No.18

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プロトコール 十四
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    未来の宗教。未来の農奴制の状態。未来の宗教に関する知識は得がたい。ポ
      ルノグラフィと将来の印刷物。

 われわれが王国を築く時は、われらの唯一神宗教以外いかなる宗教の存在も許さな
い。われわれの運命は選民としてのわれわれの地位によりその唯一神と結びつき、そ
のわれわれの運命は神を通じて世界の運命と結び付いているのである。ゆえに、われ
われ以外のあらゆる形態の宗教を一掃する。その結果、今日見られるような意味での
無神論者が誕生するとしても、過渡期に限る現象であって、われわれの目的には妨げ
ない。むしろわれわれが説くモーゼの教えに耳を傾ける世代の前兆として有用であろ
う。モーゼの教えは牢固として完璧入念なる教義であり、それなるがゆえに世界の全
人民をわれわれに従わせてきた。

そこに、モーゼの教えの隠された神秘の力があるこ
とを力説しよう。後にも述べるように、モーゼの教えの感化力は、すべてその神秘の
力に立脚しているのである……次いで、あらゆる機会をとらえて、われわれの慈悲深
い支配と過去のそれとを比較する論説を公表する。数世紀にもわたる震盪動揺の果て
に訪れた安穏静謐が、われわれの与えた恩寵によって、さらなる安堵へと高まるので
ある。われわれは最もはっきりとした口調で、ゴイム政府が犯した過ちを描いてみせ
るであろう。

われわれがかれらに対する嫌悪の情をそそるので、人民は、かの自由を
振り回す権利などよりも、農奴制のような状態でよいから安穏の方を好む。自由の権
利は、人間性に拷問をかけ、まさに人間存在の根源を疲弊させ、人民は自分が何をし
ているのか解っていない一群のこすからい山師たちの餌食となったのである……われ
われがゴイム政権を覆すにあたっては、ゴイムを煽動し幾たびか無益な政変を起こさ
せた。人民は疲れ切ってしまい、またまた新たな騒動や苦難をかぶるよりも、少々の
辛抱をしてもわれわれの言うことを聞いている方がましだと考えるだろう。
 同時にわれわれは、ゴイ政府の誤ちの歴史を看過容認はしないだろう。ゴイ政府は
何世紀にもわたって、人類の真実の善性を構成する要素を何一つ理解せず、錯覚した
社会改善を追い求め、その改善の結果さらに悪くなり、人間生活の基盤である一般関
係が決して改善されないことに全く気付いたことがなかった。

 われわれの原理と方法の総体は、われわれがかれらに提示し解義したように、死に
絶え腐敗した古い秩序の社会生活とはまばゆい対照をなす事実の中に横たわっている。

 われわれの哲学者たちは、ゴイムの種々雑多な信仰の欠陥を洗いざらい論じるが、
真実の視点からわれわれの信仰に口をはさむことは誰もやらないだろう。われわれ以
外の誰もこの宗教のことは知らないし、われわれはその秘密を明かすような裏切りは
やらないからである。

 いわゆる先進文明国の中に、われわれは愚劣極まる、卑猥不潔な、嫌悪感を催おす
文学芸術を創らせた。われわれが権力の入口に立ってしばらくの間は、われわれの演
説、集会プログラムと対比させつつ、その種の文学を奨励するつもりである。こうす
ると、われわれの高尚な一画とはあまりにも違うことが歴然とするだろう……ゴイム
の指導者になるべく訓練されたわれら賢人は、講演演説、事業研究計画、回想録、論
説著作活動に携わるだろう。われわれはそれらの作品を用いて、ゴイムの人心を感化
し、われわれが定めてやった知識を摂取する方向に導くのである。