No.644 サウルの王国は立たない


”テキスト:1サムエル13:8 サウルは、サムエルが定めた日によって、七日間待ったが、サムエルはギルガルに来なかった。それで民は彼から離れて散って行こうとした。
9 そこでサウルは、「全焼のいけにえと和解のいけにえを私のところに持って来なさい。」と言った。こうして彼は全焼のいけにえをささげた。
10 ちょうど彼が全焼のいけにえをささげ終わったとき、サムエルがやって来た。サウルは彼を迎えに出てあいさつした。
11 サムエルは言った。「あなたは、なんということをしたのか。」サウルは答えた。「民が私から離れ去って行こうとし、また、あなたも定められた日にお見えにならず、ペリシテ人がミクマスに集まったのを見たからです。
12 今にもペリシテ人がギルガルの私のところに下って来ようとしているのに、私は、まだ主に嘆願していないと考え、思い切って全焼のいけにえをささげたのです。」
13 サムエルはサウルに言った。「あなたは愚かなことをしたものだ。あなたの神、主が命じた命令を守らなかった。主は今、イスラエルにあなたの王国を永遠に確立されたであろうに。
14 今は、あなたの王国は立たない。主はご自分の心にかなう人を求め、主はその人をご自分の民の君主に任命しておられる。あなたが、主の命じられたことを守らなかったからだ。」”
 

本日は「サウルの王国は立たない」という題でメッセージをしたいと思います。
テキストに沿ってみていきます。

”8 サウルは、サムエルが定めた日によって、七日間待ったが、サムエルはギルガルに来なかった。それで民は彼から離れて散って行こうとした。”
 

サウルはどういう人物かと言うと以前見たように、サタンの型ではないかと思われる人物です。
それで、サウルの生き方、歩みを学ぶことは、他でもない、この世の支配者であるサタンの
歩みを知り、理解することに通じるといえるのです。

ここで、サウルは民が自分から去り、散っていくことを気にしました。
同じようにサタンの関心事も自分が民の中心、王であり、権力を強く用いることです。

”9 そこでサウルは、「全焼のいけにえと和解のいけにえを私のところに持って来なさい。」と言った。こうして彼は全焼のいけにえをささげた。”
 

サウルは自分のところに「全焼のいけにえと和解のいけにえ」とをもって来るように
民に語りました。このことは神の前に重大な罪となり、後に彼は
王位から外されてしまいます。

このことを考えてみましょう。
このことの問題は何でしょう?祭司がなすべき仕事を勝手に王である
サウルが行ってしまった、だから問題だ、そういえるでしょう。しかし、それだけではなく
もしかすると隠れた意味合いがあるかもしれません。

上記、「全焼のいけにえと和解のいけにえを私のところに持って来なさい。」とのことばは、
とりようによっては、(神ではなく)
「全焼のいけにえと和解のいけにえ」を私のところ、すなわちサウルのことろに
もってこい、そうも読みとれます。
 

サタンの問題、サタンの方法は、自分にいけにえをささげる、自分に献身させる、そのような
方法です。

”10 ちょうど彼が全焼のいけにえをささげ終わったとき、サムエルがやって来た。サウルは彼を迎えに出てあいさつした。
11 サムエルは言った。「あなたは、なんということをしたのか。」サウルは答えた。「民が私から離れ去って行こうとし、また、あなたも定められた日にお見えにならず、ペリシテ人がミクマスに集まったのを見たからです。
12 今にもペリシテ人がギルガルの私のところに下って来ようとしているのに、私は、まだ主に嘆願していないと考え、思い切って全焼のいけにえをささげたのです。」”
 

ここで、サウルは全焼のいけにえについて語っています。そのこと、全焼のいけにえが
問題だったわけです。
サタンの問題も全焼のいけにえに関することであると知るべきです。

今起きているトロント、ペンサコーラ のリバイバルでは、悪霊の働きが
顕著に現れています。

これは、神へ捧げる全焼のいけにえを備えるリバイバルではなく、逆に悪霊へ
捧げる全焼のいけにえのリバイバルなのです。

サウルが自分で全焼のいけにえをささげて問題を起こしたように、サタンは今、
自分に対する全焼のいけにえ、すなわち、クリスチャンの献身を自分に向けることにより、
罪を犯していることを知るべきです。
 


13 サムエルはサウルに言った。「あなたは愚かなことをしたものだ。あなたの神、主が命じた命令を守らなかった。主は今、イスラエルにあなたの王国を永遠に確立されたであろうに。”

さて、ここで最初にイスラエルの王に命じたサウルから、王国が取り上げられることが
書かれています。そして、当初主はサウルの王国を永遠に確立するつもりであったことが
書かれています。

サウルをサタンと読み替えてみると、主は当初サタンの王国を永遠に確立するつもりであったと
読めます。
 
 
 
 
 

このことはサタンという不思議な存在について、説明を与えます。
サタンは何故この世の支配者なのか?
サタンの力や権威は一体どこから、来たのか?何故神はサタンの存在を許すのか?

このような疑問はこの箇所を読むとき理解できます。
主が当初、サウルの王国を永遠の確立するつもりであったように、
神は当初、サタンの王国を永遠に確立するつもりであったのです。
しかし、その計画は途中で、変更されました。何故なら、サタンが途中から
神のことばを守らなくなったからです。

ですから、サタンがこの世で大きな権威を持っているのは、神がそれを与えたからなのです。
サウルに代わり、ダビデが油を注がれた後もしばらく、サウルが王である時代は続きました。
そして、その間、ダビデはサウルの下で苦しい迫害の時を過ごしました。

同じくクリスチャンもこの世においては、サタンの支配の下で苦しい時を過ごす、
そうなのです。
 

”14 今は、あなたの王国は立たない。主はご自分の心にかなう人を求め、主はその人をご自分の民の君主に任命しておられる。あなたが、主の命じられたことを守らなかったからだ。」”
 

「 今は、あなたの王国は立たない。」といわれているように、サウル、サタンの王国は、
今既にこの世に存在しているものではあっても、いずれ立ちいかなくなります。
このことを覚えましょう。

サウル王がいずれ、滅ぼされ、殺されてしまったように、
サタンもいずれは、滅んでいく存在です。

ですから、今の時代のサタンの脅かしなどに屈してはいけません。

「主はご自分の心にかなう人を求め、主はその人をご自分の民の君主に任命しておられる。」
 

さて、ここで王の交代劇について書いてあります。
具体的には、みこころにかなう人、ダビデがサウルと交代して王となることが
書かれているのです。

しかし、そのようにいわれた王サウルは、はいそうですかと
自分の王位をゆずったりしません。逆に次の王となるダビデをしつこく追いかけ、
なきものにしようと試みます。
そのサウルのねたみ、憤り、殺害の思い、そういったものが全て、のしかかり、
ダビデは大変な迫害に会います。

そして、それがダビデがこの地で苦難を受けたもっとも大きな理由です。
同じく、イエスもイスラエルの地で、大いに迫害され、非難され、
つけねらわれ、迫害の日を送りました。その全ての理由は、
サタンが次の王であるイエスをねたみ、憎み、殺害しようとした、
そのことにつきるのです。

終末の日に同じような日が来ます。
主につく人々がこの世で迫害される日、艱難時代です。
何故艱難時代が到来するのか?
その理由は、この世の王であるサタンが
次の時代にキリストとともに王となる人々を憎み、ねたみ、殺害しようと志すから、
そのことに尽きることを知りましょう。

終末における主のみこころを行いましょう。   黙示録セミナー

ー以上ー
 
 
 
 
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