NO.9

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プロトコール 五
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    強力に集中化した政府の樹立。メーソン員による権力奪取の方法。国家間の
      一致が不可能な理由。ユダヤ人の「宿命」の国家。金「「国家機構のエ
      ンジン。批評の役割と「ショー」団体。言説混乱による疲労困憊。世論
      を制御する法。個人の独創性の処置。超政府。

 いたる所で腐敗が広まっている社会、富者だけが詐欺同然の悪賢い奇策に富んだ社
会、たるみ切った社会、道徳が進んで守られるのではなく懲罰厳罰によって維持され
る社会、信仰心や愛国心が無国境主義的信念に一掃された社会に、どんな種類の統制
支配なら適用できるか? あとで述べるような専制支配以外に、どんな支配形態なら
このような社会にあてはめられるか? われわれは社会の全勢力をこの手に掌握せん
がため強力に集中化した政府を樹立しようと思う。われわれは新たな法律によって、
国民の政治生活すべてを手加減することなく律しようと思う。それらの法律は、ゴイ
ムが許してきた寛大とか特典とかを一つづつ全部取り潰すだろう。いかなる時にもい
かなる場所でも、行動や言葉でわれらに盾突くゴイムを一人残らず一掃する立場で臨
み、専制ということの強力さを遺憾なく発揮するのが、わが王国の特徴である。
 私が述べているような専制は、時代の推移にはそぐわないという意見も聞くが、事
実は正反対であることを証明しよう。

 人民が王は神の意志を純粋に体現した者だと見ていた時代には、なんの不平不満も
鳴らさずに王の専制権力に従った。だが、人民には権利というものがあるという考え
をわれわれがかれらの心に植えつけてからは、かれらは王座に座る者を単に普通の人
間とみなし始めた。神権による王≠フ聖油は人民が見ている前で王たちの額から消
えうせてしまい、われわれが人民から信仰心を奪った時に、権力の強力な力は飛び散
って公共の所有権となり、われわれがそれを押収したのである。

 加えるに、巧妙に仕組まれた学説と詭弁により、社会生活の制約やその他ありとあ
らゆる方便により、あるいは、ゴイムにはまるで解らない手段を動員して群集や個々
人を支配する技術は、他の技術と相並んでわれらが支配の中枢である専門家がもとも
と手中にしていたものである。分析、観察、精緻な計算に育てられ、この種の熟練技
術に関してはわれわれには肩を並べる者がいないこと、練り上げられた政治行動と固
い結束のどちらかではわれわれの競争相手がいないのと同じである。いるといえば、
イエズス会だけはわれわれと比べられるだろうが、われわれは無分別な群集の目には
見える組織として存在するとは信じられないように工夫してきた。

その裏でわれわれ
は終始一貫秘密の組織を維持し続けてきた。カトリックの首領であろうとシオンの血
を受けたわれわれの独裁者であろうと、専制君主は専制君主であることに変わりはな
い。が、神の選民であるわれわれにとっては、このことは無関心ではいられないので
ある。

 ほんの一時は、われわれが全世界のゴイム連合にうまくしてやられることもあった
やも知れぬが、ゴイムの間には今では決して取り返しのつかぬほど深く根を張った不
一致があるので、われわれはついぞ危険にさらされずにいる。われわれは、ゴイムを
宗教的・人種的憎悪によって個人も国民も対立反目応報を繰り返すように仕組んだ。
このことを過去二千年にわたって営々と積み重ねてきたので、手が付けられないほど
劇しいものになっている。これが、われらに腕を振り上げたとしても、支持してくれ
る国はどこにもただの一国もない理由である。われわれに対抗する同盟を結べば自分
が不利になることを、どの国も肝に銘じているからである。

われわれはあまりにも強
力である「「われわれの力を逃れおおせるものはない。国家はわれわれの蔭の関与な
しには、ほんの些細な協定を結ぶことすらできないようになっている。

 Per Me reges regnant.(王は我によりて支配する)。預言者たちによれば、われわ
れは世界のすべてを支配すべく神自身に選ばれたのである。神はわれわれがこの使命
を遂行できるように、われわれに天与の才を授けられた。仮に反対陣営に天与の才が
授けられたとしたら、われわれに闘いを挑んでいたであろうが、駆出し者というもの
はしょせん古くから定着している者には太刀打ちできない。われわれとかれらのと闘
いは、この世が始まって以来見たこともないような熾烈を極めたものとなったであろ
う。さよう! かれらの天才は現われるのが遅過ぎたのである。すべての国家機構を
動かす車輪はエンジンが駆動する。エンジンはわれらの手中にある。国家機構のエン
ジンとは「「金である。わが学識ある長老たちが創造した政治経済学は、長期にわた
って資本に君主のような威信を与えてきた。
 

 資本、それが束縛なく相携えて力を発揮するには、存分に工業と商業の独占がはか
られねばならぬ。そのことはすでに世界のあらゆる隅々で、見えざる手によって実践
に移されていることであり、そのことは人民を圧迫する助けとなろう。今日では、人
民を武装解除させることは、戦争に赴かせることよりも重要である。さらに重要なこ
とは、われわれの都合からいえば、人民の焔を抑えることよりも燃え上らせることで
ある。さらに重要なことは、他人の考えを根絶するよりは、その考えをすばやく掴み
とりわれわれに都合がよいように翻案することである。われわれの役員会が採択して
いる原理に次のことがある。非難によって大衆を意気阻喪させること、抵抗心をかき
立てるまじめな思考をさせないようにすること、心の力を空理空論の論争にそらさせ
ること。

 いつの時代でも世間の人民は、個人も同様であるが、言論と行動とを混同してきた。
競技場で見ることに満足しているが、約束されたことが実行されているかどうかを考
えてみようとする者はめったにいなくて、もっぱらショーを見るだけで満足してい
る。。そこでわれわれは、人民の利益が進歩に向っていると声高く証明するショー団
体を作るだろう。

 われわれは、あらゆる問題について、リベラルな顔つきを装おって全政党に入り込
み、聞き手が嫌になるほど喋り立てて、弁論に対する嫌悪を植え付けるだろう。
 世論をわが方に引き寄せるには、あらゆる角度から意見続出させ、相反する説をい
くつも並べ立て、ある期間、十分ゴイムの頭を迷路に迷い込ませて、一番いいのは政
治上のことには何も意見をもたないことだと思い至らせなければならない。政治のこ
とは一般大衆には解らない。なぜなら、大衆は自分たちを導く者を通じてしか理解で
きないからである。これが第一の秘訣である。
 

 統治に成功するのに必要な第二の秘訣は、次のことにかかっている。すなわち、広
い範囲にわたり国民の欠点、習慣、情欲、市民生活の状態を増殖させ混沌に陥れ、そ
の中にあっては自分がどこにいるのか見当がとれない有様にさせると、その結果、人
民相互の理解ができなくなる。これこそ別の意味でわれらにとっては有利なこととな
る。すなわち、諸党派の中に軋轢の種子を蒔き、まだわれわれに従わおうとしない集
団を撹乱し、どの程度のものであれわれわれの仕事を妨害するような個人の企てに対
して片っ端から気勢をそぐことになるのである。個人の企てほどまたとなく危険なも
のはない。その裏に天才があろうものなら、このような企ては、われわれが軋轢の種
子を蒔いた人民何百万人にも勝る力を持つのである。

われわれはゴイム社会の教育を
指導する際には、かれらが何か創意を示す徴候があれば、いつでも気力を失って絶望
してしまうように仕向けなければならない。自由奔放な活動というものは、別の自由
奔放さに出会うと無力になる傾向がある。衝突すると、容易ならぬ精神的打撃、失望、
意気消沈が起こる。これらありとあらゆる手段を駆使して、われわれはゴイムを疲労
困憊させたあげく、国境を越えた現実の力をわれわれに提供せざるをえなくなるだろ
う。その現実の力は、いかなる暴力も用いることなく、世界中の国家支配力を次第に
吸収して、超政府を形作るのである。今日の支配者たちに代わって、われわれは超国
家管理機関という怪物を設けるであろう。その手は鉗子のようにあらゆる方向に伸び、
その組織は巨大な規模に広がり、世界中の人間という人間を制圧せずにはおかないだ
ろう。