世界大戦を三回計画している

第一次世界大戦の前にはだれもあえて世界統一政府の計画を急いで押し進めようとはしなかった。この時期、ナショナリズムがヨーロッパで美しく花開き、スペインとプロシヤの戦争という例外を除いて人々は平和を楽しんだ。科学が驚異的に発展し、鉄道が国々をつなぎ、人々はパスポートなしで自由に行き来しヨーロッパのどこでもリスクなしで厳行する事ができた。だから人々はそのままキリストが再臨してバラダイスが来るのではないかとさえ思った。しかし、「イルミネイトされた計画」は長く準備されてきた通りに実行に移されなければならなかった。この時期、重要な働きをしたのがフリーメーソン・グランド・オリエント結社である。グランド・オリエント結社が出来たのは一七八九年だった。そして、このグランド・オリエント・ロッジがイルミナティのゴールを達成するための道具として、共産主義を作った。ユダヤ人マルクスとエンゲルスは共産主義を作り出すのに卓越した才能を発揮した。その陰にはマッツィー二が影響を与えていた。
 
 

第一次世界大戦が始まったのは一九一四年であるにもかかわらず、マルクスは一八四八年に来るべき戦争について知っていた。それは多くの王政国家と、マルクスが〃つまらないやつら〃というスラブ民族を破滅させることになっていた。二人の非常に強力なメーソン、アルパート・パイクとマッツイー二がこの戦争の事を書いている。「世界の人々の愛国心を破壊し、彼等に統一世界政府が必要だという願いを起こさせるためには三回の世界戦争が必要だ」と書いたのは多分マッツィー二だろう。その手紙は一八七一年に書かれ多くのフリーメーノン・ロッジに送られた。それにはどうやって世界政府の創設のために三回の世界戦争を創造するかが書かれている。その手紙の写しは大英博物館に行くと見られるということだ。読者よ、こんな事が信じられようか!こんな事が許されようか!あのニつの戦争がわざわざ作り出されたものであるなどという事が有り得ようか。

あの二つの戦争によって死んだ幾千万の命はた
だ一部の人間の覇権のためのアイディアによって失われたのだ!これはとうてい信じたくないが事実である。この世の支配者たちは豪華絢爛たる生活をしながらどんな暴力団もとうてい及びもしない極悪非道の計画を実行しつつあるのだ。そして、彼らの計画の内、あと一度の世界大戦が残されているのである。
 
 

第一次世界大戦をもたらす為に使われた道其はフリーメーソンとイエズス会である。フリーメーソンはオーストリア大公の暗殺を立案実行した。それはただちに幾つかの反作用を引き起こした。イエズス会はその影響下にあるオーストリア・ハンガリー帝国をけしかけてセルビアを罰するために使った。バチカンは彼等の敵ロシアとパルカンの正教会を牽制して連合国をサポートした。イギリス政府と普段はあまり他と協力しないフランス政府がこのときばかりは協力して世話をやいた。バチカンのこの古いライバルたちに対する古くから続いた恐れが「イルミネイトされた者たち」に第一次世界大戦を引き起こす格好の機会を与えたのだ。しかし、第一次世界大戦によってパチカンが期待していた権力奪回の希望は
打ち砕かれ、ヨーロッパにおけるバチカンの力は急速に衰退して行った。

イタリヤにはムッソリー二の
政権が誕生したが、パチカンはヒトラーをサポートした。ムッソリー二のファッシズムとヒトラーのそれは違っていた。ナチズムはいくつかの秘密結社が確立しようとしていたニューユイジのオカルト的な宗教に形を与えたものである。ヒトラーは初め大きな力をカトリック教会に与えたが、それはカトリック教会を彼の二ューエイジ宗教に作り替えようとしたからである。そして彼はそれに勝った。ヒトラーは ドイツの宣教団にクリスチャンをアジアの遊牧民ボルシェプィキ(ン連のこと)から守ろうと言ったが、それは政治的なプロパガンダに過ぎなかった。

実際はクリスチャンにとってナチスはローマの皇帝
かスターリンのような追害者だった。四○○○人のカトリックの僧侶と修道士、さらに同じほどのルーテル派の牧師や信徒、その他のプロテスタントの牧師たちがナチズムの異教性と野獣性を非難して殺された。パチカンはヒトラーとムッソリー二が彼らの願いを実現してくれると錯覚していた。それは周到に考え抜かれた計略であってパチカンはそのように操つられたのだ。ヒトラーもムッソリー二もカトリック教会に広範な特典を与え、衰えつつある彼らの現世的な力を後押ししようと約束した。他にもナチスの軍隊がロシアに入ったときにはその後からカトリック教会が続いて入り、ロシア人を改宗させる独占的な特権を与えると言う協定が結ばれたが、実際にはカトリック教会のすべての努力はむしろ「イルミネイトされた者たち」の願った通りになってしまった。

最も強力な三つの国のフリーメーソン、スタ
ーリンとルーズベルトとチャーチルの三人が上部の「イルミネイトされた者たち」の思惑通りに第二次世界大戦を実現したのだ。カトリック教会がナチスに期侍した事はもう一つあった。それはイエスの子孫という「聖なる血統」を保持すると信じているフリーメーソン内の結社を抹殺してくれることだった。この血統は「聖杯」Holy Grail一と呼ばれている。

この秘密の排除使命はカトリック教会の有力なライバルを壊
滅させるはずだった(我々プロテスタントから見るとどちらにしても馬鹿馬鹿しくて話にならない事なのだが)。しかし、ナチスには別の思惑があった。ナチスはその「聖杯」を彼ら自身の目的に使おうと思っていたのだ。血統をもつ者を探すのではなく「聖杯」がその血統を現すと見たからである。フリーメーソンの「シオンの長老」の下にあるライトとスコテイツシユ・ライトがこの血統の保存に関わっている(あのインディー・ジョーンズの映画にはこういう背景があったのだ。こんな少年雑誌の冒険小説のような話を真面目に実行している強力な人々がいるのだろうか。
金持ちのやることは判らない)。

正統派ユダヤ教を抹殺


ところで第二次世界大戦の時に、ナチスによって殺されたとされるユダヤ人の物語には
驚嘆すべき裏話がある。これから書く事にはとくに注意されたい。最近になって二人の正統的ユダヤ教徒が衝撃的な内容の本を出版した。『裏切り』と『ホロコーストの犠牲者』である。彼らの証言によるとシオニストとユダヤ改革派はヨーロッパのユダヤ教正統派を犠牲の生け賛にした。今、正統的ユダヤ教徒が次々と、世界の権力の中心にいるシオニストとユダヤ改革派による同胞への裏切りの真実を書いたり、語ったりし始めている。ホロコーストの追究者であるミカエル・グリーンヴァルドはイスラエルの高位の役職にあるルドルフ・カストナーがハンガリーのユダヤ教正統派の一○○万人の処刑の直接の責任者であることを発見した。ナチス第三帝国の移民局はシオニスト・ユダヤ人によって運営されていたと言う事が判明したのだ。

ロスチャイルド家とほかのユダヤ改革派の者たちはドイツから逃れ、ユダ
ヤ教正統派は捨てられた。すでにアメリカの実権を握っていたように他の国々の実権を握っていたユダヤ改革派(カパリスト・ユダヤ)は、第二次世界大戦前にユダヤ教正統派が安全に移民することを禁止するように働いた。ヒトラーがユダヤ人を追放しようとし、どの国も引き取り手の無かった時に、ユダヤ人の力はユダヤ教正統派をドイツから逃れさせ、抗議するに
は十分で無かったのだろうか。

ちょうどその時、ルーズベルトを大統領に当選させるためには十分強力
だったというのに。一九八五年、シオニストユダヤ人であるデイヴィッド・ウェインが『ユダヤ人の放棄』という本を書いた。この本には、シオニストの遠大な計画の真実が書かれているのだが、シオニストはヨーロッパのユダヤ教正統派を救う代わりに、イスラエル国家の建設に集中する決断を下したと書かれている。しかし、実際にはホロコーストを口実にイスラェル建設を世界に認めさせたのだから、ユ
ダヤ教正統派はその犠牲にされたのだ。ナチスに殺されたユダヤ人の大半は正統的な信仰を保持していたユダヤ人だったのだ。そこにはユダヤ国際金融機関が何故ヒトラーを後援したかが書かれている。彼らはライバルであるユダヤ教正統派を壊減させ、ユダヤ人自身のパレスチナ保有の熱望を世界に認めさせる機運を醸成させるように図ったのである。

彼らはまた、フリーメーソンの世界統一宗教に向けて、
権力者の目的に沿って世界を誘導した。ユダヤ教正統派は聖書の宗教をクリスチャンのように守っていたから非常に邪魔だったのである。
 

第二次世界大戦以後においては精神的な分野でユダヤ改革派は同じことをやっている。今日、一般の
人々の認めている精神医学の権威者たちはサタン的サバチズムの教えから導き出された原則に沿って教育されている。フロイトはカパリスティック・ユダヤの教則本『ゾハール』とサバチズムからアイデアを得ている。ユダヤ改革派とイルミナティはユダヤ人のモラルと聖書が悪い事としている決まりを破壊するために働いている。彼らは何世紀もそんな事をやってきた。

あるユダヤ人が書いた『ゴーレイのサ
タン』と言う本にはポーランドのユダヤ人社会の「イルミネイトされた者たち」が、どうやってユダヤ人のモラルを破壊したかが書かれている。このサタン的ユダヤ教はサバチアニズム(安息日運動とでも訳すのだろうか)と言うが、そこから生まれたフランキストが後にドイツのイルミナティの中心となった。フランキスト・イルミナティの堕落した品性は、今日アメリカの神無き社会を、日々、悪化させている大元なのである。フロイドの教えに基ずく精神医学者が多くの人々の生活にカを及ぽしていることは疑間の余地がない。あるユダヤ教のラビはこれらカパリスチヅク・ユダヤの東洋的なはん神論、魔術、淫らな異教を止めさせようとしたが、それは空しい低抗であった。