「獣の国」がこれから行うこと。

 

ダニエル書によれば、獣の国のこれからの行動は
以下の通り:

1)この国は、さらに他国への攻撃、侵略を続ける。徹底的な破壊を続ける。

”ダニエル7:7 突然、第四の獣が現われた。それは恐ろしく、ものすごく、非常に強くて、大きな鉄のきばを持っており、食らって、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。

19 それは、ほかのすべての獣と異なっていて、非常に恐ろしく、きばは鉄、爪は青銅であって、食らって、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。

8:24 彼は、あきれ果てるような破壊を行ない”

現在この獣の国が始めようとする、理由のない「イラク攻撃」を、もし世界の他の国がいったん
認めるなら、「ドミノ現象」、すなわち、この獣の国が気にいらない、リビア等の
他国をいつでも「攻撃する先例」をこの国に与えてしまいます。これから、次々と他国が
「アメリカに好き勝手に攻撃される」という「地獄のかまを開ける事になる」と
アラブ諸国は警告しています。
しかし、この獣の「強引な論理」は、実現しそうです。
 

2)その攻撃は、世界の南、東地方へ行われる。
具体的には、南、すなわちアフリカ、南アメリカ地方。
また東、すなわちアジア地方への進出、攻撃。

”ダニエル8:9 そのうちの一本の角から、また一本の小さな角が芽を出して、南と、東と、麗しい国とに向かって、非常に大きくなっていった。”

今まで、アメリカが干渉、攻撃、進出してきたのは、南米の国々。またアジアの国々、すなわち、
植民地にしたフイリピン、原爆を落とした日本、大いに攻撃したベトナム、そして、
アフガニスタン等の国です。確かに南と東の国です。この攻撃、進出、干渉は更に進むのでしょう。

3)この国の欺瞞的、偽善的政策は進む。

”ダニエル8:25 彼は悪巧みによって欺きをその手で成功させ、心は高ぶり、不意に多くの人を滅ぼし

いいがかりをつけてアフガニスタンを攻撃した事といい、この国の欺瞞的な政治、政策は
更に進むのでしょう。
 

4)10本の角すなわち、ヨーロッパ諸国の軍隊は、この国主導の
政策、攻撃にますます歩調を合わせ、賛成する。

”ダニエル7:7 これは前に現われたすべての獣と異なり、十本の角を持っていた。”
 

この獣が「10本の角」を持っているわけです。ですから、
この10本の角は、別の表現でいえば、この獣の所有、自由になるものであり、また
使われるわけです。

ですから、「まずアメリカが難くせ、理由をつけ、ある国を攻撃しようといい」その後、
「10本の角」すなわち、ヨーロッパの国々がいわれた通り、その国を攻撃する
というパターンはこれからも続くでしょう。
 

5)その10本の角のうち、特に3本の角(イギリス、フランス、ドイツ?)は率先してアメリカ
に従う。このことは、更に明確な形となる。

”ダニエル7:8 私がその角を注意して見ていると、その間から、もう一本の小さな角が出て来たが、その角のために、初めの角のうち三本が引き抜かれた。

7:20 その頭には十本の角があり、もう一本の角が出て来て、そのために三本の角が倒れた(従った)。

7:24 十本の角は、この国から立つ十人の王。彼らのあとに、もうひとりの王が立つ。彼は先の者たちと異なり、三人の王を打ち倒す(従わせる)。”

イギリス、ドイツ、フランスがアメリカに追従するということは、すでに
湾岸戦争、ユーゴへの爆撃、アフガン爆撃で、起きていることですが、更にこのパターンは
定着するでしょう。
それを見て日本等の国々は、「最初は、アメリカのいうことは
無理があると思っていたが、イギリス、フランス、ドイツも賛成するのだから、我が国も
賛成しておいた方がよいかも」などとだまされていきます。

6)この国主導で、主につくクリスチャンへの迫害が行われる。

真のクリスチャンを迫害するような世論、論調、政治、法律がこの国主導で起されてきます。エキュメニカル運動(これは聖書のいう「背教」)に参加し、ローマカソリック教会との合同に参加し、
偽りの霊であるマリヤ崇拝、法皇崇拝等に加担、妥協していくクリスチャンは
その迫害の対象には、ならないでしょう。
また、獣の霊を受けている人々はその対象にはならないでしょう。
しかし、真に主につき、み言葉に忠実な「残りの者」への迫害が始まります。

ダニエル7:25 彼は、いと高き方に逆らうことばを吐き、いと高き方の聖徒たちを滅ぼし尽くそうとする。

8:9 そのうちの一本の角から、また一本の小さな角が芽を出して、南と、東と、麗しい国とに向かって、非常に大きくなっていった。
10 それは大きくなって、天の軍勢に達し、星の軍勢のうちの幾つかを地に落として、これを踏みにじり、
11 軍勢の長にまでのし上がった。それによって、常供のささげ物は取り上げられ、その聖所の基はくつがえされる。

24 彼の力は強くなるが、彼自身の力によるのではない。彼は、あきれ果てるような破壊を行ない、事をなして成功し、有力者たちと聖徒の民を滅ぼす。”

7)この獣の国は、最後に火で滅ぼされる。

”ダニエル7:11 私は、あの角が語る大きなことばの声がするので、見ていると、そのとき、その獣は殺され、からだはそこなわれて、燃える火に投げ込まれるのを見た。
12 残りの獣は、主権を奪われたが、いのちはその時と季節まで延ばされた。”

獣の国、アメリカは最後に滅ぼされます。この獣の嘘にだまされている
この国の国民もその時、滅ぼされるでしょう。
「殺され、からだはそこなわれて、燃える火に投げ込まれる」とは、
要するにこの国が戦争で滅ぼされる、爆撃で破壊される、今の時代の言葉で言えば、
核攻撃で滅びるのでしょうか。しかし、「残りの獣は...いのちはその時と季節まで延ばされた」と
書かれているのですから、他の国は、主の再臨までは生き残り、存在するのでしょう。
獣の国はその前に「火の裁き」に会います。ある人々は、黙示録の淫婦バビロンの裁きは、
アメリカの裁き(をもさすの)ではないかといいます。一理ある解釈です。

以上です。
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これらの記述は巷でいわれている「伝統的な解釈」と違います。そのことは、百も承知です。
しかし、主はかつて、福音書の中で我々に対して、「自分自身で判断、吟味する」ことを語らなかったでしょうか。以下の通りです。

”ルカ12:57 また、なぜ自分から進んで(自分自身で)、何が正しいかを判断しないのですか。”

自分自身とは、すなわち、他の人のことばや、聖書解釈書や、教師や学者のことばのみを
うのみにせず、自分で吟味、判断することを語っているのです。何故主はそういわれたのか?
それは、多くの専門家が間違える時代、それが終末だからではないでしょうか。
 

私たちは是非、「自分自身で判断」することを求めましょう。