13 悪魔の殿堂としてのアメリカの慈善財団

一八世紀末、ユダヤはついに世界征服に乗り出した。彼らの手中に莫大な富が集中したからだ。これは、ユダヤにとっても初めての経験であり、末知の領城である。新しい対応が必要だ。新しい布石が打たれねばならない。そうして、「慈善事業」という手口が考案された。ユダヤの手中に落ちたイギリス王室を使って、彼らは慈善事業を組織した。それによって、ユダヤ金権王朝に対するゴイム大衆の怒りと反発を吸収させてしまうのだ。全アメリカ人(ゴイム)の憎しみの標的とされたロックフェラーも、英仏ユダヤ財閥の手法を取り入れることにした。一九○一年、ロックフェラーは最初の財団(ロックフェラー医学研究所)を設立した。それから彼らは続々と「公共の利益」と慈善事業のための多数の財団をつくる。その「公共性」ゆえに、これらの財団は免税特権を受ける。彼らは、利益の大半と資産を、こうしたお手盛りの財団に移管することによって、一石五鳥の成果を得たのである。
 

第一は、悪どい成金王朝という悪い評判を、一挙に気前のよい慈善家、というイメージに変えることができる。
第二は、強盗殺人、欺瞞、詐欺などおよそ考えられる限りのすべての刑事犯罪によって獲得した資産を、財団という安全地帯に保待することができる。
第三は、毎年の利益の大部分を財団に回すことによって、税金を限りなくゼロに近づけることができる。

第四に、各種企業の株式を財団が所有することによって、アノリカの(ひいては全世界の)経済を支配する闇の力とすることができる。
第五に、ロックフェラーは、大学、教育機関(財団)に寄付することによって、学界、教育界をコントロールする権力を得た。この手口で、もっとも有名なものは、一八八○年代の終わり、のちのシカゴ大学となったバプテスト系の大学の設立である。「神は私に金を与えた。その金がシカゴ(大学)にいくのを私は止めることはできなかった」などと、彼はシカゴ大学評議会で演説している(ダニェル,ヤーギン著「石油の世紀』日本放送出版協会)。そっくり同じことが、すでに一九世紀に、ロスチャイルド王朝によって首尾よく実施されていた。二○世紀初頭にロックフェラーがアメリカでそのあとを追ったのだ。