦しみの種には、それを「加速する」 ウイルスがつけ加わって
いる。このため発病が早まり、しかもほぼ治療不能で、まず間違いなく死にいたるのだ。
 世界は天然痘の大流行に見舞われるのだろうか。もちろんそうだ。ロンドンとワシントンのお偉方には、ヨーロッパの主権国家を石器時代に戻すまで爆撃するだけの力がある。この鬼どもは、無防備な一般市民に二〇〇〇ポンドの劣化ウラン弾を使うこともできる。

イギリスと米国の鬼どもは、
イラク国民を餓死に追いやることもできる。この八年間してきたことだし、攻撃は今も続いている。イギリス、米国という野蛮な両国家は、フランス、イタリア、オランダなどのお追従国に後押しされて、恐るべき天然痘ウイルスの備蓄分だけでなく、その他うじやうじやとある恐ろしい病気を世
界のターゲット国へばらまいて、数十億人を一掃するだけの力を十二分にもっている。やつらがこういうことをするかどうかは、意思の問題ではまったくない。単に 「いつ」やるかだけだ。

 これ以外に理由があるだろうか。クリントン大統領はこういったウイルスの世界最大の備蓄に関して、解体命令の発令を拒否しているのだ。「ロシアが合衆国に細菌戦争を仕掛けてきた場合に必要」などという貧弱な言い訳は、軽蔑されて忘れられるのがオチだろう。この説明は、米国民の知性に対する侮辱だ。なぜ米国は、この史上もっとも悪名高い殺人鬼を大量に備蓄しているのか。
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 米国もイギリスも、戦争用兵器としての気象操作と疫病の使用を放棄した、一九七二年の条約に調印している。恐るべき天然痘ウイルスの備蓄を解体しないというクリントンの決定を聞いて、条約当時にソ連の報道官だったミハイル・シェルガリスは、ロシアの天然痘保有を一切否定している。
イランと中国も、このような生物兵器の備蓄は全面的に否定している。
 世界保健機関(WHO) は一九九六年、現存する天然痘ウイルスをすべて廃棄するよう要請した。
米国は当初、ウイルスを保有するすべての国が、米国とともにその備蓄を廃棄するよう高らかに要請した。ところがまったく突然、セルビアでの大量殺人のようすに味をしめたことから、英米両国政府は一八〇度その立場を変えた。「わが国には先の決定(=天然痘備蓄の廃棄) を実行する予定はない」とクリントンは言った。「将来必要とするかもしれないから」だと言う。

この驚くべき声明が
出たのは一九九九年四月二二日だ。この日を記憶しておくがいい。将来の歴史家が、これからやってくる黙示録の始まりを捜せば、この日にたどり着くはずだ。
 抗議の嵐がホワイトハウスを襲い、まさに虚構の達人であるクリントンは、全米化学アカデミーを使って卑劣な行為をさせた。この御用団体は、問題のウイルスは抗ウイルス剤開発のために保持の必要ありという結論を発表したのだ!

 なんと、米国はここまできてしまったのか。わたしたちがこんなナンセンスを信じると思っているのか。この 「病気の爆弾」を大量に備蓄しておく必要が米国にあると言うのか。外へ出せば、一発だけで数百万人を殺してしまうようなものなのだ。こんな嫌なものを保持するのは、研究目的のごく僅かな量でよいではないか。なぜ大倉庫一杯分もの量を保持しなければならないのか。

 ソヴィエトからの亡命者であるケン・アリベックによると、ロシアは天然痘ウイルスの備蓄分を、シベリアのノヴォシビルスクにあるロシア国立ウイルス・バクテリア研究センターに保管しているという。

この研究所は、ロシアの大ウイルス学者グルヴィッチ教授が一九三四年に研究を開始した
ところだ。CIAと国防総省は、一九九〇年の連邦崩壊のある時期に、ロシアが相当量のウイルス
を北朝鮮、中国、イラクに売却した疑いがあるとしている。一九三人年の時点ですでに旧ソ連の科学者は、空中散布によって天然痘を広めるという方法を発見している。折り畳み式のスカラーウェ ープを使ったもので、米国がその後この方法を由家薬籠中のものにしたことは間違いない。

 米国の産業基盤が崩壊し、それが世界的な金融不安につながっている一方で、伝染病の大流行が始まっている。最初はエイズ、そしてさまざまな疫病がつづく。ウエルズの言った 「活力の低下」は、「慢性疲労症候群」とも関係があるのかもしれない。これも、「グロ-バル二〇〇〇」大量殺りく計画を実行せよという「三〇〇人事員会」 の命令が遵守されていることを証明するものだ。しかも、二〇世妃の終わりにむけてフルスイングしている。