NO. 732 兄、御使いによる弟、人に対する弟殺し


”テキスト:ヨハネの福音書 8:44 あなたがたは、あなたがたの父である悪魔から出た者であって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと願っているのです。悪魔は初めから人殺しであり、真理に立ってはいません。彼のうちには真理がないからです。彼が偽りを言うときは、自分にふさわしい話し方をしているのです。なぜなら彼は偽り者であり、また偽りの父であるからです。”
 

本日は、「兄、御使いによる弟、人に対する弟殺し」という題でメッセージしたいと
思います。

冒頭の聖句では、悪魔が始めから人殺しであることが書いてあります。
何故、悪魔が人殺しであるとというと、それは、他の箇所でも見たように、
兄の立場である、御使いの一人であるサタンは、弟の立場なのに、自分の受けるべき祝福、
恵みを奪い取った人、人間を憎み、憎悪しているからなのです。

ですので、私達は、私達、人間の歩む道、そのもって生まれた現状を理解しなければなりません。
それは、初めから、人殺しにつけねらわれた人生、それが私達、人間の歩みだからです。

上記みことばを見ていきましょう。

”44 あなたがたは、あなたがたの父である悪魔から出た者であって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと願っているのです。”

ここで「あなたがた」「あなたがたの父は悪魔である」と呼ばれている人々について考えましょう。
彼らは未信者か?

そうではありません。以下の箇所には、これらの人々がイエスを信じた人々、
すなわち、クリスチャンであることがわかります。

”ヨハネ8:30 イエスがこれらのことを話しておられると、多くの者がイエスを信じた。
31 そこでイエスは、その信じたユダヤ人たちに言われた。「もしあなたがたが、わたしのことばにとどまるなら、あなたがたはほんとうにわたしの弟子です。」”

ですから、ここで知るべきことは人殺しであり、そのねたみにより、
弟、人間を殺したいと願っているサタンが、どのような方法でその弟殺し、人間殺しを行うか、
その方法です。

「あなたがたは、あなたがたの父である悪魔から出た者であって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと願っているのです」とのことばが示すことは、悪魔の方法は、人間、クリスチャンの心の中に入り、その欲望を刺激し、罪、悪をなさせ、ひいては滅びに至らせる、そういう方法だということです。

くり返しますが、このこと、悪魔の欲望を成し遂げるということを主は未信者に対していったのではなく、イエスを信じる人々、すなわちクリスチャンに関して語っていることを正しく我々は知らなければなりません。
 
 
 

すなわち、サタンはクリスチャンの心の中に入り込み、その
心の中で、神の思いどころか、サタンの思いを実現する、
そういう方法で、人殺しを実現するのです。

このことは、かつての日、12弟子の一人であった、ユダに起きました。
ユダに関しては、以下の様に書かれているからです。
 
 

”ルカの福音書 22:3 さて、十二弟子のひとりで、イスカリオテと呼ばれるユダに、サタンがはいった。”
 

ユダも12弟子の一人なのですから、当然イエスを信じ、イエスに従ってきたのです。
しかし、この日、彼にサタンが入ったことにより、彼は結局サタンの望み、サタンの願いを行う、実行部隊となってしまいました。キリストを売り、死に渡したのです。
ですから、この方法、人の心の中、特にクリスチャンの心の中に入り込んで、兄である、サタンが、弟である、人、クリスチャンを殺す、この方法をよく理解しておいてください。
何故なら、明らかに終末の日は、ユダのように、惑わされ、偽りを信じたクリスチャンが
大挙して、正しいクリスチャンを死に渡す日であると理解できるからです。

主御自身もこういわれました。

”マルコの福音書 13:12 また兄弟は兄弟を死に渡し、父は子を死に渡し、子は両親に逆らって立ち、彼らを死に至らせます。”

兄弟すなわち、教会の兄弟姉妹から、正しいクリスチャンが死に渡される日について主は預言されたのです。
何故、教会の兄弟姉妹が正しいクリスチャンを死に渡すのか?
それは、彼らが惑わされ、彼らの心のうちに働くサタンの欲望、人殺しを行いたいと願うようになるからです。
 

次を見ます。

”悪魔は初めから人殺しであり、真理に立ってはいません。彼のうちには真理がないからです。”

この世を支配する悪魔は初めから人殺しであり、
彼の願い、欲望は何が何でも人を殺したい、死に追いやりたい、神の滅びに火に投げ込みたいのです。

そして、それゆえ、今の世の中は、神を知ることなど古臭い、意味がない、おかしいという
風潮が行き渡っているのです。この世のアイドル(偶像の意味がある)歌手やら、俳優を求めさせ、
偽りの神を求めさせ、真の神から目をそらしているのです。

日本では、学校でも職場でも神を信じることが大事なんてことは、全くいえないような風潮になっています。しかし、神こそが命のもとであり、また主イエスキリストを知ることこそ、永遠の命への
道なのです。

そんなわけでこの無神論の国、日本で神を信じ、キリストを信じるクリスチャンは例外的に
滅びから免れた人であるはずなのですが、しかし、そこにもしつこい、人殺し、悪魔は、
手を伸ばしています。
どんな方法で?

それは、上記ことば、「悪魔は初めから人殺しであり、真理に立ってはいません。彼のうちには真理がないからです。」とのことばを考えればわかります。

真理の代わりに偽りをもってきて、まんまとクリスチャンをだまし、
命から滅びに至らせる、という方法をもってです。

他でもない、今の時代こそ、そのまんまと悪魔にだまされたクリスチャンが
大量に存在する時代であり、多くのクリスチャンがすでに惑わされていることは正しく知るべきです。
真理ではなく、サタンに惑わされた教理がいくつもいくつも、あります。
たとえば、「クリスチャンと名がつけば、決して裁かれることも滅びることもない」という
非常に結構な教理があります。しかし、それは本当か?
どろぼうしてても、何人殺人しても、クリスチャンと名がつけば、
神の前に無罪、堂々、天国へ入れるのでしょうか?
もちろん、悔い改めれば、良いのでしょうが、悔い改めなくても、罪の真っ最中でも、
やっぱり、クリスチャンと名がつけば、何が何でも天国へ入るのでしょうか?
本当なら、こんな嬉しいことはありません。
しかし、これは明らかにみことばと矛盾しており、あり得ない異端の教えです。

主は明らかに永遠の命に関してこういわれました。

”マタイの福音書 7:13 狭い門からはいりなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広いからです。そして、そこからはいって行く者が多いのです。
14 いのちに至る門は小さく、その道は狭く、それを見いだす者はまれです。”

永遠のいのちに至る門は狭く、その道は狭く、それを見いだす者はまれ、という以上、
誰でも彼でもクリスチャンと名がつけば、どろぼうの真っ最中でも殺人の真っ最中でも
天国へ行くとは、全くみことばと矛盾した教えなのです。
また、このような異端教理は、以下のマタイ13章のみことばとも矛盾します。

”マタイの福音書 13:40 ですから、毒麦が集められて火で焼かれるように、この世の終わりにもそのようになります。
41 人の子はその御使いたちを遣わします。彼らは、つまずきを与える者や不法を行なう者たちをみな、御国から取り集めて、
42 火の燃える炉に投げ込みます。彼らはそこで泣いて歯ぎしりするのです。
43 そのとき、正しい者たちは、天の父の御国で太陽のように輝きます。耳のある者は聞きなさい。

47 また、天の御国は、海におろしてあらゆる種類の魚を集める地引き網のようなものです。
48 網がいっぱいになると岸に引き上げ、すわり込んで、良いものは器に入れ、悪いものは捨てるのです。
49 この世の終わりにもそのようになります。御使いたちが来て、正しい者の中から悪い者をえり分け、
50 火の燃える炉に投げ込みます。彼らはそこで泣いて歯ぎしりするのです。”

麦も毒麦もどちらもクリスチャンのたとえであり、麦、パン、みことばを食べて成長するものとしてのクリスチャンのたとえです。しかし、みことばを受け、食べて成長したはずのクリスチャンにも2種類の結末があり、片方は麦として、倉、御国に入り、他方は毒麦として、おかしな教理を持つ、毒麦として、
火で焼かれる、そう語っているのがこの箇所です。
同じく良い魚、悪い魚のたとえも、魚すなわち水=聖霊の水の中に育つものとしてのクリスチャンのたとえです。その同じクリスチャンにも2種類の区分があり、片方は倉、御国に入り、他方は、
火で焼かれ、裁きに会う、それがみことばの語るクリスチャンの運命です。
罪を犯し続けても何が何でも天国へ入るクリスチャン、などとの妄想教理は、明らかに
非聖書的であることがわかります。
 

”彼が偽りを言うときは、自分にふさわしい話し方をしているのです。なぜなら彼は偽り者であり、また偽りの父であるからです。”

悪魔が偽りものであり、なおかつ話すことがここでは語られています。
ですから、弟の命を何が何でも奪うことを心に刻んだ、人殺し、悪魔の方法は偽りであることを正しく知りましょう。そして、
終末の日、黙示録の時代とは、その人殺しであり、なおかつ天才的なペテン師である悪魔が
解放され、大いに偽りを行うことが許された日であることは理解すべきです。

以下の様に書かれています。

”テサロニケ人への手紙第二 2:9 不法の人の到来は、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力、しるし、不思議がそれに伴い、
10 また、滅びる人たちに対するあらゆる悪の欺きが行なわれます。なぜなら、彼らは救われるために真理への愛を受け入れなかったからです。
11 それゆえ神は、彼らが偽りを信じるように、惑わす力を送り込まれます。
12 それは、真理を信じないで、悪を喜んでいたすべての者が、さばかれるためです。”

ですから、この日、真理に立たない人は人殺し、悪魔にみなだまされていくのです。
このことは、遠い先のことではなく、今現在のリアルです。
すでに多くのクリスチャンは惑わされ、悪魔来のインチキ終末教理を正統教理と誤解して、
大事に守っています。
いわく、艱難前携挙、2段階携挙説などの偽り教理、また、ヨーロッパEU終末の獣の国説などです。
彼らはすでにみことばどおり、悪魔、偽りものにしてやられているのです。

このインチキ終末教理を盲信したその先に待っているものは、反キリストによる、
巧妙な惑わしです。今、これらのインチキ終末教理を盲信している人々はこれから、起きる反キリスト、偽宗教指導者の偽りを見抜くことは難しいでしょう。

すでに悪魔の弟殺しは、クライマックスを向かえつつあり、多くのクリスチャンが
その日、悪魔のインチキな惑わしの中で、永遠の命を失っていく、そのことを知りましょう。

終末における主のみこころを行いましょう。

ー以上ー -----------------------------7daa4342030e Content-Disposition: form-data; name="userfile"; filename="" Content-Type: application/octet-stream