貨幣管理権で景気循環を自在に操るユダヤの魔術

ロスチャイルドは、モルガン、ヴァールプルグ、クーン・ロエプなどの在米代埋人を使って、二○世紀初頭、アノリカ国家権力の中枢(すなわち通貨発行権)を奪取する重大作戦に乗りだした。このとき、モルガン家は三代目、ジョン・ビアモント・モルガン・ジュニア(一八六七〜一九四三年)の時代である。通貨発行権の奪取とは、すなわち、一九一三年に発動した連邦準備法である。この法律に基づいて連邦準備銀行が設立され、合法的にユダヤ・ロスチャイルド王朝が、イギリスに取って代わる次の超大国アノリカの貨幣権を手に入れたことになる。そして、この権限を行使するにあたり、ロスチャイルドの代埋人、JPモルガン商会が表舞台で踊るのである。『プロトコール』第二十節には、「経済的危機は我らがゴイムのためにつくったもので、金融界から貨幣を引き上げた結果起きたものにほかならない」
と、ユダヤの手口を告白している。アノリカの経済主権を握ったユダヤ地下政府は、一九二○年のデフレーションを演出した。その結果、五千憶ないし六千億ドルと評価されたアメリカの資産は二千五百億ないし三千億ドルに滅価した。つまり、五十パーセント滅少したのである。

そして、当然、多くの会社、銀行、個人が破産した。その資産はユダヤ全融資本の手中に入ることになる。一九二九〜三○年に、また新たなデフレーションをユダヤは展開した。そして同じくこのときも、アメリカの資産は四十〜五十パーセント滅少した。干二百万人の労働者が仕事と住居を失った。ロスチャイルドがモルガンらの金融資本に命令して起こさせたこの二つのデフレーションを通じて、ユダヤは、まことに労せずして、ゴイムの莫大な資産、企業を手に入れたことになる。一九二九年には全米で約三万の銀行が営業していたが、一九三二年には一万九干百六十三行に滅じた。さらにその後、一九三七年、ルーズベルト政権のつくりだしたデフレによって、一九二○年代の未には一万五千八百六行にまで滅少した。つまり、銀行の半数がユダヤ=連邦準備銀行の起こしたデフレで倒産したことになる。それにともない、それらの銀行に預金していた人々は、手もなく自分たちの預金資産を没収されたことになる。ユダヤは、このあとインフレ政策に転じ、インフレによって不労所得を得る方針を採用した。そのための埋屈が、「ケインズ経済学」である。

「黙示録を読む」より転載。