非ユダヤ人は、この戦争の必然性が少しも埋解できなかったし、また、あれぼど凄惨な長期の大殺戮になるとは、誰一人、予想しなかった。ユダヤの陰謀の内幕を知らない各国の職業軍人た
ちは、この戦争はせいぜい一年で終わるとみていた。第一次大戦の原因は、英独の植民地争奪戦とか、ゲルマンの東進とスラプの南進の衝突とか、一八七○年の独仏戦争の延長戦とかいわれるが、これらは決して、あれほどの大戦には結ぴつかない。各国、各民族間の利害の衝突を一挙に統合し、あれだけの大戦争に組み立てたのは、ユダヤ地下政府である。ユダヤの側からすれぱ、この戦争の目的はユダヤ人が虐待されているロシア(ボーランドを含む)、ドイツ、オーストリア三国(およぴ東欧全域)の政治状態の変革、すなわちユダヤによるそれらの国の権力の掌握であり、ユダヤ世界帝国の根拠地、イスラエルの建国である。第一次大戦の契機は、一九一四年六月二八日、オ−ストリアの皇大子が、ボスニア(セルビア)の、ユダヤ色濃厚な首都サライェヴオで暗殺された事件であるが、この暗殺は、フリーメーソンによって企画され、実行された。
この暗殺は、一九一二年五月二十四日に、フランス・フリーメーソンの指導部が決定(オーストリア皇大子に死刑宣告)している。その背後に、国際ユダヤの意志が働いていることは疑う余地がない。オーストリアがセルビアと戦闘状態に入るや、ロシアはセルビア側に立ち、ドイツはオーストリア側に参戦、フランスはロシアを助け、英国もフランスとともに参戦、ユダヤの描いたシナリオどおり、大戦に突入してゆく。