ホ『あなたがいう非常に多くの事に私は反発を覺えます。あなたのいい方にも…』

 ロ『それがお前の聞きたかつた事だ。そうでなければ、このインタビュウの謝礼が
不足だつたからだろう。』

 ホ『あなたが私に正直なら答えて下さい。まだ前に出した質問に答えてもらつてい
ません。イエスキリストがユタヤ人だつたと信じていますか?』

 ロ『いつただろう。ジェイクなら、本当に気の利いた回答が出來るだろうと。俺は
友人の大部分、一緒に育つた子供も大人も、実際には友人全ては、彼等皆といいたい
所だが、キリストはユタヤ人ではなかつたと信じている事を知つている。キリストはペテン師
で、世界中の何百万人が今やキリスト教は虚僞に基づいていると信じている。お前逹の聖
書の不正確な訳を判斷して。キリストはいかさま師だつた。キリスト教会全国評議会で
さえ、お前逹が敬う書の誤訳があつた事を認めている。それは嘘に基づいている(注
三十九)。』

 ホ『最近の学術的研究によれば、あなたの先祖はイスラエル住民ではなく、東歐と
西アジアからのモンゴル人やアジア人だそうです。だからあなたの先祖は聖地から何
千マイルも離れた所にいました。彼等は絶対に聖地を見た事がありません。あなたの
民族が神の選民ではなかつた事を証明しています。』

 ロ『だからどうした? それの何が問題なんだ?』

 ホ『私逹はユタヤ人が神の選民であると、長い間、大きな嘘を教え込まれてきまし
た。だから問題なんです。大変重要な問題です。』

 ロ『何が重要な問題なんだ?』

 ホ『今日の大多数のユタヤ人は、生まれがカザール人だと証明されています。あな
た方の祖先は絶対にキリストが歩いた土を踏んでいません。彼等はエルサレムもパレスチ
ナも絶対知らないし、だから…(ローゼンタールが口を挾んだ。)』

 ロ『(大声で)一体どうしてそれが今重要なんだ?』

 ホ『あなたがいつてきた非常に多くの事に反発を感じます。つまり自認するよう
に、この巨大な…、この兇悪な人類に対する計画の一部であると自慢する傲慢な態度
に。それに時々「それの何が問題なんだ?」といつて、問題をそらそうとする所も。あ
なたが認めてきた事のそれ程多くは私を茫然とさせます。実際、私は言葉を失つてし
まう…(ローゼンタールがここで口を挾んだ。)』

 ロ『だからお前逹は異邦人なんだ。お前は理解していない。絶対無理だ! 手後れ
になる迄、私の願望だが、個人的には米国民は…(ローゼンタールがここで口を止め
た。)』

 ホ『あなたがいつてきた事はたくさんありますが、個人的には、人々はあなたがい
つた事を信じないかもしれない。このインタビュウを…(ローゼンタールが口を挾ん
だ。)』

 ロ『だから我々が今こうして支配しているんだ。それが最大の理由の一つだ。お前
逹の民族はどの民族、則ち、どの人種も我々が持つているものを二、三百年の内で逹
成出來ると信じなかつた。異邦人は馬鹿だ。我々は優秀だ。俺はワシントン内外で重
要人物になる予定だ、もうすぐ。俺は全国的に有名になろうと思う。お前は將來、俺
の事を聞き、俺の記事を読むだろう。俺は若いし、他のユタヤ人が勇気を出していう以
上の事をお前にいう度胸があつた。少なくとも内密には。ホワイト、俺は危ない事も
いつてきた。俺がお前に話してきた事の幾つかはユタヤ人の見えない奧の奧の
世界の一部だ。』

 ホ『今あなたを見て、態度の変り樣を示すと、酷い奴だと思います。あなた逹皆が
…(ローゼンタールが口を挾んだ。)』

 ロ『誰も俺を奴呼ばわりさせない。今の言葉を撤回しろ!!』

 ホ『あなた逹は皆、軽蔑すべき、見下げた、忌まわしい…』

 ロ『俺を奴呼ばはりしたら、お前の首根つこをもぎ取つてやる…』

 ホ『私だつたら、そんな事はしません。私にも友人がいます。その中の多くもあな
たに会う機会を望んでいます。だから最初に意図したように、きちんとした内容でこ
のインタビュウを続けましょう。(ローゼンタールは私が尋ねた綴りのようなものをい
つた。「O-Y、V-A-Y」、そして「Oy  Vay」と区切つていつた。そして「oy
  vay  iz  mir」といい足した。それから、それがどんな意味なのか尋ねると、
私には理解出來ないだろうといつた。でも私はここにそれを記録している。何故なら
テープに録音しているから。)』

 ホ『ユタヤ人である人物を指す時、私は何度もこう聞きました、「まぁ、彼は長老教
会派か、カトリックだと思う」。だから私はあなたの考えや話が好きではありませ
ん。ユタヤ人はキリスト教学者や他の宗教に改宗したユタヤ人をどのように思つているのです
か? 彼、若しくは彼女はもうユタヤ人ではないのですか?』

 ロ『最高の答えが出せそうだ。いいか、こういう事だ。俺はお前の兩親が何だつた
か知らない。要するにどこの国籍か…』

 ホ『私の父は英国、イギリスでした。そして母はドイツでした。』

 ロ『よし、お前がシオニストかタルムードの研究をしたいと決心したとする。或い
は実際に改宗してユタヤ教会に出席したいと思つたとする。それでお前のイギリス、或
いはドイツの親讓りのものが消せると思うか?』

 ホ『勿論消せません。でも私はその事を学識あるユタヤ人から聞きたかつたのです。
あなたが今いつた事は彼、叉は彼女が常にユタヤ人であるという事ですね。』

 ロ『馬鹿な事だ。馬鹿だ。我々は我々だ! 我々が何に參加しようと、何を採
用しようと、我々である事に変はりはない。俺はユタヤ人で、別な宗教を始めても何
者も俺を変えられない(注四十)。そんな馬鹿げた事を聞くとは!!』

 ホ『でもこれはユタヤ人の欺瞞の中でも重要部分です。』

 ロ『我々はお前逹の問題を混乱させる才能を持つている。』