千円札が新しくなった。絵柄は日本の誇る野口英世博士である。お手元に実物があるなら見て頂きたい。違和感を感じないだろうか。気持ち悪いのはその左目である。ひと目見て異様に左目の存在が大きいのである。視点をそらしてもなお見られているような・・・肖像画のもとになった写真はとても優しい目をしている。あえてこのように描いたのか定かではないが、1ドル札に描かれているあの「万物を見通す目」ルシファーの目を思い起こさせる。そもそも何故ここで親しくなじんだ夏目漱石から切り替える必要があるのか。この先、この目と付き合っていかなければならないと思うとぞっとする。この絵柄に隠された意図があるならアメリカ同様、魔の手は確実にこの日本をも支配しつつあるということに他ならない。
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