ロシア革命を自作、自演、監督したユタヤ、クーンロエブ財閥

ユダヤ人ルネ・グレースは、一九二七年に「全融と革命の両インターナショナルは、ユダヤ・インターナショナルの両側面であって、…すべての諸国民に対するユダヤの陰謀が存在する」と公言した。ユダヤは二千数百年にわたる世界戦略の経験から、二つの方式を発明した。一つはジェンタイル・フロント(異民族第一線主義)、すなわち異民族のなかから親ユダヤ分子を育成して彼らを第一線に立たせ、ユダヤ人は後方から糸を引く、というやり方である。フリーメーソンはその戦術の一つである。二つ目は主敵を打倒するために、対立する両陣営を立てる戦術である。この手口を知らないとユダヤ研究、ユダヤ認識は迷路に入る。しかし、この両陣主義、両建て主義は、ユダヤ人自身が前期のグレースのように、また、『ロシア革命』のなかで「ユダヤ人は両陣に立つ」と語ったユダヤ人ジャーナリストのミルスキーのように、明言しているところなのだ。さて、帝政ロシアは、ユダヤにとって容易ならざる大敵である。

ニコライニ世を除き、歴代口
シア皇帝でユダヤ人に徹底的迫害を加えなかった者は一人もいない。一方、アレキサンドルー世とアレキサンドルニ世は、ユダヤ人に暗殺された。アレキサンドル三世は、ユダヤ人を父の仇とし、一人でも多くのユダヤ人を殺戮することをもって父への供養とした。ロシア宮廷とユ・ダヤ人とのすさまじい闘争は、この時代、もっとも惨烈をきわめた。しかもロシア革命の背後に、ユダヤ教を天敵として追害するロシア正教が存在する。この敵を処分するためには、生半可なやり方ではままならない。猛烈な毒薬を使わなければならない。そこで起用されたのが、いわゆるロシア革命運動なのである。

しかも、このロシア革命の、右から左までのすべての党派をユダヤは用意した。さらにユダヤは、皇帝ニコライニ世の宮廷の奥深くにまで「怪僧ラスプーチン」を送り込んでいる。最後のとどめが、第一次世界大戦に参戦させてロシアをドイツ、オーストリア陣営に敵対させ、そして他方では、ユダヤの手先、ポルシェビキに「反戦」を扇動させるという謀略である。こういう手口は国際的謀略に無縁であった日本人にはとうてい埋解できないが、ユダヤの立場に立てぱ不思議でもなんでもない。これぐらいの思い切った荒僚治を仕掛けないと、帝政ロシアの処分はできないのである。そしてこの作戦でも、クーン・ロエプ(ヤコプ シッフ)は、中心的役割を振り当てられたのだ。