IMFと世界銀行はエイズ拡大の役割を果たす

 

この目的を果たすため、ローマクラブはその馬小屋のドアを開き、黙示録の三人の騎手を解き放
った − 経済破壊と飢饉、そして疫病だ。この三つは地球を駆けめぐる。IMFに課されたのは、
第三世界各国の経済破壊だ。これを独自の調査を実践して確認したのが、カリフォルニア大学(サ
ンフランシスコ) のピーター・ルアリー博士だ。ルアリー博士の研究によれば、IMFは貸付条件
としてかなり厳しい構造的な内容を課してくるので、当事国の政府は社会プログラム、保健、福祉、
病院などへの支出を削減せざるを得ず、結局それが構造の完全な破綻へとつながり、流行性の疾病
へと道を開くのだという。ルアリー博士の研究によって、IMFと世界銀行、そして疫病の大流行
との関係は疑いのないものとなった。
「発展途上国でのHIV感染を大幅に減らすには、エイズ拡大の原因となった経済政策を修正しなけ
                                                 
ればならない」と言うルアリー博士のコメントは正鵠を射たものであり、ほどなくロンドンの専門
誌『エイズ』 に掲載された。これに驚いたのが世界銀行で、『エイズ』誌の出版元に対して文書を送
り、ルアリー博士の記事は「無知で」 「受け入れ難く」 「途方もなく子どもじみている」とした。陰
謀の立案者どもは、自分たちの陰謀による活動が大衆の目に曝されて、光を当てられるのを好まな
いのだ。

 先進工業国については、ある程度違う手法であつかう必要があった。つまり、各国の産業基盤を
緻密な計画で破壊するわけで、手始めはイギリスであり、つぎが米国、そしてつぎが日本だった。
 これを考え合わせると、理由もなく安楽死が復活したことが思い浮かぶ。安楽死はやがて、老人
と病人を消し去るために地球的な規模でおこなわれるようになるだろう。くわえて、「自然な」方法
に力が入れられるようになった。これは、悪意に満ちた宣伝によって中産階級の出生率を抑えよう
というもので、堕胎を通じて未出生児数百万人を殺すという悪鬼のような方法だった。この顔を背
けたくなるような計画と比べれば、ヒトラーがドイツでおこなった人種分離策も、さしたる意味は
なかったと思えてくる。恐ろしいことに、すでに米国だけでも二五〇〇万もの未出生児がむごたら
しく殺されているのだ。

 地球規模での殺りくモデルは世界中のさまざまな優生学シンポジウムで述べられているが、もっと
も特筆されるのは米国とドイツだ。米国がドイツの人種計画とつながっていないと信じている人は
恥じ入るべきだ。プレスコツト・ブッシュ ー バグダッドの屠殺人ジョージ・ブッシュの父−を
見るがいい。彼は巨額の金を米国の各銀行からドイツの銀行へ移し、ナチスがコールドスプリング
ハーバーの理論を実行に移せるようにしたではないか。
 
ナチズムは大量殺数計画を実行するのに最適だと言ったのは、多くの西側諸国の経済を破壊した
キーソ卿だった。今日では、ミルトン・フリードマンとアラソ・グリーンスパンが、米国よりもス
ターリン時代のソヴィエトの方がふさわしいような政策を追求している。後押ししているのはエセ
環境保護運動と世界銀行、そしていくつかの大学、なかでもジョージタウン大学のケネディ生物倫
理学センターだ。このすべてが全力を傾けて、ローマクラブの 「グローバル二〇〇〇」計画にある
地球規模での大量殺りく計画を追求している。