NO.687スパイ

”テキスト:2サムエル17:1 アヒトフェルはさらにアブシャロムに言った。「私に一万二千人を選ばせてください。私は今夜、ダビデのあとを追って出発し、
2 彼を襲います。ダビデは疲れて気力を失っているでしょう。私が、彼を恐れさせれば、彼といっしょにいるすべての民は逃げましょう。私は王だけを打ち殺します。
3 私はすべての民をあなたのもとに連れ戻します。すべての者が帰って来るとき、あなたが求めているのはただひとりだけですから、民はみな、穏やかになるでしょう。」
4 このことばはアブシャロムとイスラエルの全長老の気に入った。
5 しかしアブシャロムは言った。「アルキ人フシャイを呼び出し、彼の言うことも聞いてみよう。」
6 フシャイがアブシャロムのところに来ると、アブシャロムは彼に次のように言った。「アヒトフェルはこのように言ったが、われわれは彼のことばに従ってよいものだろうか。もしいけなければ、あなたの意見を述べてみなさい。」
7 するとフシャイはアブシャロムに言った。「このたびアヒトフェルの立てたはかりごとは良くありません。」
8 フシャイはさらに言った。「あなたは父上とその部下が戦士であることをご存じです。しかも彼らは、野で子を奪われた雌熊のように気が荒くなっています。また、あなたの父上は戦いに慣れた方ですから、民といっしょには夜を過ごさないでしょう。
9 きっと今、ほら穴か、どこか、そんな所に隠れておられましょう。もし、民のある者が最初に倒れたら、それを聞く者は、『アブシャロムに従う民のうちに打たれた者が出た。』と言うでしょう。
10 そうなると、たとい、獅子のような心を持つ力ある者でも、気がくじけます。全イスラエルは、あなたの父上が勇士であり、彼に従う者が力ある者であるのをよく知っています。
11 私のはかりごとはこうです。全イスラエルをダンからベエル・シェバに至るまで、海辺の砂のように数多くあなたのところに集めて、あなた自身が戦いに出られることです。
12 われわれは、彼を見つけしだい、その場で彼を攻め、露が地面に降りるように彼を襲い、彼や、共にいるすべての兵士たちを、ひとりも生かしておかないのです。
13 もし彼がさらにどこかの町にはいるなら、全イスラエルでその町に綱をかけ、その町を川まで引きずって行って、そこに一つの石ころも残らないようにしましょう。」
14 アブシャロムとイスラエルの民はみな言った。「アルキ人フシャイのはかりごとは、アヒトフェルのはかりごとよりも良い。」これは主がアブシャロムにわざわいをもたらそうとして、主がアヒトフェルのすぐれたはかりごとを打ちこわそうと決めておられたからであった。
15 フシャイは祭司ツァドクとエブヤタルに言った。「アヒトフェルは、アブシャロムとイスラエルの長老たちにこれこれの助言をしたが、私は、これこれの助言をした。
16 今、急いで人をやり、ダビデに、『今夜は荒野の草原で夜を過ごしてはいけません。ほんとうに、ぜひ、あちらへ渡って行かなければなりません。でないと、王をはじめ、いっしょにいる民全部にわざわいが降りかかるでしょう。』と告げなさい。」
17 ヨナタンとアヒマアツはエン・ロゲルにとどまっていたが、ひとりの女奴隷が行って彼らに告げ、彼らがダビデ王に告げに行くようになっていた。これは彼らが町にはいるのを見られることのないためであった。”
 
 

本日は、「スパイ」という題でメッセージしたいと思います。

かつての日、ダビデの時代、敵軍にスパイを送り込むことが聖書に描かれています。
そして、それは、現代のキリスト教会においても有効な手段、敵を壊滅するには、
有功な手段である、そのことを見ていきたいと思います。

テキストに沿って見て行きます。
 

”2サムエル17:1 アヒトフェルはさらにアブシャロムに言った。「私に一万二千人を選ばせてください。私は今夜、ダビデのあとを追って出発し、
2 彼を襲います。ダビデは疲れて気力を失っているでしょう。私が、彼を恐れさせれば、彼といっしょにいるすべての民は逃げましょう。私は王だけを打ち殺します。
3 私はすべての民をあなたのもとに連れ戻します。すべての者が帰って来るとき、あなたが求めているのはただひとりだけですから、民はみな、穏やかになるでしょう。」
4 このことばはアブシャロムとイスラエルの全長老の気に入った。”

ここで、アブシャロムに味方するアヒトフエルが優れた計画を語りました。

この彼の計画は優れており、実行すれば、成功間違いなしなのですが、
しかし、それは、実行されませんでした。それは、潜り込んだスパイのゆえです。
 

”4 このことばはアブシャロムとイスラエルの全長老の気に入った。
5 しかしアブシャロムは言った。「アルキ人フシャイを呼び出し、彼の言うことも聞いてみよう。」
6 フシャイがアブシャロムのところに来ると、アブシャロムは彼に次のように言った。「アヒトフェルはこのように言ったが、われわれは彼のことばに従ってよいものだろうか。もしいけなければ、あなたの意見を述べてみなさい。」”

ここで、アブシャロムはフシャイの意見を聞きました。これが、
彼の致命的な失敗でした。何故なら、彼、フシャイは、ダビデのスパイだからです。このように、
書かれています。

”2サムエル15:31 ダビデは、「アヒトフェルがアブシャロムの謀反に荷担している。」という知らせを受けたが、そのとき、ダビデは言った。「主よ。どうかアヒトフェルの助言を愚かなものにしてください。」
32 ダビデが、神を礼拝する場所になっていた山の頂に来た、ちょうどその時、アルキ人フシャイが上着を裂き、頭に土をかぶってダビデに会いに来た。
33 ダビデは彼に言った。「もしあなたが、私といっしょに行くなら、あなたは私の重荷になる。
34 しかしもし、あなたが町に戻って、アブシャロムに、『王よ。私はあなたのしもべになります。これまであなたの父上のしもべであったように、今、私はあなたのしもべになります。』と言うなら、あなたは、私のために、アヒトフェルの助言を打ちこわすことになる。
35 あそこには祭司のツァドクとエブヤタルも、あなたといっしょにいるではないか。あなたは王の家から聞くことは何でも、祭司のツァドクとエブヤタルに告げなければならない。
36 それにあそこには、彼らのふたりの息子、ツァドクの子アヒマアツとエブヤタルの子ヨナタンがいる。彼らをよこして、あなたがたが聞いたことを残らず私に伝えてくれ。」
37 それで、ダビデの友フシャイは町へ帰った。そのころ、アブシャロムもエルサレムに着いた。

ここでフシャイという人はダビデの友であり、意図をもってアブシャロムの陣営に忍び込んだことが解るのです。
そして、彼の助言を採用したことが、彼アブシャロムにとっては、痛恨の失敗へと連なるのです。
 

"
7 するとフシャイはアブシャロムに言った。「このたびアヒトフェルの立てたはかりごとは良くありません。」
8 フシャイはさらに言った。「あなたは父上とその部下が戦士であることをご存じです。しかも彼らは、野で子を奪われた雌熊のように気が荒くなっています。また、あなたの父上は戦いに慣れた方ですから、民といっしょには夜を過ごさないでしょう。
9 きっと今、ほら穴か、どこか、そんな所に隠れておられましょう。もし、民のある者が最初に倒れたら、それを聞く者は、『アブシャロムに従う民のうちに打たれた者が出た。』と言うでしょう。
10 そうなると、たとい、獅子のような心を持つ力ある者でも、気がくじけます。全イスラエルは、あなたの父上が勇士であり、彼に従う者が力ある者であるのをよく知っています。"
 

スパイの方法は、正しい方法、優れた戦略に異をとなえ、間違った方向、
死につながる方向へ民を導くことです。
このスパイ、フシャイもまさにそのことをしており、優れたアヒトフェルの立てたはかりごとに
けちをつけ、間違った方向へ、アブシャロムを惑わしたのです。

さて、この記述、ダビデの日の聖書の記述は今の我々に対してもかたりかけのあるものです。
このことは、明らかに一つの事を語ります。すなわち、イスラエル、すなわち、
神の民の進む方向に関して、スパイが送り込まれること、そして、そのスパイのことばを
うのみにするなら、その国は歩む方向を間違える、それを語っているのです。

このことは、今の時代においても、再現すると考えられます。
何をいっているのかというと、今の時代の神の民、今の時代のイスラエルである、
クリスチャンの間にもスパイが送り込まれるということが再現されているといっているのです。

今の時代の教会はあらゆる形でスパイの侵入を受けており、スパイにより、
この国、神の国である教会の歩みを曲げるということは、今の時代でも、否、今の時代こそ、
ひんぱんに行われていることを知るべきです。

多くのスパイがこの国、キリスト教会に忍び込んでいます。

たとえば、プリマスブラザレンのJ.Nダービーなどは明らかに敵のスパイです。
彼は「艱難の前に教会は挙げられる」とのとんでもない
教理、艱難前携挙説をとなえた人物です。この説のために、「だから艱難時代のために何も備える必要は
ない」とみな、勘違いし、今の様な背徳の教会ができあがったのです。

彼のインチキ教理が世界中に広がったため、世界中のクリスチャンは
終末の日の備えを崩されました。
結果、多くの人が終末の日、惑わされ、永遠の命を失うでしょう。

そうです、アブシャロムが敵、フシャイのことばに惑わされ、自分の命を失ったように、
多くの人がこのスパイのことばを信じたため、命を失うのです。

J.N.ダービーに連なる、インチキ教理の継承者は、皆この手のスパイであると
考えられます。奥さんも子供の面倒もみない、冷血男、スコフイールド、なども
その手の人物でしょう。彼は勝手に聖書に注解を付け加え、スコフイールド注解付き聖書を作り、意図的に
聖書を特定の教理へと曲げた男です。

また、3人も奥さんを変えたハルリンゼイの本により、このインチキ教理はさらに広くクリスチャンに広がりました。
こいつもスパイでしょう。さらにきわめつけは、現在売れているレフトビハインドシリーズの本です。
これで、欧米のクリスチャンはすっかり、艱難前携挙説が刷り込まれました。これも
スパイのしわざでしょう。
 

”11 私のはかりごとはこうです。全イスラエルをダンからベエル・シェバに至るまで、海辺の砂のように数多くあなたのところに集めて、あなた自身が戦いに出られることです。
12 われわれは、彼を見つけしだい、その場で彼を攻め、露が地面に降りるように彼を襲い、彼や、共にいるすべての兵士たちを、ひとりも生かしておかないのです。
13 もし彼がさらにどこかの町にはいるなら、全イスラエルでその町に綱をかけ、その町を川まで引きずって行って、そこに一つの石ころも残らないようにしましょう。」”
 

この方法はすばらしく見え、アブシャロムにとって、ベストの様に見えますが、
実は、彼に対してわながしかけられており、彼にとって最悪の結果をもたらす方法でした。

特にまずいのは、あまり実戦経験もなさそうな、アブシャロム自身が出ていくという
方法です。
大将が倒されたらいっぺんで戦いは終わりです。
そして、案の条、彼、アブシャロムは勇ましく戦いに出ていったは良いが、
慣れていないためか、自分の頭を木にひっかけてしまい、宙づりになり、
殺されてしまうというなさけない様な方法で死を迎えてしまうのです。
 
 

”14 アブシャロムとイスラエルの民はみな言った。「アルキ人フシャイのはかりごとは、アヒトフェルのはかりごとよりも良い。」これは主がアブシャロムにわざわいをもたらそうとして、主がアヒトフェルのすぐれたはかりごとを打ちこわそうと決めておられたからであった。”

彼にとって最悪の結果をもたらすこの方法は、しかし、アブシャロムや民にとっては、
すばらしいはかりごとに見えました。
何故か?それは、「主がアブシャロムにわざわいをもたらそうとして、主がアヒトフェルのすぐれたはかりごとを打ちこわそうと決めておられたからであった。」からです。

主がそう仕組むのなら、インチキ計画もすばらしいように見えてしまうのです。
ほろびる人にとってはそうなのです。

同じことが今の時代、終末の時代の教会にもいえます。
何故、教会にスパイが入り込み、そして、彼らの嘘八百がまかりとおるのか?
その理由は、主がこの背教の教会にわざわいをもたらそうと決めておられるからなのです。
だから、あの悪霊の波、聖霊の第三の波は、もろてをあげて教会に賛成され、
また、あのおかしな方法、教会に人さえ来れば、どんなこの世的な方法もオッケーというパーパスドリブンチャーチやら、同じ言葉を繰り返す魔術の原則をもちこむヤベツの祈りなどは、みな、
教会に大歓迎されるのです。
 

”15 フシャイは祭司ツァドクとエブヤタルに言った。「アヒトフェルは、アブシャロムとイスラエルの長老たちにこれこれの助言をしたが、私は、これこれの助言をした。
16 今、急いで人をやり、ダビデに、『今夜は荒野の草原で夜を過ごしてはいけません。ほんとうに、ぜひ、あちらへ渡って行かなければなりません。でないと、王をはじめ、いっしょにいる民全部にわざわいが降りかかるでしょう。』と告げなさい。」
17 ヨナタンとアヒマアツはエン・ロゲルにとどまっていたが、ひとりの女奴隷が行って彼らに告げ、彼らがダビデ王に告げに行くようになっていた。これは彼らが町にはいるのを見られることのないためであった。”
 

フシャイはスパイとして、もっとも原則的な仕事、すなわち、敵地に潜り込んで、
相手の情報を味方に伝えるということを行っています。
しかし、それよりももっと大きな任務、すなわち、相手の陣営に入り込み、
相手方の顧問や相談者にまで、上り詰め、そして、
相手が惑わされるようなアドバイスを行い、相手方を混乱させるという任務を
うまくなしとげていることをここでは見ます。

そして、今の教会の堕落やら、破壊、混乱は敵の働き、教会の内部や、トップにまで、上り詰め、なおかつ教会が混乱するアドバイス、方策をさずける敵のスパイの存在を考えないなら、何も
理解できないのです。このことを知りましょう。

終末における主のみこころを行いましょう。

ー以上ー
 
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