16 ユダヤ教では宗教儀式上の殺人は認められている。

タルムードは、「ゴイムの血を流す者は、神に献祭を行なう者である」(ジャルキュ・シメオン)と規定している。この教えに従って、ユダヤ人は異教徒(とくに子供)をつかまえて、ひそかに宗教殺人を実行してきた。キリスト教会は、千数百年にわたって、ユダヤによる宗教殺人に悩まされてきたのである。というのは、ユダヤ側は、殺人の証拠を徹底して消滅するのみならず、方一、発覚しても、どこまでも図々しく偽証し、ウソをつきとおすからである。

そのうえ、ユダヤ人の内部から真実を証言しようとする者が現われると、この「裏切り者」を破門し、かつ、ラビが死刑を宣告するからである。毎年三二月一日に行なわれるユダヤ教のいま一つの大きな祭り、プリム祭は、BC五世紀、ユダヤ女性、エステルの計画で、七万六千人のペルシャ人の虐殺に成功したという、エステル書の記述に由未している。紀元四一五年のプリム祭の当日、アンチオキアに近いイネネスタルという小さな町で、ユダヤ人は、生きているキリスト教徒の子供を十字架にはりつけにして殺した、と当時のキリスト教全史家ソクラテスは記している。これがキリスト教史上、宗教殺人(宗教的な根拠から、血に対する迷信にかられて殺人を行なうこと)の最初の記録である。タルムードは、「ゴイムおよぴユダヤ教に背きたる異端者はイスラエル人ではないから、もし邪魔になる場合は遠慮なく殺してさしつかえない。のみならず危険が伴わざるときは、努めてゴイムの最優秀なる者を殺害せよ」(アポダ・ゲーラ)、と示している。

当然のことながら、ユダヤにとって邪魔なゴイ(非ユダヤ人の単人称)を、そしてより優秀なゴイを殺害したユダヤ人(あるいは非ユダヤで、その手先となった者)は、多大な功績あるものとして手厚く保護され、かくまわれ、逮捕されたときにも弁護され、のちのちまでも賞賛される。たとえば、第一次世界大戦の導火線となった、オーストリア皇太子暗殺事件の犯人、フリーメーソンのユダヤ人ガプリロ・プリンチップのように。