No.10

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プロトコール 六
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    独占、ゴイムの運命はこれ次第。貴族の手から土地の奪取。商業、工業、投
      機。奢侈。主要必需品項目における賃金上昇と物価上昇。無政府主義と
      飲酒。経済学説宣伝の真の意味。

 われわれは近く巨大な独占を確立し始めるだろう。それはゴイムの巨万の富がすっ
ぽり入るような、並外れた富の貯水池である。政治的破滅に続く時期には、政府の債
権ともどもゴイムの財産も枯渇するだろう。
 御列席の経済人諸君は、この連携作用の趣旨を評価されるのにやぶさかでないと思
われる。

 あらゆる手だてをつくして、われわれに進んで従う者すべての保護者、恩人を代表
するものとして、われらが超政府の重要性を強調しなければならない。
 ゴイムの貴族は政治的勢力としては死んだ「「われわれはかれらに考慮を払う必要
はない。だが、土地の所有者としては、かれらが生活している土地の資源を使って自
給自足しているという事実をもってする限り、無害な存在ではあるだろう。従って本
質的な問題は、原価がいくらかかろうとも、かれらから土地を奪うということにある。
この目的達成の最も良い方法は、土地を所有していることが、だんだん重荷になるよ
うにすること「「負債で土地を圧迫することである。

このためには土地所有の状態を
監視し、高慢にさせずに無条件に服従させ続けるだろう。
 ゴイムの貴族は、生れつき足りることを知らないので、急速に燃えつきたり初めは
うまく行っても失敗に帰するだろう。
 そうなったらすかさず、われわれは無条件に商業と工業の保護者にならなければな
らないが、真先になさねばならぬのは投機である。

それは産業に平衡力をつける役割
がある。投機産業がないと個人の手中にある資本がふくれて、土地銀行からの負債を
なくさせ農業の復活を助けることになるだろう。われわれが欲するのは、産業に土地
から労働と資本を吐き出させることであり、投機という手段で世界の金すべてをわれ
われの手に移すことである。そうしてこそゴイムは、ほかに生きる理由がなくて生存
する権利を得ようというなら、われわれの前にひざまづくほかはなくなるだろう。
 ゴイムの産業を完全に滅亡させるには、投機の助けを借りて、われわれがゴイムの
間で盛んにしてきた奢侈、何もかもを呑み込んでしまう奢侈に対するあくなき欲望を
つのらせるだろう。

しかしながら、われわれは労働者には好都合にならない程度に賃
金の上昇をはかるだろう。同時に、農業や家畜飼育が駄目になったから上がるのだと
いう理由を付けて、生活必需品の価格をあげるだろう。われわれはさらに進んで、労
働者を混乱浸し酒漬けにし、それに加えるに、ゴイムの頭の良い者たちをすべてこの
世から根絶すべくあらゆる処置を講じ、生産の根源力を巧みに深く蝕むだろう。
 時期尚早のうちにゴイムに真相をさとられないようにするために、われわれは仮面
をつけて、われらの経済学説が精力的に宣伝する偉大な政治経済原理のもと、いかに
も労働者階級に役立つかのように情熱を傾けて説き伏せるだろう。