アメリカ経済を支配するユタヤ

 

 
 

 ユダヤのアメリカ征服は次のようにして始まった。
一人七五年、クーンロエブ、ウォルフという三人のドイツ系ユダヤ人によって「クー
ン・ロエブ・カンパニー」銀行がニューヨークに創設された。一人九五年、ロスチャイ
ルドはフランクフルトからユダヤ人ヤコブ・シップをこのクーン・ロエブ商会に派遣
した。ユダヤ人のアメリカ占領作戦の開始である。
 当時のアメリカの金融界は個々の企業の割拠主義で分散状態にあった。この弱点を
看破したシップは、在米ドイツ系ユダヤ銀行の大連盟計画を策し、電光石火的活動にと
nノかかった。
 すなわち彼は同郷のユダヤ人スペーヤーの経営する、当時の全米有数の大銀行スペー
ヤー・エンド・カンパニーに働きかけて抱き込みに成功し、さらに同じくユダヤ人セリ
グマンの支配する、これもアメリカ屈指の大銀行セリグマン・エンド・カンパニーに誘
                                              
いかけて不可分一体の関係を結び、ここに強力な一大ユダヤ人銀行トラストを完成し
た。

 シップはまた全世界のあらゆるユダヤ系銀行と連携し、全米ユダヤ人銀行トラストの
絶対不動の地盤を築いた。
 ここに確立されたクーン・ロエブ金融財閥の実体は、ロスチャイルドのアメリカ支店
である。そして一九世紀から二〇世紀初頭にかけてロスチャイルド帝国の対アメリカ作
戦総指令官の役割を果たしたのがヤコブ・シップであったのだ。
 アメリカ北東部のユダヤ教徒が、一八七七年にはわずか十七万五千人であったのが、
五十年後の一九二七年には四百万人に達している。
 そしてこの東欧、ロシアからの移民保護と援助のために、ブナイ・ブリス(ユダヤ人
の結社)が働き、そしてその中から人材を選抜する。前記のヤコブ・シップはクーン・
ロエブ財閥のリーダーであると共に、ブナイ・ブリスの幹部でもあるのだ。
 彼らユダヤ人の世界帝国の戦略は、
@ニューヨークにユダヤ移民を集中して、ニューヨークをユダヤ化する。
Aこれによって米国全体をユダヤ化する。
Bユダヤ化した米国によって、全世界をユダヤ化する。
 この三段階の戦略実行の中枢にかのヤコブ・シップがロスチャイルドによって任命さ
れていたのだ。

一九一二年、シップ一党によるユダヤ財閥の横暴のあまりさに、世論の反撃を受け、
議会に論争が起こつた。ユダヤ人の傀儡政権ウイルソン大統領も攻撃の中心となつた
シップの銀行連盟に検察のメスを入れる委員会を成立させた。
 そして調査委員会が苦心の末、出した報告書は攻撃した民衆自身が驚ろいたほどの
内容をもっていた。すなわち、
@問題の対象のアメリカの脅威、ユダヤ人銀行トラストは完全に組織され実在している。
Aユダヤ人銀行トラストは、五つの巨頭銀行よりなり、この五つの銀行は他の百十二の
 銀行を管理する。

Bこの五つの巨頭銀行と百十二の重要銀行は米国全土はいうに及ばず、海外の重大工業
 カルテル・金融カルテルの支配権を完全に掌握している。
Cこの銀行連盟の資本総額は、二百二十二億四四〇万ドルに達する。
 この額は一九一二年の当時のフランス一国の富の三分の二に及ぶ。
 シップ一人の手で運用される金がすでにこれほど莫大な額に上っている。しかし、シ
ップは当時の国際ユダヤ王朝の一家にすぎず、なお英国にモンタギユー・ルマン王朝あ
                                  
り、フランスにオラム・フィナリ王朝あり、さらにその上にロスチャイルドという総王
朝がある。国際ユダヤ財閥の富はすでにこのとき、世界の富全体の過半に及ぶものと想
定されたのである。
ユダヤ金融財閥の専横独裁を抑えよという世論に応えて、アメリカ議会は苦心して一
つの対抗策を案出した。
 これが連邦準備制度(FRB)、つまり準備銀行システムである。全米の十二のブロッ
クに銀行を集約して、その上に中央銀行を設立する。アメリカの非ユダヤ人はこぞって
議会の勇断をたたえ、アメリカ政府いまだ健在なりと安心した。
 連邦準備銀行システムは国民の歓呼に迎えられた創立準備時代に入った。ウィルソン
大統領によって五名の創立委員が指名された。そしてその創立委員長は?
 発表されたその名を見たとき、アメリカ国民は唖然とした。その名はロスチャイル
ドがアメリカの総支配人として派遣したパウル・ヴアールブルグ(ポール・ワールブルグ) であったのだ!

 しかもこのワールブルグはヤコブ・シップの義弟であり、クーン・ロエブの重役で
あったのだ。
 ロスチャイルド帝国は、ワールブルグを通じて連邦準備銀行実行案を作成させ、議会
は原案を無修正で可決した。
 第一次世界大戦を前に、ロスチャイルドとその傀儡ウイルソン大統領によって強行さ
れた、このアメリカの通貨制度改革の意味はきわめて重大である。
 すでにロスチャイルドはイングランド銀行を通じてスーパー・パワー大英帝国の心臓
部を占拠していた。そして今、次のスーパー・パワーの候補国として登場しっつある米
国の心臓をもロスチャイルドはその代理人を通じて握ってしまったのである。
 この新しい通貨制度によると、連邦準備銀行はアメリカの中央銀行として、ドルを発
行する独占的確限を与えられる。しからばこの銀行は公共の、政府の国立銀行かという
と、それが全くちがう。それは民間銀行なのだ。
 連邦準備銀行とは、クーン・ロエブとモルガンのユダヤ系金融財閥がニューヨーク連
銀を押さえ、そしてこのニューヨーク連銀が他の十一区の連銀を押さえる、そしてその
結果、クーン・ロエブが全米の銀行をコントロールするという手段にすぎない。
                 
 つまりFRBとはユダヤ人によって組織されたユダヤ・トラスト準備銀行なのだ。そ
して、このトラストがアメリカ政府公認の公共機関のごときものとし、ますます強化さ
れ、ユダヤ機関がドルの発行権を手に入れるという結果となったのだ。
 ヤコブ・シップと共に、ロスチャイルドがアメリカに送り出したのがモルガン財閥
である。「アメリカ最強の金融財閥」といわれたモルガン財閥は、初代ジュニアス・ス
ペンサー・モルガン(一人一三、一人九〇年)はアメリカ・マサチユーセッツ州に生ま
れたが、その後、ロンドンに渡ってモルガン商会をつくり、その息子ジョン・ピアモン
ト・モルガン (一人三七、一九二二年) がロンドンからアメリカ・ニューヨークにも
どつて、一八七一年にJ・P・モルガン商会という銀行をつくったことに始まる。
 このモルガンはユダヤ、アングロ・サクソンかどちらなのか?

 真相はロンドン・ロスチャイルド家がJ・P・モルガンをロスチャイルドのアメリカ
代理人として送り出した、というところにある。戦略上、アングロ・サクソンのモルガ
ンを使用人として使ったのである。
 J・P・モルガン商会がニューヨークに設立された一八七一年というと、南北戦争が
終わり、アメリカに本格的な産業革命の嵐が吹きまくる時代だ。
 モルガン商会は鉄道および鉄鋼に対する金融業で大富豪となったというのが定説だ
が、いったいその莫大な資金をどこからえたのか。それはロスチャイルドはじめその他
のヨーロッパのユダヤ銀行家からである。モルガンに与えられた任務は金融を通じて
アメリカの新興産業をロスチャイルドの傘下に収めることである。
 ロスチャイルドが直接乗り込むには、アメリカ人側が抵抗が大きすぎる。
ユダヤはアメリカをそっくり手に入れるため数々の新手を打ち出した。その基幹の一
っがニューヨーク株式取引所、ウォール街のユダヤ化である。
 株式市場という政府公認のモバクチ場でユダヤは合法的にアングロ・サクソンの
財産を手に入れた。モルガン・ギャランティ・トラスト(証券会社)はこうして生まれ
た。

 アメリカに生れたロックフエラー財閥はユダヤではないが、ロスチャイルドとくみ、
アメリカを完全に支配している。ロックフエラーとしても、ロスチャイルドに勝てるわ
けがないのだ。こうしてロスチャイルドをはじめとするユダヤ財閥は二一世紀の今日ま
で世界を支配しているのである。