NO. 618よこしまな祭司

テキスト:1
サムエル2:12 さて、エリの息子たちは、よこしまな者(
ベリアル)で、主を知らず、
13 民にかかわる祭司の定めについてもそうであった。だれかが、いけにえをささげていると、まだ肉を煮ている間に、祭司の子が三又の肉刺しを手にしてやって来て、
14 これを、大なべや、かまや、大がまや、なべに突き入れ、肉刺しで取り上げたものをみな、祭司が自分のものとして取っていた。彼らはシロで、そこに来るすべてのイスラエルに、このようにしていた。
15 それどころか、人々が脂肪を焼いて煙にしないうちに祭司の子はやって来て、いけにえをささげる人に、「祭司に、その焼く肉を渡しなさい。祭司は煮た肉は受け取りません。生の肉だけです。」と言うので、
16 人が、「まず、脂肪をすっかり焼いて煙にし、好きなだけお取りなさい。」と言うと、祭司の子は、「いや、いま渡さなければならない。でなければ、私は力ずくで取る。」と言った。
17 このように、子たちの罪は、主の前で非常に大きかった。主へのささげ物を、この人たちが侮ったからである。
18 サムエルはまだ幼く、亜麻布のエポデを身にまとい、主の前に仕えていた。
19 サムエルの母は、彼のために小さな上着を作り、毎年、夫とともに、その年のいけにえをささげに上って行くとき、その上着を持って行くのだった。
20 エリは、エルカナとその妻を祝福して、「主がお求めになった者の代わりに、主がこの女により、あなたに子どもを賜わりますように。」と言い、彼らは、自分の家に帰るのであった。
21 事実、主はハンナを顧み、彼女はみごもって、三人の息子と、ふたりの娘を産んだ。少年サムエルは、主のみもとで成長した。
22 エリは非常に年をとっていた。彼は自分の息子たちがイスラエル全体に行なっていることの一部始終、それに彼らが会見の天幕の入口で仕えている女たちと寝ているということを聞いた。
23 それでエリは息子たちに言った。「なぜ、おまえたちはこんなことをするのだ。私はこの民全部から、おまえたちのした悪いことについて聞いている。
24 子たちよ。そういうことをしてはいけない。私が主の民の言いふらしているのを聞くそのうわさは良いものではない。
25 人がもし、ほかの人に対して罪を犯すと、神がその仲裁をしてくださる。だが、人が主に対して罪を犯したら、だれが、その者のために仲裁に立とうか。」しかし、彼らは父の言うことを聞こうとしなかった。彼らを殺すことが主のみこころであったからである。
26 一方、少年サムエルはますます成長し、主にも、人にも愛された。”
 

本日は、「よこしまな祭司」という題でメッセージをします。
テキストに沿ってみていきます。

12 さて、エリの息子たちは、よこしまな者(ベリアル)で、主を知らず、”

エリは祭司であり、エリの息子達も祭司です。そしてその息子達はよこしまな者達でした。
ですから、ここでは、祭司の問題点、神に裁かれる祭司の問題点に関して記されていると思ってよいでしょう。

この息子達、祭司達の問題点として、よこしまなこと、ベリアルであることが
書かれています。ベリアルとは、
2コリント6:15で、「キリストと ベリアルと何のかかわりあらんや」といわれている、
あのベリアル、邪悪な者です。キリストと全然関係ない霊、 ベリアルに導かれて祭司の勤めを果たしている、これは、問題です。

これは、あってはならないことなのですが、しかし、このエリ、サムエルの時代に
現実に起きたことです。今でも起きてはならないのですが、しかし起きています。

悪い霊に導かれ、そして神の祭司たる職につく、これは残念ながら、今でもあることです。
いろいろと性的スキャンダルを起こす神父などは、その例なのでしょう。
 

「主を知らず」

彼らの大きな問題は神を知らない、それでもって、神に仕えていたという、このことです。
このこともあってはならない、しかし、現在でもあり得ることです。
以下の様なことをしている人々は全く神を知りません。

*終末の時代に教会が裁かれることを知らない人
*マリヤ礼拝が神に喜ばれると思っている人


13 民にかかわる祭司の定めについてもそうであった。だれかが、いけにえをささげていると、まだ肉を煮ている間に、祭司の子が三又の肉刺しを手にしてやって来て、
14 これを、大なべや、かまや、大がまや、なべに突き入れ、肉刺しで取り上げたものをみな、祭司が自分のものとして取っていた。彼らはシロで、そこに来るすべてのイスラエルに、このようにしていた。
15 それどころか、人々が脂肪を焼いて煙にしないうちに祭司の子はやって来て、いけにえをささげる人に、「祭司に、その焼く肉を渡しなさい。祭司は煮た肉は受け取りません。生の肉だけです。」と言うので、
16 人が、「まず、脂肪をすっかり焼いて煙にし、好きなだけお取りなさい。」と言うと、祭司の子は、「いや、いま渡さなければならない。でなければ、私は力ずくで取る。」と言った。

人々がささげものを火で焼こうとしているのに、この祭司は生肉を求めているわけです。
捧げものの牛や羊は火で全く焼かれるべきであり、これは、聖霊の火をあらわします。
私達の肉の全てを火により焼き尽くされるべきなのです。

しかるにこの息子達は生肉を求めており、すなわち、人の生まれつきのものを
もって、神にささげよと言っているわけです。

この様な働き人は今の時代でもいます。
人の生まれつきの才能、能力を自慢、ほめそやす類いの人々です。
しかし、そんなことを推進する祭司、牧師は「主を知」りません。
 

”17 このように、子たちの罪は、主の前で非常に大きかった。主へのささげ物を、この人たちが侮ったからである。”

この祭司の問題は、彼らが主へのささげものを侮ったことであるとここでは書かれています。
ですから、私達が神の前に仕えるならそれは感謝なことですが、しかし、
どのようなささげものをするのか、どのような奉仕をするのか、それが大事です。
 

とりあえず何でもよいというわけにはいかないのです。
私は献身者としてのこころがけとして、非常に良い訓練を神学校時代受けました。
私達はメッセンジャーは一日数時間の祈りが必要といつもいわれながら
育ったのです。

多くの人にとって、この様な数字はとても受け入れられないでしょうが、しかし、
嘘偽りなく、神の祭司として仕えるべく私達はこの時間を守るべく努力していました。
今もです。

その祈りの中で、うまれる神学生たちのメッセージはとても素晴らしいものでした。
主へのささげものを軽んじないという時、このことを例として覚えておいてください。

”18 サムエルはまだ幼く、亜麻布のエポデを身にまとい、主の前に仕えていた。
19 サムエルの母は、彼のために小さな上着を作り、毎年、夫とともに、その年のいけにえをささげに上って行くとき、その上着を持って行くのだった。
20 エリは、エルカナとその妻を祝福して、「主がお求めになった者の代わりに、主がこの女により、あなたに子どもを賜わりますように。」と言い、彼らは、自分の家に帰るのであった。
21 事実、主はハンナを顧み、彼女はみごもって、三人の息子と、ふたりの娘を産んだ。少年サムエルは、主のみもとで成長した。”
 

さて、この神の怒りをひき起す祭司に関する記述の中に突然の様にサムエルの記述があります。

ですから、サムエルとエリの息子達とは、対照的な位置におり、まったく反対の位置にいます。

簡単にいえば、エリの息子達は、裁かれる祭司の型であり、一方サムエルは、神に喜ばれる
祭司の型です。

”22 エリは非常に年をとっていた。彼は自分の息子たちがイスラエル全体に行なっていることの一部始終、それに彼らが会見の天幕の入口で仕えている女たちと寝ているということを聞いた。
23 それでエリは息子たちに言った。「なぜ、おまえたちはこんなことをするのだ。私はこの民全部から、おまえたちのした悪いことについて聞いている。
24 子たちよ。そういうことをしてはいけない。私が主の民の言いふらしているのを聞くそのうわさは良いものではない。
25 人がもし、ほかの人に対して罪を犯すと、神がその仲裁をしてくださる。だが、人が主に対して罪を犯したら、だれが、その者のために仲裁に立とうか。」しかし、彼らは父の言うことを聞こうとしなかった。彼らを殺すことが主のみこころであったからである。”

エリの二人の息子は、父のいうことを聞きませんでした。
結果、神に裁かれる祭司の道を歩んでしまったのです。
2人とも一日のうちに命を失いました。

聖書は、今の時代に生きる、我々への警告として書かれていることを知りましょう。
何をいっているのかというと、今の時代でも私達が主の祭司のつとめを軽んじるなら、
同じ様な裁きに入る可能性があるのです。

私は、牧師でありながら、主のつとめを軽んじ、結果として、命を失った人のことを
聞いたことがあります。

主を恐れましょう。

26 一方、少年サムエルはますます成長し、主にも、人にも愛された。”

この少年サムエルに関する記事は以下の主イエスに関することばとそっくりです。

ルカ2:52「 イエスはますます知恵が進み、背たけも大きくなり、神と人とに愛された。」

ですから、サムエルに代表される真の祭司のつとめとは、実は、
主イエスキリストの時、真に成就した、そういえるのです。
どちらも少年ですから、ひるがえって幼子のように主のことばに
仕えることのポイントがあるのでしょうか。
 

終末における主のみこころを行いましょう。

ー以上ー
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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