No.526神の国で一番小さい者

”テキスト:ルカ7:28 あなたがたに言いますが、女から生まれた者の中で、ヨハネよりもすぐれた人は、ひとりもいません。しかし、神の国で一番小さい者でも、彼よりすぐれています。”
 
 

本日は、「神の国で一番小さい者」という題でメッセージします。
テキストは上記箇所です。

上記箇所は一見わかりやすそうで、よく見ればわからない箇所です。
ヨハネがすばらしい人物だということはわかる。しかし、そのヨハネでさえも、
神の国で一番小さい者より優れてはいないとこの箇所は語るのです。
一体女から生まれるとは何をさすのか?はたまた、神の国とは何をさすのか?
そもそもこの箇所がいわんとしている、主旨は何なのか?
よくわからないことが多いです。

この箇所を考えてみたいと思います。
この箇所がいっていることをまとめてみます。
以下の様になるでしょうか。

1. ヨハネは、「女から生まれた者」の中ではもっとも偉大。
2. そのヨハネも「神の国に住む人の中でもっとも小さい者」よりも劣る。

上記の様になります。
この箇所を理解するカギは、「女から生まれた者達」とは何をさすのか、
はたまた、「神の国に住む人々」とは何をさすのか、そのあたりにあることがわかります。
この2つの対照的なことばの意味あいは何をさすのでしょうか。

さて、聖書の他の箇所を見るとまさにこの2つのことを説明している箇所があります。
以下の箇所です。
 
 
 
 

”ヨハネ3:3 イエスは答えて言われた。「まことに、まことに、あなたに告げます。人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。」
4 ニコデモは言った。「人は、老年になっていて、どのようにして生まれることができるのですか。もう一度、母の胎にはいって生まれることができましょうか。」
5 イエスは答えられた。「まことに、まことに、あなたに告げます。人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国にはいることができません。”
この箇所に、上記2つのことがら、「神の国」と、「母(女)から生まれる」ということばが
出てきます。この箇所こそが、上記ヨハネに関するみことばを理解する鍵であることがわかるのです。

この箇所を見ていきましょう。

”3 イエスは答えて言われた。「まことに、まことに、あなたに告げます。人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。」”

この箇所には神の国に関して説明しています。神の国とは、すなわち、新しく生まれた人々、
新生した人々の入る国、今でいえば、教会のことをさすことがわかるのです。
新生とは、英語でいうborn again,すなわち、再度誕生する、2度目の誕生をさすことばです。

”4 ニコデモは言った。「人は、老年になっていて、どのようにして生まれることができるのですか。もう一度、母の胎にはいって生まれることができましょうか。」”

ここでは、母の胎から生まれること、すなわち、いわゆる産院で生まれる、肉体的な一般の
赤ちゃんの誕生について語っています。母は当然女性ですから、上記ヨハネの箇所、
「女から生まれる者達」に相当します。
これは順番からいうなら、一度目の誕生のことをさします。

”5 イエスは答えられた。「まことに、まことに、あなたに告げます。人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国にはいることができません。”

ここでは、再度神の国について書かれています。それは、「水と御霊によって生まれ」た者の入る国、
具体的には、洗礼と、御霊の救いにより入る国であることが書かれているのです。
神の国とは具体的には、世界大の教会のことをいいます。
アメリカは大統領が治める国、日本は首相が治める国ですが、この世界に唯一生ける神が治める国(神の国=kingdom of God)があり、それは教会なのです。

ですから、始めの問題、「女から生まれた者達」とは、この世の人々のことをさすことがわかります。
教会用語でいえば、未信者のことをさします。
また、「神の国の人々」とはいわゆるクリスチャンのことをさすのです。
そして、ヨハネを基準にして書かれている、「女から生まれた者達」と「神の国の人々」との区分とは、
実は、第一の誕生しかしていない人々(未信者)と第2の誕生、新生を経験したもの(クリスチャン)との差について書いてあるのです。

その結論は、「神の国に住む人々の中でもっとも小さい者」も、「女から
生まれた最大の者」にまさるというものです。

それで私達はこの認識に基づき、この世のことがらを理解しなければなりません。
世界には未信者であっても多くの偉人、賢人、天才がいますが、
しかし、神の前には、それらのもっとも偉大な人も「もっとも小さいクリスチャン」にまさることはできないということをです。

生まれつきの人々、第2の誕生、新生を経験していない人には決して理解できない
命と悟りと知恵の中にクリスチャンはいるのだということを改めて理解すべきなのです。
もっとも小さいクリスチャンでさえそうなのです。

そして終末に関連してはこのことを知るべきです。

すなわち、この様にすばらしい神の国の住民が愚かにも神の国、教会に他国の方法を持ち込むようになる
時、すなわち、バビロン、アメリカ由来のこの世の方法が神の国、教会に持ち込まれる日、
それが終末なのだということをも聖書は語ります。
 

終末における主のみこころを行いましょう。

ー以上ー
 
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