NO.464 イエスが、宮から出て行かれると


”テキスト:マルコ13:
1 イエスが、宮から出て行かれるとき、弟子のひとりがイエスに言った。「先生。これはまあ、何とみごとな石でしょう。何とすばらしい建物でしょう。」
2 すると、イエスは彼に言われた。「この大きな建物を見ているのですか。石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません。」

本日は「イエスが、宮から出て行かれると」という題でメッセージします。
終末の日の教会の崩壊と「イエスが、宮から出て行かれる」こととは、関係があることを
見ていきたいのです。

テキストに沿って見ます。


1 イエスが、宮から出て行かれるとき、弟子のひとりがイエスに言った。「先生。これはまあ、何とみごとな石でしょう。何とすばらしい建物でしょう。」”

終末の日の裁き、また教会の崩壊に関して、主イエスは、このマルコの箇所、マタイ24章等で
述べておられます。これらの記述を見るとき、主イエスはこれらの終末の一連の
できごとと関連して、まず「宮の崩壊」の記述から始めていることは、以前見た通りです。
終末の日とは、すなわち、宮が崩壊する日であり、また宮とは、
「神を礼拝する場所」として、教会のたとえです。

さて、さらにこの箇所を詳しく見ていくと、この終末の記述は、イエスが、「宮から出て行かれる」ことの記述から始まっていることがわかります。
これは、このマルコの箇所だけでなく、マタイの記述もそうなっているのです。

そうイエスが「宮から出て行かれる」ことと宮、すなわち教会の崩壊とは関係があるのです。
 

このことはどう関係があるのでしょう?
それほど深く考えなくとも概ね理解できると思いますが、
終末の日の教会の霊的、信仰的な崩壊、その原因は、他でもない教会の主である方
イエス御自身を教会から追い出すから、また主御自身が、あいそをつかし、教会から
去っていくから、その様に理解できるのです。
 

聖書は明らかに終末の日の教会の崩壊、裁きを述べていますが、
しかし、主が御自身の血潮を流してあがなわれた教会が
何故崩壊し裁かれるのか?それは、教会の不信、冒涜、反逆のきわみの中で、
最後の最後の日まで忍耐をもって忍ばれた方が、追い出され、排斥され、結果として
教会、宮を出ていくからだ、聖書はそう語っている、そのことを理解すべきなのです。

かつての日、旧約の会衆、すなわち、教会の裁きは、彼等が神の子として来られた
ナザレのイエスを会堂から追放し、彼を都の外で十字架につけて殺した後、起きました。
イエスが会堂から追い出されたこと、都の外に出されたこと、これらは、今でいう
教会の外へ追い出されることに通じます。

かつての日、イエスの日に起きたことは、預言であり、そのことの本格的な
成就は終わりの日に起きます。

「先生。これはまあ、何とみごとな石でしょう。何とすばらしい建物でしょう。」

この日、イエス達の目の前にあった宮は、大変大きな建物でした。
それは、ヘロデが40年以上かけてつくった偉大な建築物でした。

しかし、この宮には問題があり、それは、建てた人物、ヘロデ王は神により
立てられたダビデ王の血筋とは何の関係もない人物だったのです。
ユダの王家には、神により立てられた戒めがあり、それは、「王の子(息子)が王となる」という
ものです。日本でいう万世一系ということです。
事実、ユダに立てられた王はバビロン捕囚に至るまで、皆ダビデの血筋につらなる人々でした。
しかし、ヘロデはこの血筋とは関係ありません。

このことから教えられるのは、終末の壮麗な宮、すなわち、終末の日に大教会に育った、教会も
ダビデすなわち、キリストとは無縁のものとなることです。
 

くり返しますが、終末の日の教会が崩壊してしまう、その第一原因は、主である方、
キリストが、宮から出ていってしまう、そのことなのです。
終末の日の教会から教会が出ていく、追い出されることを暗示している箇所はいくつもあります。
 

たとえば、

黙示録3:20 見よ。わたしは、戸の外に立ってた
たく。

主が外で戸をたたくとは、主が家の中、また宮の中にはもういないことをさすのです。
この教会、ラオデキヤの教会は7つ目の教会、教会時代の最後の教会であり、その
日、主は家の外、宮の外、教会の外におられます。

「2テサロニケ2:不法の秘密はすでに働いています。しかし今は引き止める者があって、自分が取り除かれる時まで引き止めているのです。」

不法の秘密、反キリストの働きを引き止める方、聖霊となってこらた方、主イエス
はいずれ「取り除かれる」すなわち、追い出されます。すなわち、教会、宮から追い出されます。

そして、彼が追い出されたゆえに、
その日、反キリストが自由に教会を荒し回るようになるでしょう。
聞く耳のある人にいいます。この日はもうすでに成就しつつあります。すでに教会の
内部の内部まで、反キリストの働きが覆いつつあります。

この様な箇所は他にもいくつも聖書にあります。聖書は、
主が宮から出ていく日について語り、その日の後、ほどなく、宮の崩壊、教会の崩壊が
起きることを語ります。

このことを聞く耳のある人、理解する人に関して、「あなた方の耳は聞くゆえに
幸いだ」と主はいわれます。

終末における主のみこころを行いましょう。
 

ー以上ー
  -----------------------------7d51d417202bc Content-Disposition: form-data; name="userfile"; filename="" Content-Type: application/octet-stream