◆編集後記◆「情報蓄積」◆2002/3/10

彼等が、人々の情報を蓄積し、それを「情報処理」し、
彼等にとって有益な情報を得るためには、個人、法人を問わず、「より多くの情報を」インターネッ
トにもたらすようにしなければなりません。
インターネットとはその名の通り、ネット(網、わな)に入る(インター)
ことです。
そのために以下のことがらが急速に進められていることを知るべきです。

-インターネット接続料を急速に安くする。
-電話代を安くする。
-PCを安くする。
-無料メール、無料HP、無料プロバイダー等を増やす。

もう一つの一貫として、情報の貸倉庫(ストレージ)を作って、
安く貸し出すという方法があります。
安い!!ということで、何にも考えない人はそんな貸倉庫を
喜んで使うのでしょうが、当然ながら、インターネット(わな)なのですから、情報は「彼等にとっ
て」つつぬけであることを知るべきです。
以下は引用。

-引用-
 

  *コンピュータメーカー大手が軒並み整備に走るネットワークストレージとは
 

ネットワークストレージへの関心が日増しに高まっている。その勢いは、低迷が続
くIT産業のなかで、極めて異質な動きとして捉えられるものだ。調査会社である
IDCの調べによると、UNIXにおけるサーバーとストレージの出荷金額は、今年から
来年にかけて逆転するとみられている。つまり、市場規模においては、サーバーに
ストレージが付属するのではなく、ストレージにサーバーが付属するという図式に
なってくるのである。

では、ストレージが急速な勢いで、市場規模を拡大している背景はどこにあるのだ
ろうか。それにはいくつかの要因がある。第1点目には、企業における情報システ
ムの強化に伴って、デジタルデータの取り扱い量が飛躍的に拡大しているというこ
とである。最近の企業情報システムをみると、CRM、ERP、SCMといったようにデジ
タル情報の蓄積、流通といった点に重きをおいたものが注目されている。それに伴
い、顧客情報、複数の企業間の取引に関する情報のデジタル化といったように、デ
ジタル情報が増加、これを蓄積するといった需要が急速に高まっているのだ。

第2点目には、ブロードバンドの進展に伴う大容量データの流通である。ヤフー・
ソフトバンクグループの展開する、ADSLサービス、Yahoo! BBの「価格破壊」効果
により、他社も次々とサービスの利用料値下げに走ったことから、ADSLの加入者数
が年内には100万人を突破するのは確実とみられるほか、いよいよNTT東西から、さ
らに高速なデータ転送ができる光ファイバーを活用した、Bフレッツサービスが開
始されるなど、国内におけるブロードハンドを巡る動きは活発化しようとしている。
これに伴って、映像コンテンツの販売、音楽データのダウンロードサービスの開始
など、大容量のコンテンツが流通しはじめている。これも、ストレージの需要を後
押しするものとなっている。

第3点目には、行政の電子化--つまり電子政府--に代表されるように、社会生活を
取り巻く環境でのデジタルデータの増加である。電子政府化することで、これまで
紙で保存されていた各種情報はデジタルデータとして保存されるようになる。また、
デジタル情報の流通量も飛躍的に増加するだろう。2005年度には電子書類による申
請が開始されることから、中小企業においても、デジタル情報は一般的なものと
なってくる。こうした点でもストレージの需要が喚起されることになる。

第4点目は、デジタル情報が増加するに伴って、このデータをバックアップする必
要性が高まってくるという点だ。9月11日に起こった米国同時多発テロによって、
データバックアップの重要性への認識は急速に高まりつつある。特に、ネットワー
クを利用して遠隔地に何らかの拠点を置き、データをバックアップしようという動
きが多くなってくるだろう。バックアップ需要はストレージの需要動向を見る上で、
欠かすことができないものになる。

このように、ストレージを取り巻く環境は、追い風となるべきものばかりだ。それ
だけに、ストレージ市場に関する予測データも驚くべき成長を感じさせるものが非
常に多くみられる。カリフォルニア大学バークレー校では、今後3年間で成される
データは、過去4万年に渡って作成されたデータの総量を上回るものになると発表、
ガートナーグループの発表によると、2001年には約100ペタ(10の15乗)バイトの年
間出荷量だったストレージが、2005年には約4,000ペタバイトと、40倍規模に達す
るという。また、日本における市場規模は、IDCの調べによると、2000年には21ペ
タバイトの市場規模だったのが、2004年には260ペタバイトに拡大すると予測して
おり、年平均成長率は実に60%増で成長しているというのだ。IT不況のなかで、最
も注目を集めている成長分野がストレージということになる。
-引用終わり-