NO. 693 アドニヤ

”テキスト:1列王1:1 ダビデ王は年を重ねて老人になっていた。それで夜着をいくら着せても暖まらなかった。
2 そこで、彼の家来たちは彼に言った。「王さまのためにひとりの若い処女を捜して来て、王さまにはべらせ、王さまの世話をさせ、あなたのふところに寝させ、王さまを暖めるようにいたしましょう。」
3 こうして、彼らは、イスラエルの国中に美しい娘を捜し求め、シュネム人の女アビシャグを見つけて、王のもとに連れて来た。
4 この娘は非常に美しかった。彼女は王の世話をするようになり、彼に仕えたが、王は彼女を知ろうとしなかった。
5 一方、ハギテの子アドニヤは、「私が王になろう。」と言って、野心をいだき、戦車、騎兵、それに、自分の前を走る者五十人を手に入れた。
6 「「彼の父は存命中、「あなたはどうしてこんなことをしたのか。」と言って、彼のことで心を痛めたことがなかった。そのうえ、彼は非常な美男子で、アブシャロムの次に生まれた子であった。「「
7 彼はツェルヤの子ヨアブと祭司エブヤタルに相談をしたので、彼らはアドニヤを支持するようになった。
8 しかし、祭司ツァドクとエホヤダの子ベナヤと預言者ナタン、それにシムイとレイ、および、ダビデの勇士たちは、アドニヤにくみしなかった。
9 アドニヤは、エン・ロゲルの近くにあるゾヘレテの石のそばで、羊、牛、肥えた家畜をいけにえとしてささげ、王の子らである自分の兄弟たちすべてと、王の家来であるユダのすべての人々とを招いた。
10 しかし、預言者ナタンや、ベナヤ、それに勇士たちや、彼の兄弟ソロモンは招かなかった。”

本日は「アドニヤ」という題でメッセージをしたいと思います。
 

テキストに沿って見ていきます。

”1 ダビデ王は年を重ねて老人になっていた。それで夜着をいくら着せても暖まらなかった。
2 そこで、彼の家来たちは彼に言った。「王さまのためにひとりの若い処女を捜して来て、王さまにはべらせ、王さまの世話をさせ、あなたのふところに寝させ、王さまを暖めるようにいたしましょう。」
3 こうして、彼らは、イスラエルの国中に美しい娘を捜し求め、シュネム人の女アビシャグを見つけて、王のもとに連れて来た。
4 この娘は非常に美しかった。彼女は王の世話をするようになり、彼に仕えたが、王は彼女を知ろうとしなかった。”

さて、アドニヤの話に入る前にここで、老いたダビデに仕えた、
処女アビシャグについて書かれています。
後程、王子アドニヤはこの女性のことで、自分の命を失います。
だからこの女性には隠れたたとえの意味合いがあることが類推できます。

老王ダビデに使える処女とは、多くの日の後、再臨する年を経た方、すなわち、
羊のように白い毛、白髪を持つ方、再臨のキリストに仕える賢い処女、花嫁の型でしょうか。
そのキリストの花嫁の純潔を汚そうとするアドニヤは万死に値する、そんな
意味合いでしょうか。


5 一方、ハギテの子アドニヤは、「私が王になろう。」と言って、野心をいだき、戦車、騎兵、それに、自分の前を走る者五十人を手に入れた。
6 「「彼の父は存命中、「あなたはどうしてこんなことをしたのか。」と言って、彼のことで心を痛めたことがなかった。そのうえ、彼は非常な美男子で、アブシャロムの次に生まれた子であった。”

さて、ここでアドニヤが登場します。

彼は明らかに反キリストの型です。そう考える理由は以下です。
彼はその後、正式に王となる、ソロモンと対比的な立場にいます。
どちらも王に関係します。ソロモンは聖霊なる方の型であり、それに対抗する
アドニヤは反キリストの霊の型です。

"
”6 「「彼の父は存命中、「あなたはどうしてこんなことをしたのか。」と言って、彼のことで心を痛めたことがなかった。そのうえ、彼は非常な美男子で、アブシャロムの次に生まれた子であった。「「"

また、彼はあのアブシャロムの弟でもあります。反キリストの型である、アブシャロムと
関係があるのです。それで、アドニヤも反キリストの型なのであろうと、類推できます。
何で反キリストの型が2人出てくるのかというと、私の想像では、
一人では、あらわし切れない、部分を二人の人物を登場させることにより、
神の民が正しく理解させるようにする、そういう意味合いがあるのではないかと
思われるのです。反キリストに関して10のポイントがあるなら、一人が5つのポイント、
もう一人が残りの5のポイントをカバーする、そんな役割分担があるのではと思います。
 

「彼は非常な美男子」だとのことです。この面もあの反キリストの型、アブシャロムに似ています。
アブシャロム、アドニヤ彼ら2人は反キリストの型であり、その2人の動きを見極めることで、
後に起きる反キリストに関する予表を理解できる、そう思えます。
 

”7 彼はツェルヤの子ヨアブと祭司エブヤタルに相談をしたので、彼らはアドニヤを支持するようになった。”
 

ヨアブは将軍であり、アブヤタルは祭司です。
すなわち、その日、キリスト教会の勇士であるクリスチャンも、また祭司、神に仕える、
牧師、神父も反キリストを支持するようになる、そんな日が来ることをこの箇所は、
預言しているのです。
 


8 しかし、祭司ツァドクとエホヤダの子ベナヤと預言者ナタン、それにシムイとレイ、および、ダビデの勇士たちは、アドニヤにくみしなかった。”

この日、ダビデ、キリストの意向に反して、アドニヤ、反キリストに従った勇士も、祭司もいます。
しかし一方、従わず、ソロモン、聖霊に従いぬいた勇士も祭司もいます。
勿論、聖霊の声に従いぬく人々にみこころがあります。
 


9 アドニヤは、エン・ロゲルの近くにあるゾヘレテの石のそばで、羊、牛、肥えた家畜をいけにえとしてささげ、王の子らである自分の兄弟たちすべてと、王の家来であるユダのすべての人々とを招いた。
( 9 And Adonijah slew sheep and oxen and fat cattle by the stone of Zoheleth, which is by Enrogel, and called all his brethren the kingユs sons, and all the men of Judah the kingユs servants:)
 
 

上記9節の「ゾヘレテの石のそばで、羊、牛、肥えた家畜をいけにえとしてささげ」との箇所は、
KJVで読むと、「ゾヘレテ(蛇)の石のそばで、羊、牛、肥えた家畜を殺し」と読めます。
ここでは、アドニヤが羊、牛、超えた家畜を殺す人物として書かれているのです。
しかもゾヘレテ(蛇の石)のそばで。

反キリストはまさにここで書かれたようなことを行うでしょう。
すなわち、ゾヘレテ、蛇の様な石、働き人、狡猾な働き人を通して、多くの牛や、羊、また肥えて、
栄養の良い神の民を殺す、罪に至らせる、霊的な死をもたらすようになるでしょう。
 

「王の子らである自分の兄弟たちすべてと、王の家来であるユダのすべての人々とを招いた。」

教会の兄弟達また、ユダ、プロテスタントの全ての人々は、
このアドニヤ、反キリストの擁立に招かれるでしょう。
 
 

”10 しかし、預言者ナタンや、ベナヤ、それに勇士たちや、彼の兄弟ソロモンは招かなかった。”

しかし、正しい預言者、また主の勇士たちは、それにはくみしません。また
勿論、ソロモン、聖霊も。
この反キリストにくみしないことにみこころがあります。

終末における主のみこころを行いましょう。

ー以上ー -----------------------------7d92b1d140136 Content-Disposition: form-data; name="userfile"; filename="" Content-Type: application/octet-stream