◆編集後記◆「扇動者」◆2001/12/29
現在の世界情勢を見て思いつくことは、「扇動」ということばでしょうか。
愚かで主に目を固くつこうとしないクリスチャンに対してあらゆる種類の
扇動が行われています。テレビ、マスコミ、教会においてさえこの
扇動は行われています。
「イスラムに対する憎しみ」が扇動され、愚かな人々はそれに同調して
いくのです。

新約聖書(新改訳)で「扇動」ということばを検索する時、その全てのことばは、「ゆたや人」と結
びつきます。キリストを十字架につける様、民衆を扇動したのも彼等だし、福音を語ろうとしている
パウロに対する敵がい心を民衆の
心にたきつけたのも彼等です。このことは不思議な一致であり、また、過去も未来をも知る方の知恵
を見ます。

”使徒の働き 13:50 ところが、ユダヤ人たちは、神を敬う貴婦人たちや町の有力者たちを扇動して、
パウロとバルナバを迫害させ、ふたりをその地方から追い出した。”

昔も今も彼等は「扇動者」であり、現在はたとえば、「世論の方向を決める」ことを研究するタビス
トック研究所のようにさらに巧妙になっています。

何度もいうように彼等の「扇動」はいずれ主につく人々に向けられるようになることをとらえましょ
う。そして、これらの中にあっても「獅子の口をふさぐ」主は生きておられることを知りましょう。