No. 560 自分こそ神であると宣言する


テキスト:”ダニエル11:36 この王は、思いのままにふるまい、すべての神よりも自分を高め、大いなるものとし、神の神に向かってあきれ果てるようなことを語り、憤りが終わるまで栄える。定められていることが、なされるからである。
37 彼は、先祖の神々を心にかけず、女たちの慕うものも、どんな神々も心にかけない。すべてにまさって自分を大きいものとするからだ。
38 その代わりに、彼はとりでの神をあがめ、金、銀、宝石、宝物で、彼の先祖たちの知らなかった神をあがめる。
39 彼は外国の神の助けによって、城壁のあるとりでを取り、彼が認める者には、栄誉を増し加え、多くのものを治めさせ、代価として国土を分け与える。
40 終わりの時に、南の王が彼と戦いを交える。北の王は戦車、騎兵、および大船団を率いて、彼を襲撃し、国々に侵入し、押し流して越えて行く。
41 彼は麗しい国に攻め入り、多くの国々が倒れる。しかし、エドムとモアブ、またアモン人のおもだった人々は、彼の手から逃げる。
42 彼は国々に手を伸ばし、エジプトの国ものがれることはない。
43 彼は金銀の秘蔵物と、エジプトのすべての宝物を手に入れ、ルブ人とクシュ人が彼につき従う。
44 しかし、東と北からの知らせが彼を脅かす。彼は、多くの者を絶滅しようとして、激しく怒って出て行く。
45 彼は、海と聖なる麗しい山との間に、本営の天幕を張る。しかし、ついに彼の終わりが来て、彼を助ける者はひとりもない。”

本日は、「自分こそ神であると宣言する」という題でメッセージします。
テサロニケの手紙に以下の様に、反キリストの出現に関連して、自分こそ神であると
宣言することが描かれています。以下の通りです。

”2テサ2:3 だれにも、どのようにも、だまされないようにしなさい。なぜなら、まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子が現われなければ、主の日(KJV: The day of Christ: キリストの日)は来ないからです。
4 彼は、すべて神と呼ばれるもの、また礼拝されるものに反抗し、その上に自分を高く上げ、神の宮の中に座を設け、自分こそ神であると宣言します。”

この「自分こそ神であると宣言」する反キリストに関して
上記ダニエル書には、「この王は、思いのままにふるまい、すべての神よりも自分を高め、大いなるものとし」と書かれています。このことに関して見ていきたいと思います。

テキストに沿って見ていきます。

”36 この王は、思いのままにふるまい、すべての神よりも自分を高め、大いなるものとし、神の神に向かってあきれ果てるようなことを語り、憤りが終わるまで栄える。定められていることが、なされるからである。”

この王とは、反キリストのことです。
「全ての神よりも自分を高め」とはどういう意味なのでしょうか?
世界には多くの宗教があり、それぞれの宗教に神がいます。彼、反キリストは、それらの全ての
宗教の神より、自分を高い位置に置くと言うことなのでしょう。
ヒンズー、イスラム、仏教、そして、キリスト教の神以上の者となるということなのでしょう。

「神の神に向かってあきれ果てるようなことを語り」
 

神の神とは、聖書の神またキリストのことでしょう。
とんでもない偉そうなことを語るのでしょう。

「憤りが終わるまで栄える」

この憤りとは、誰の憤り、怒りなのかが書かれていません。
この憤りとは、反キリストの憤りと理解できるかもしれませんが、それだけとは言い切れません。
以下の聖書箇所と比較すると神の怒りと理解できます。

”ヨハネの黙示録 6:16 山や岩に向かってこう言った。「私たちの上に倒れかかって、御座にある方の御顔と小羊の怒りとから、私たちをかくまってくれ。
ヨハネの黙示録 11:18 諸国の民は怒りました。しかし、あなたの御怒りの日が来ました。死者のさばかれる時、あなたのしもべである預言者たち、聖徒たち、また小さい者も大きい者もすべてあなたの御名を恐れかしこむ者たちに報いの与えられる時、地を滅ぼす者どもの滅ぼされる時です。」
ヨハネの黙示録 14:10 そのような者は、神の怒りの杯に混ぜ物なしに注がれた神の怒りのぶどう酒を飲む。また、聖なる御使いたちと小羊との前で、火と硫黄とで苦しめられる。
ヨハネの黙示録 14:19 そこで御使いは地にかまを入れ、地のぶどうを刈り集めて、神の激しい怒りの大きな酒ぶねに投げ入れた。
ヨハネの黙示録 15:1 また私は、天にもう一つの巨大な驚くべきしるしを見た。七人の御使いが、最後の七つの災害を携えていた。神の激しい怒りはここに窮まるのである。”

何故神は憤るのでしょう? この様に理解できます。
何故、終末の日に反キリストが栄え、冒涜がきわみに達するのか?
その理由は、神が今の時代のクリスチャンの背信、そむき、罪、偽善に憤っており、
それらの偽善者を一掃する日を定めているから、だからそのために反キリスト出現の
日が定められているのです。

今、神のことばを侮り、偽りの教理を喜んでいる人々は、皆、反キリストに惑わされ、
結果裁きに入るでしょう。神は恐るべき方であり、侮るべき方ではなく、
その日は今着々と偽善者達のために用意されていることを知るべきです。
 


37 彼は、先祖の神々を心にかけず、女たちの慕うものも、どんな神々も心にかけない。すべてにまさって自分を大きいものとするからだ。”

先祖の神々とはどういう意味合いでしょうか?
これは、キリスト教会の歴代聖者、歴代偉人、信仰の勇者と考えられます。
ルター、カルビン、歴代法皇、それらの全ての言う言葉をも無視し、気にかけないわけです。
それらの全ての聖人にまさって、自分を偉大なものと吹聴するわけです。
 
 
 
 


38 その代わりに、彼はとりでの神をあがめ、金、銀、宝石、宝物で、彼の先祖たちの知らなかった神をあがめる。”

とりでの神をあがめるとはどういう意味なのでしょうか?
何だかよくわからない表現ですが何か戦争と関係あるのでしょう。ただ、今の時代の風潮と比べると少し思い当たることもあります。
アメリカブッシュ政権の中枢は、ユダヤネオコンですが、彼らの信じる、正しくは信じているふりをしている
キリスト教思想は、再建主義だと聞きました。

再建主義は、神のみこころの名のもとに他国侵略やら、攻撃の理論的基礎になっている
トンでもない教えです。いずれ日本のキリスト教会にも偽ユダヤ人が日本人のふりをしてこの教えを
持ち込むようになるでしょう。
そしてこの教えこそ、まさに戦争正当化、とりでの神の教えなのです。

「彼の先祖たちの知らなかった神をあがめる。」

彼の先祖達の知らなかった神とは、かつてのキリスト教会の信仰の先祖が
知らなかった、新しい教えということでしょうか。
今は教会刷新、人を教会に呼び込むとのかけ声で、次々と新しい、怪しい教えが
キリスト教会を席巻しています。

第三の波系の怪しいリバイバル運動、ヤベツの祈り等です。これらの先にこの「先祖たちの知らなかった神」の教えがあるのでしょう。
 

”39 彼は外国の神の助けによって、城壁のあるとりでを取り、彼が認める者には、栄誉を増し加え、多くのものを治めさせ、代価として国土を分け与える。”

外国の神の助けとは何でしょう?
キリスト教会における外国の神とは、要するに仏教、ヒンズー、イスラム等の他の宗教のことです。
この反キリストは、他の宗教の応援のもとで、真に神につくクリスチャンを圧迫する、そう理解できます。
このことは、今,国連主導で行われている世界宗教統一の運動を見るとき理解できます。
彼らはこぞって集まり、どの宗教も一致を持とうと語り、逆にどこまでも自分の教義に固執する
人々、聖書的には、キリストに忠実な人々を「頑冥な狭い心の人々」として非難しつつあります。

この宗教統一のムーブメントは恐らくこれからの社会の一つのトレンド、風潮となると
思われます。「宗教者がともに一つになるのは良いこと」「統一に反対する人々は、
心の狭い、危険思想の人々」とのスローガン、洗脳が大いに行われるでしょう。

その結果、今迄、長い間守られてきた、キリスト教会の不可侵の教え、とりで、
「この方(キリスト)以外に救いはない」との教えがいいずらくなり、多くの人が口を
つぐんでいわなくなるでしょう。
それが、「彼は外国の神の助けによって、城壁のあるとりでを取り」とのことばの意味あいです。

この様な人々、都合が悪くなるとすぐ迎合するクリスチャン達の信仰とは晴れた日のみ通用する信仰、またそれはみんなに褒めそやされる日のみ
掲げる「クリスチャンの旗印」であり、回りの評判が悪くなったり、雨や嵐になれば、
すぐ彼らは旗をひっこめて、あいまいなことをいうわけです。
こういう人々のことを昔から軽蔑を込めて、「日和見主義」といいます。

「彼が認める者には、栄誉を増し加え、多くのものを治めさせ、代価として国土を分け与える。」

これは世の中の国土というより、キリスト教会の国土、すなわち、教区やら、教団のことと思われます。要するに反キリストに迎合、おべっかを使う教会牧師、神父は大いに出世し、大教会、大教団の
トップになれるぞというわけです。

そんな勧めに誰が乗るものかと思いますか?残念ながら、結構抜け駆けする人々が多いかも知れません。
もう既に多くの牧師、神父は、自分とこさえ人が増えればということで、大分おかしな
教えを取り入れています。パラダイムシフト、トランスフオーメーション、セルチャーチ、アルフアコース、パーパスドリブンチャーチ等です。この程度の偽りが見抜けない人々がどうしてその日、正しいことを見分けられるでしょうか。


40 終わりの時に、南の王が彼と戦いを交える。北の王は戦車、騎兵、および大船団を率いて、彼を襲撃し、国々に侵入し、押し流して越えて行く。”
 

南の王とは何かというと、旧約の神の国、イスラエル12部族において、南の国とは、
ユダ王国のことです。また北の国とは、北イスラエルのことです。
これは、そのまま新約においては、プロテスタント、カソリックをさすと思われます。

「終わりの時に、南の王が彼と戦いを交える」とは、南の国、すなわち、プロテスタントは、反キリストの統治に反対すると理解できます。

「北の王は戦車、騎兵、および大船団を率いて、彼を襲撃し、国々に侵入し、押し流して越えて行く」

北の王はカソリックであり、カソリックの教え、教理、習慣が全プロテスタントを席巻していくと
語っているのです。
これは今進められている、エキュメニカル運動の先の日の未来図です。この運動は
プロテスタントの全ての良きものを破壊する結果をもたらすわけです。
そのようなわけで、私達は今知らなければなりません。羊のなりをしたエキュメニカル狼達の実態を、
そのもくろみを今、その日が来る前に理解すべきなのです。

全てのエキュメニカルを推進する人々、すなわちエキュメニカル満載のへんてこヨタ新聞、へんてこ
推進牧師、教団、続編付きエキュメニカル聖書発行団体、マリヤ像販売プロテスタントキリスト教書店、出版社などは、その日を来たらすべく
まい進している羊の皮を着た狼であり、私達は彼らをその様に扱うべきです。
 
 
 
 

”41 彼は麗しい国に攻め入り、多くの国々が倒れる。しかし、エドムとモアブ、またアモン人のおもだった人々は、彼の手から逃げる。”
 

麗しい国とは、神の栄光により、麗しさを持つ国と言う意味合いでしょう。
ですから、信仰の誉れ高かった人々、教団、教会がこの反キリストの侵入で倒されるという
意味合いと理解できます。

この日のことはかくのごとく預言されています。ですから主につく人々は今から用意すべきなのです。
大台風の襲来が予想されるなら、家を釘でうちつけ備えをすべきです。
はたまた地震の到来が予想されるなら、堅い土台をすえつけ、構造を強固にして備えるべきなのです。

終末の日、反キリストが麗しい国に入ること、その結果多くの国が倒れる、すなわち
多くの教団、教会が倒されていくことがすでに預言されています。
このことを真剣にとらえ、備える人は幸いです。

多くの聖書解釈者は、この麗しい国を中東のイスラエルの国だといいます。
だから、今のクリスチャンには何の関係もない、だからその日に対しての備えは
クリスチャンには不要:そんな偽預言者のことば、甘いことをいっているわけです。

しかし惑わされてはいけません。
神の前に麗しい国とは、パレスチナの国土、人命を奪い、
その上、冒涜タルムードで神をもキリストをも冒涜している人々の国では決してありません。

「エドムとモアブ、またアモン人のおもだった人々は、彼の手から逃げる。

エドムは新約聖書でいう「俗悪なもの」エサウの子孫です。
ですから、俗悪なクリスチャン、この世についたクリスチャンは、反キリストから
被害を受けることがないのです。またモアブ、アモンは旧約聖書で見る限り、度々イスラエル、
真に主に仕える人々の妨害をしています。
ですから、真の信仰者を妨害する様な不信心なやからは同じくその日、反キリストから害を受けないことがわかるのです。
 

"
42 彼は国々に手を伸ばし、エジプトの国ものがれることはない。"
 

国々とは、たとえであり、その意味合いは、キリスト教会の各教派と理解できます。
ですから、どの教派もこの反キリストの圧迫やら、恐喝、恫喝から逃れることはできないということをいっているのです。
 

この様なパターンは全世界規模といわなくてもいくつかの国々でかつて起きたことです。
かつてあのフランスで、フランス革命が起きたとき、キリスト教は廃止され、かわりに
徳の神なるルシフアー礼拝が強制されました。
そして、裁判の席で多くの神父はキリストを捨てるのかどうか、弾劾されました。
キリストを捨てず、とどまった神父は命を失ったのです。
同じパターンは、その後のロシア革命、
無神論、共産主義、において踏襲されました。さらにルーマニア、中国、北朝鮮などにおいても
同じパターンが起きたのです。
投獄、拷問、死刑の恐怖のもとに信仰のためしがあったのです。
同じことが世界規模で起きるのがこの反キリスト統治の時と理解できます。
エジプトとはこの世を象徴すると私には理解できます。そして
エジプト人とは、終末の日にこの世にすっかりついたクリスチャンのことと理解できます。
彼らはその日、反キリストのえじきとなります。
ですから、今私達がこの世から離れ聖別されることはどれほど大事なことでしょうか。
今は、クリスチャンとこの世の区分のない時代であり、多くのクリスチャンがこの世に埋没し、
この世のテレビ、映画、劇、はたまた、小説、にまで、関係しています。
彼らと世との間には何らの区分もないようです。

身はこの世にあっても心は信仰がある、などとの実態のともなわない
へ理屈をいうべきではありません。汚れたものからの分離が主からの命令です。

このような人々のことを聖書がエジプトの民と呼ぶことを知るべきです。
 

"
43 彼は金銀の秘蔵物と、エジプトのすべての宝物を手に入れ、ルブ人とクシュ人が彼につき従う。"

金銀の秘蔵物とは何でしょうか?文字どおりとればたくさんの宝を取ると理解できます。
しかし、謎と知恵に満ちたダニエル書なのですから、何かの謎が隠されていると思った方が正しいでしょう。金はペテロ書で信仰と関係して記述されています。
ですから、金や銀にたとえられる尊い信仰がこの反キリストの恫喝の中で、崩され、崩壊し、
ぐらついていく、そう理解できるのです。
試みの時が来るのです。

「ルブ人とクシュ人が彼につき従う。」

このことばの意味は何でしょう?アフリカの人々が
反キリストに聞き従うと理解すべきなのでしょうか?
ここもやはりたとえの理解をすべきでしょう。
 

ルブ人には、「心の空しい者」という意味があり、、クシュ人には、「黒い」という意味があります。
ですから、罪のある人々、白い義の衣を着ないクリスチャン、のことと理解できます。
彼らは罪があるそのゆえに反キリストの惑わしを見抜けません。
そして、どこまでもその惑わしについていき、結果滅ぶのです。
 

"
44 しかし、東と北からの知らせが彼を脅かす。彼は、多くの者を絶滅しようとして、激しく怒って出て行く。"
 

東からの知らせとは何でしょうか?
私の理解では、真のイスラエル12部族の子孫は、アジアすなわち、世界の東に今も残っています。
その彼らがこの終わりの時に自分達の真のルーツにめざめ、また正しくキリストに立ち返るのかも知れません。この様な事態、真実が現れることは、偽者ユダヤを始めとする獣の国の面々には
受け入れることができません。
従って、「激しく怒って出て行く」わけです。
 


45 彼は、海と聖なる麗しい山との間に、本営の天幕を張る。しかし、ついに彼の終わりが来て、彼を助ける者はひとりもない。”
 

整なる麗しい山とは何でしょう?シオンの
山のことかもしれません。
黙示録にはこの山に関して以下の様に記しています。

黙示録14:1「また私は見た。見よ。小羊がシオンの山の上に立っていた。また小羊とともに十四万四千人の人たちがいて、その額には小羊の名と、小羊の父の名とがしるしてあった。」

あきらかにこの記述はたとえであり、主につく人々がいる場所をあらわすと理解できます。
その場所を反キリストは襲おうというわけです。

「しかし、ついに彼の終わりが来て、彼を助ける者はひとりもない。」

かくのごとく偽ユダヤ主導の反キリストは色々活動し、画策するのですが、
それらが全て成功したとしてもその期間は短く、いずれ
滅ぼされることがわかります。

このことを知りましょう。
私達の今住んでいる時代は、ますます悪くなり、
冒涜と腐敗をきわめていくでしょう。また、
獣の国アメリカもいずれ登場する反キリストも向かうところ敵なしに
見えるかもしれません。

しかし、それらにはいずれ、終わりが来ること、はかない存在に過ぎないことを知りましょう。
これらの人々は、終末の日の神の裁きの道具として用いられますが、
しかし、用が済めば滅びてしまうだけのものに過ぎません。
後の世を、先の日を私達は見なければなりません。

終末における主のみこころを行いましょう。

ー以上ー
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