52 タルムードの論理で説明できる隠れユダヤ人、ロックフエラーの言動

ロスチャイルドが、タルムードを応用して、その黄金王朝を築きあげた背景は、明白だ。しかし、ロックフェラーは、ユダヤとの関係がぼかされている。ロックフェラー攻撃の闘士、Eジョセフソン博士(一八九一〜一九七一年)は、ロックフェラーの背景を、イルミナティ(一七七六年、ドイッでヴァイスハウプトが設立した秘密結社、のちフリーメーソンに合体)である、としている。ジョセフソン博士も、その直接の証拠をあげているわけではない。しかし、一七七六年に忽然と出現したイルミナティが、いつの間にか全世界を動かす巨大な秘密結社に成り上がるなどとは信じられない。イルミナティは、ユダヤの戦術的手段の一つ、とみるのが妥当である。イルミナティによって、ロックフェラ−一族の全軌跡を説朝することはできない。ただ、ユダヤ、タルムードの論埋のみが、それを説明できる。タルムードは、ユダヤのバビロン捕因時代に、ユダヤ教の宗教指導者たちが、それまでのユダヤ教、モーゼ教を否定してつくりだした新興宗教の教義である。

この教義を普及した一派が、新約聖書(福音書)において、イエスによって激烈に批判されている「パリサイ派」である。今日までユダヤ民族を指導しているのは、「タルムード」を大原埋とするこの「パリサイ派」の流れである。「タルムード」によれば、ユダヤの世界征服が実現するとき、大いなる戦争が起こる。そしてゴイムの三分の二は滅亡する。その結果、ゴイムの富は全部ユダヤ人の手に帰するという。ユダヤ王(メシア)の富を収容する倉庫の鍵だけでも三百頭の馬に負わせる荷物となるはど膨大であろう。ユダヤ人の、もっとも卑賎な者でも、一人につき、二千八百人の奴隷を所有するであろう。などと述べられているという。これは、その場かぎりの放言でも、ホラでもない。タルムードはパリサイ派ユダヤ教徒の絶対の律法である。ちなみに、パリサイ派とは、ヘプライ語で、時別の者、という意味である。タルムードは、ユダヤ人に対して、「全世界のすべてのゴイムをして、その全財産を失わしめる」ことを、最終目的として課している。ロックフェラ−一族の途方もない強欲で無道な行動は、このタルムードの目で見なければ、到底、埋解することができない。