◆◆編集後記◆◆2000/12/11
◆バチカンはロスチヤイルトの下で獣化される◆

広瀬隆さんの「赤い楯」集英社は、
世界の政治、兵器、経済を支配するロスチヤイルト
財閥の真の姿を描いた稀にみる好著です。この本は、
また彼等のローマ、バチカンの支配、浸透についても語っています。
悪魔主義者、獣によりバチカンは浸透され、支配されているのです。

ー以下引用ー
 

パチカン市国の誕生とバチカン銀行の性格は、こうして内部からロスチャイル
ド財閥によってしっかり固められてきた。第二次大戦中には、一九四二年に
法王ピオ十二世がバチカン銀行を改革し、一層投機的な性格を持つ今日の銀行
制度が誕生したが、ピオ十二世はそれまで十年以上にわたってパチカンの財産
を管理してきた人物で、ロスチャイルド銀行に〃小ロの口座〃を開いていたと
いう。そしてこのローマに対して、世界各地の教会が動き出したが、とりわけ
大英帝国ではイギリス国教のカンタベリー大主教が、イギリス国民に聖なる
教義を説きながら、パチカン銀行の創成期に大いなる貢献をすることになった。

バチカン銀行の性格を決定した最も宣重要な〃創立時〃と〃改革期〃にカン
タベリー寺院の大主教として君臨したふたりの人物は、興床深いことに、偶然
にも同し姓を持つフレデリック・テンプルとウィリアム・テンブルであった。
これは調査するに値しよう。いまの系図74で右中央の部分に示したのがこの
両人であるが、この就任は偶然の出来事ではなかった。ふたりは実の親子であり、
モルガン・グレンフェルー族であるばかりか、この系図では省略するが、先祖が〃
ダィヤモンドのピット〃一族だったのである。父親のテンブルを大主教のポスト
に推奨したのが、ボーア戦争のソールズベリー首相だったのであるから、この
物語は大僧正たちの裸の姿を見せてくれる。

以上がカルヴィ事件の背景にあった黒い世界−−プラックフライヤーズである。
パチカン内部には、バチカン銀行と連動する「世襲財産管理局」の特殊部門が
あり、そこでは、ァニェリ財閥が支配するイタリア商業銀行の副会長ペルナル
ディノ・ノガラがポスの座を占めてきた。民間人であってもカトリック教徒の
バンカーであれば、このようにパチカン内部のNo.1のポストを支配してしまう。
そこに必要なのは、バチカンの世襲財産を大きく太らせてくれる投資能力だからで
ある。そのためパチカン銀行は現在、ロンドンの財界紙〃フィナンシャル・タイムズ〃と連絡網を持
ち、同紙オーナーの「ラザール・ブラザース」ビアソンー族から特
別の情報を入手できるようになっている。兵器メーカーやポルノ出版社など、
パチカンが金もうけのために殺人も色事もいとわずに投資してきたのは、フラン
ス小咄にしばしば登場する好色坊主の話とは少し違う。中世に淫乱をきわめた
ポルジア家のルクレッィア・ポルジアは、ローマ法王アレッサンドロの娘で
あり、同時にこの父親と近親相姦の関係にあるという悪魔の世界であったが
、それとも話が違う。顧間のロスチャイルド銀行とハンブローズ銀行に金を
託せば、パリのフリーメーソンから〃キャパレー・セクシー〃に資金が投下
されてもそれは自然の理にかなう現象であった。しかも死の商人はロスチャイ
ルド家の最大のもうけ口であった。

テームズ河で首吊り死体となって発見された悲劇のロベルト・カルヴィは、
本人の息子がハンブローズ銀行に勤務していたのである。この頭取怪死事件
では、ロスチャイルド財閥との黒い関係は一切聞かれず、犯人像は、マフィ
アとフリ-メーソンとパチカンに絞られてきた。しかしそれは下手人の話であ
って、黒幕の話ではない。
ー引用終わりー