NO. 727 失われる長子の特権

 

 

”テキスト;1歴5:1 イスラエルの長子ルベンの子孫「「彼は長子であったが、父の寝床を汚したことにより、その長子の権利はイスラエルの子ヨセフの子に与えられた。系図の記載は長子の権利に従って行なうものではない。”
 
 

本日は、失われる長子の特権
という題でメッセージします。

” イスラエルの長子ルベンの子孫「「彼は長子であったが、父の寝床を汚したことにより、その長子の権利はイスラエルの子ヨセフの子に与えられた。系図の記載は長子の権利に従って行なうものではない。”

上記テキストを見てみましょう。
イスラエルすなわち、ヤコブの長子、最初に生まれた子供はルベンでしたが、
彼は長子としての権利を失ったことが描かれています。

彼が長子の特権を失った、このことは残念なのですが、しかし、少し気になることがあります。
それは、このようなこと、すなわち、長男がその特権を失う、下の弟に出し抜かれる、という類いの
話が聖書の中では、度々繰り返されるからです。

たとえば、そもそもイスラエル、ヤコブもその兄エサウが長男の特権を軽んじたから、
長子の特権を得た人物です。

聖書にはこう書かれています。

”ヘブル人への手紙 12:16 また、不品行の者や、一杯の食物と引き替えに自分のものであった長子の権利を売ったエサウのような俗悪な者がないようにしなさい。”
 

他にも似たような例がいくつかあります。最初の兄弟、カインとアベルの
間も逆転してしまいました。

創世記4:2 彼女は、それからまた、弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。
3 ある時期になって、カインは、地の作物から主へのささげ物を持って来た。
4 また、アベルは彼の羊の初子の中から、それも最良のものを、それも自分自身で、持って来た。主は、アベルとそのささげ物とに目を留められた。
5 だが、カインとそのささげ物には目を留められなかった。”

兄カインのささげものは受け入れられず、逆に弟、アベルのささげものは受け入れられる、すなわち、ここでも
ささげものに関して兄、弟の逆転現象が起きていることがわかるのです。

他にもあります。たとえば、ヨセフの子に関しても同じく逆転現象が起こります。以下のとおりです。

”創世記48:17 ヨセフは父が右手をエフライムの頭の上に置いたのを見て、それはまちがっていると思い、父の手をつかんで、それをエフライムの頭からマナセの頭へ移そうとした。
18 ヨセフは父に言った。「父上。そうではありません。こちらが長子なのですから、あなたの右の手を、こちらの頭に置いてください。」
19 しかし、父は拒んで言った。「わかっている。わが子よ。私にはわかっている。彼もまた一つの民となり、また大いなる者となるであろう。しかし弟は彼よりも大きくなり、その子孫は国々を満たすほど多くなるであろう。」”

ここでも弟エフライムが兄、マナセにまさって大きなものとなることが語られています。
逆転現象があるのです。

このように聖書には、いくつもの兄と弟との逆転現象が書かれています。さて、
このことは何をあらわすものなのでしょうか?
聖書に書かれていることには偶然はなく、その中で神が語っておられることがある、
そう思っているので、私達はこのことを通して主が語ることがあるなら、それを理解したい、
そう願っているのです。

そのことの示唆となるかと思われるのが以下のことばです。

”ヘブル2;5 神は、私たちがいま話している後の世を、御使いたちに従わせることはなさらなかったのです。
6 むしろ、ある個所で、ある人がこうあかししています。「人間が何者だというので、これをみこころに留められるのでしょう。人の子が何者だというので、これを顧みられるのでしょう。
7 あなたは、彼を、御使いよりも、しばらくの間、低いものとし、彼に栄光と誉れの冠を与え、
8 万物をその足の下に従わせられました。」万物を彼に従わせたとき、神は、彼に従わないものを何一つ残されなかったのです。それなのに、今でもなお、私たちはすべてのものが人間に従わせられているのを見てはいません。
9 ただ、御使いよりも、しばらくの間、低くされた方であるイエスのことは見ています。イエスは、死の苦しみのゆえに、栄光と誉れの冠をお受けになりました。その死は、神の恵みによって、すべての人のために味わわれたものです。”
 

ここでも、いわば兄と弟と比較できるような2種類の存在について書かれています。
兄と弟?すなわち、後から創造された弟のような存在である「人間」と、それ以前に創造された兄のような
存在である、「御使い」とが対比的に描かれているのです。

そして、ここでもこの二者を兄と弟と考えるなら、逆転現象が描かれていることがわかります。

「あなたは、彼を、御使いよりも、しばらくの間、低いものとし、彼に栄光と誉れの冠を与え、
万物をその足の下に従わせられました」との意味合いは、
しばらくの間、人、人間は御使いより、低い地位、場所に置かれるが、いずれ、
その立場は逆転し、「彼に栄光と誉れの冠を与え、
万物をその足の下に従わせられ」るとの約束が与えられているとの意味合いです。
すなわち、今は御使いより、低い位置に置かれ、まるで、弟か、後輩みたいな存在の人間がいずれ、
御使いより高い位置におかれる、逆転される、そう書かれているのです。

この件はもう少し見ていきましょう。

終末における主の御こころを行いましょう。

ー以上ー
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