テキスト：”民数記３５：30 もしだれかが人を殺したなら、証人の証言によってその殺人者を、殺さなければならない。しかし、ただひとりの証人の証言だけでは、死刑にするには十分でない。”
本日は、
”２人または３人の証人のある殺人”という題でメッセージしたいと思います。
テキストに沿って見ていきます。
”30 もしだれかが人を殺したなら、証人の証言によってその殺人者を、殺さなければならない。しかし、ただひとりの証人の証言だけでは、死刑にするには十分でない。”
この民数記３５章は、逃れの町について書いてある箇所です。
逃れの町とは、何度も書いているように、教会のたとえであり、全て神の御子の血の復讐を
恐れる人はこの町へ逃げ込むべきなのです。
さて、ここでは、殺人に関して、「ただひとりの証人の証言だけでは、死刑にするには十分でない。」と書きます。逆に２人または３人の証言がそろえば、その殺人の罪は認められることが
書かれているのです。
さて、逃れの町が確かに御子イエスへの殺人の罪から逃れることを語っているなら、
このこと、神の子への殺人に関して、２人または３人の証言があることを語っていると
予想できます。そのことを本日は見ていきたいと思うのです。
上記箇所には、「しかし、ただひとりの証人の証言だけでは、死刑にするには十分でない。」と明記されています。ですから、御子イエスの殺人に一人しか証言者がいないなら、極端ないいかたをするなら、私達は、そのことに関して罰を受けたり、死刑にされるいわれはありません。
果たしてイエスの死は一人しか証言者がいないのか、そのため、
その死に関する罪を人に問うことには無理があるのか、ないのか？そのことに
関して聖書がどういっているのか、それを本日は見ていきたいと思うのです。
イエスの死に関連して、ヨハネは以下の様に述べています。
”ヨハ１９：34 しかし、兵士のうちのひとりがイエスのわき腹を槍で突き刺した。すると、ただちに血と水が出て来た。
35 それを目撃した者があかし（証言）をしているのである。そのあかし（証言）は真実である。その人が、あなたがたにも信じさせるために、真実を話すということをよく知っているのである。”
さて、この箇所で、ヨハネはイエスが死なれたこと、というより殺されたこと、
そして、それに関連して、あかし（証言）ということばを使っています。
ですから、この箇所こそ、民数記でいう「殺人の証言」ということがらと関係ある
箇所ということができるでしょう。さて、
この箇所で、ヨハネは、あかし（証言）ということばとともに、血と水ということばを使っています。
どうもこの２つが証言と関係ありそうです。しかし、どの様に関係するのか？
それは、同じヨハネが書いた以下の記事から理解できます。
”１ヨハ５：6 このイエス・キリストは、水と血とによって来られた方です。ただ水によってだけでなく、水と血とによって来られたのです。そして、あかし（証言）をする方は御霊です。御霊は真理だからです。
7 あかし（証言）するものが三つあります。
8 御霊と水と血です。この三つが一つとなるのです。
9 もし、私たちが人間のあかし（証言）を受け入れるなら、神のあかし（証言）はそれにまさるものです。御子についてあかし（証言）されたことが神のあかし（証言）だからです。”
この箇所には、同じく水と血そしてあかし（証言）ということばが使われています。
ですから、ここは上記十字架の箇所を説明する記述と理解できます。
この箇所を見る時、私達は水と血ということばの謎を理解できます。
すなわち、水と血とは、御霊の別の表現であり、キリストが殺されたということの証言は、
ほかならぬ聖霊の証言があるとここでは語っているのです。そして、それは
一人の証言ではない、３人の証言であると語っているのです。
ですから、律法に従えばこの証言は有効であり、私達全ての者はこの御子の死に関して、
明らかに有罪である、そう語っているのです。
そして、それゆえに私達は殺人の罪の復讐を受けないためにも逃れの町に入る必要があるのです。
まとめますが、これらを通して私達は、以下のことを知ります。
1. 民数記の逃れの町の記述は明らかにイエスの死に関する神による復讐に関して語っている。
2. 御子イエスの死は、３人の証言、神の御霊による証言のある殺人であり、この殺人の罪は、
神の前に律法的に有効であり、私達の誰もがその罪のいい開きをすべきである。
3. しかし、同じ律法は、その罪を負わないために逃れの町について明記してあり、
この町、教会に逃げ込む者はその罪を負わない。
終末における主のみこころを行いましょう。
ー以上ー