No.426強い人を縛る

テキスト:マルコ3:
21 イエスの身内の者たちが聞いて、イエスを連れ戻しに出て来た。「気が狂ったのだ。」と言う人たちがいたからである。
22 また、エルサレムから下って来た律法学者たちも、「彼は、ベルゼブルに取りつかれている。」と言い、「悪霊どものかしらによって、悪霊どもを追い出しているのだ。」とも言った。
23 そこでイエスは彼らをそばに呼んで、たとえによって話された。「サタンがどうしてサタンを追い出せましょう。
24 もし国が内部で分裂したら、その国は立ち行きません。
25 また、家が内輪もめをしたら、家は立ち行きません。
26 サタンも、もし内輪の争いが起こって分裂していれば、立ち行くことができないで滅びます。
27 確かに、強い人の家に押し入って家財を略奪するには、まずその強い人を縛り上げなければなりません。そのあとでその家を略奪できるのです。
28 まことに、あなたがたに告げます。人はその犯すどんな罪も赦していただけます。また、神をけがすことを言っても、それはみな赦していただけます。
29 しかし、聖霊をけがす者はだれでも、永遠に赦されず、とこしえの罪に定められます。」
30 このように言われたのは、彼らが、「イエスは、汚れた霊につかれている。」と言っていたからである。”

本日は「強い人を縛る」という題でメッセージをしていきます。

強い人を縛るというフレーズまたその実行はペンテコステカリスマの教会で
よく行われることです。
このことの意味あいを見ていきたいと思うのです。

テキストを順に見ます。

”21 イエスの身内の者たちが聞いて、イエスを連れ戻しに出て来た。「気が狂ったのだ。」と言う人たちがいたからである。”

ここでいう身内の者とは、KJVではfriends(友達)と書かれています。どちらであっても
まあ、何しろ、イエスの身じかな人々さえ、イエスを正しく評価することはできず、
逆に何かおかしなことをしていると認識していることがこの節からわかります。

”22 また、エルサレムから下って来た律法学者たちも、「彼は、ベルゼブルに取りつかれている。」と言い、「悪霊どものかしらによって、悪霊どもを追い出しているのだ。」とも言った。”

さて身じかな人さえ、「気が狂った」というのですから、他の人の評価はさらに厳しく、律法学者たちは、
イエスについている霊は、まともな霊でなく、悪霊、ベルゼブルだと語りました。
神の子、イエスの霊が悪霊、ベルゼブルの霊である?
これは、大変な冒涜ですが、しかし、事実、この時代の律法学者たちはそう考え、また結論づけたのです。
ですから、この時代は、もう白と黒とが逆転し、神の霊も悪の霊も見分けられない、
霊的には悪い、非常に悪い末期的状況であったことがわかるのです。

さて終末の日の問題も同じ問題、霊が悪くなり、聖霊も悪霊も見分けられない、
逆に聖霊を悪霊と決めつける時代となってしまうことを知りましょう。
 

さて、今回のテキストの箇所は以下の様な構成になっています。

A)イエス(に働く霊)を悪霊呼ばわりする。マルコ3:21-22
B)強い人をしばること。マルコ3:23-27
C)聖霊を冒涜する罪について。マルコ3:28-30

上記Aも Cも同じことがら、同じ主題、すなわち、聖霊の働きを
悪霊よばわりすることについて語っています。
それでは、間にはさまれたBの部分、強い人を縛ることの意味あいは、もしくは隠れた意味あいは
何でしょう?これも同じく「聖霊を悪霊よばわりする罪」と関係がありそうだということが想像できるのです。

”23 そこでイエスは彼らをそばに呼んで、たとえによって話された。「サタンがどうしてサタンを追い出せましょう。”

サタンがサタンを追い出すことなどできない、これが聖書の明確な主張です。
それで、私達は今、ペンテコステカリスマの教会で行われている、
ピーターワグナー、ベニーヒン、ロドニーハワードなど怪しい面々が行っている「霊の戦い」とか、「悪霊
追い出し」などの聖書的な意味あいを理解できるのです。それは、「サタンがサタンを追い出すことなどできない」という結論です。もっとはっきりいえば、ベニーヒンやロドニーハワードの様に、
隠れて悪霊の異言を語ったり、悪霊を下す人を通して悪霊が出ていくということはあり得ないということです。逆にかえって悪い霊を受ける可能性があるのでしょう。

それで、我々は正しく聖書的に目を開き、ものごとを理解すべきです。
わざわざ休みを取り、飛行機を使ってまで、怪しい器の聖会に出席し、
悪霊を受けるような愚かなことに加わらない様にしましょう。


24 もし国が内部で分裂したら、その国は立ち行きません。
25 また、家が内輪もめをしたら、家は立ち行きません。
26 サタンも、もし内輪の争いが起こって分裂していれば、立ち行くことができないで滅びます。”

ここでは国が分裂すること、それゆえ国が崩壊することが書かれています。
サタンの国を例にして書かれています。しかし、残年ながら、我々は今だかってサタンの国が分裂して崩壊したことを聞いたことがありません。これはサタン国崩壊の預言ではないのです。

さて、この箇所で主のいわれたこのことばには隠れた意味あいがあるようにも読めます。
この分裂する国とは何を預言したものか?
分裂崩壊する国とは何を語るのか?
それは実はこの大きな国、20億の信者をかかえるキリスト教会をさすのかもしれません。

この大きな国、キリスト教会の分裂、崩壊は、実は聖霊を悪霊よばわりすることを通して起きてくるのではないかとも
思われるのです。

かつて主は聖霊の火が下ること、それとともに教会で、分裂が起きることを語りました。
そのことはこの箇所と符合します。以下の記述です。
 
 

”ルカ12:49 わたしが来たのは、地に火を投げ込むためです。だから、その火が燃えていたらと、どんなに願っていることでしょう。
50 しかし、わたしには受けるバプテスマがあります。それが成し遂げられるまでは、どんなに苦しむことでしょう。
51 あなたがたは、地に平和を与えるためにわたしが来たと思っているのですか。そうではありません。あなたがたに言いますが、むしろ、分裂です。
52 今から、一家五人は、三人がふたりに、ふたりが三人に対抗して分かれるようになります。
53 父は息子に、息子は父に対抗し、母は娘に、娘は母に対抗し、しゅうとめは嫁に、嫁はしゅうとめに対抗して分かれるようになります。」”

何故、聖霊が下ると分裂があるのか?それは、この霊を悪霊よばわりする
人がいるからであることが想像できます。彼らは悪霊と戦うといいながら、
聖霊を冒涜しようとやってくるのです。それで当然ながら、聖霊にある人との戦いがあり、教会において
争いが起きるのです。これは霊に関する争い、分裂なのです。

そんなわけで、今ピーターワグナー等を通して進められている「霊の戦い」なることがらには、
隠れた意味あいがあることを知るべきです。
その隠れた意図はいずれの日か、このキリスト教会に大きな分裂をもたらすことであり、
聖霊を悪霊呼ばわりする日のための前備えであることを知るべきです。
 

さて、国に分裂状態を起こし、その国を崩壊させるとは、昔から、例のサタン御用達民族が
やってきたことです。

あの反キリスト革命、キリスト教廃絶をめざし、キリスト教歴(カレンダー)を
廃止し、信仰を捨てない宣誓拒否神父の命を奪ったフランス革命もまた、国に分裂、争いを起こすことで成功しました。この民族により、意図的に大量に出版された扇動出版物によるフランス王妃マリーアントワネットへのあらゆる根拠のない噂等により、
混乱と怒りと暴動の火がこの国に燃え上がったのです。
ロシア革命、すなわち、革命スタッフの90%以上を占めるユダヤ人主導のユダヤ革命もまた、扇動に踊らされたプロレタリアートだの、民衆を暴動に導き、国を混乱、分裂させることに
より成功しました。

これらの歴史的なことがらは、今我々が教訓を学ぶべく与えられています。これらは、
来るべき日の型であり、現在においては、同じ様な混乱をさらに大きな国、キリスト教会に起こすべく、隠れた意図を持つ人々が、せっせと混乱と革命のもと火、第三の波の悪霊を燃やし始めていることを知るべきです。
 

”27 確かに、強い人の家に押し入って家財を略奪するには、まずその強い人を縛り上げなければなりません。そのあとでその家を略奪できるのです。”
 

強い人を縛るという時、基本的には悪霊を縛ると理解できます。この理解は正しいでしょう。
しかし、先程書いた様にこの記述が「聖霊冒涜」に関する記述の流れのまん中に
書かれていることに気が付かなければなりません。
何をいっているのかというと、
強い者をしばる、という名目で聖霊冒涜を行う運動が起きることがここで預言されているように
思えるのです。

かつて革命の中で崩壊した国々も「強い者が縛られた」後、瓦解していきました。
絶対王政を誇り、ヨーロッパの中で、非常に豊かな国だったフランスも革命の中で、
「扇動された国民が」、強い者、王や王妃を縛り、拘束し、首をギロチンではねる中で
崩壊し、内乱、混乱の極致へ行ってしまったのです。
多くの人が訴えられ、ギロチンの露と消えました。大混乱、大凶事が起きたのです。
ロシアも同じ話であり、「扇動された国民」が攻撃する中で、強い者、ロシア皇帝が拘束され、その命が奪われた後、
この国は分裂、崩壊しました。そして最終的に
何百、何千万人もの命を奪う恐るべき、革命の国、ソ連という共産主義国家、無神論国家、キリスト教迫害国家が始まったのです。

さて、これらのユダヤ主導の革命は、また終末の日、大きな国、キリスト教会崩壊を
もくろむ、ユダヤによるキリスト教革命の日の型であることを知りましょう。

キリスト教会に於ける「強い者」とは誰か?それはもちろん、我らの主イエスキリストであり、
その方、イエスの霊である
聖霊です。

しかし、悲しいかなその日、「惑わされたクリスチャン」は、その「強い方」を縛る様になります。
かつての日、惑わされたフランスの国民が愚かにも自国の王を縛り、死に渡し、結果として、国を滅ぼした様に、
また、同じく愚かなロシアの民が扇動に乗って、自国の王を攻撃し、縛り、死に追いやった様に、
その日、愚かなクリスチャンは、あろうことか、この国、キリスト教会を治める王を自ら、
攻撃し、縛り、死に追いやる様になります。

その日に関して、黙示録は、以下の様に預言しています。

”黙示録11:
8 彼らの死体は、霊的な理解ではソドムやエジプトと呼ばれる大きな都の大通りにさらされる。彼らの主もその都で十字架につけられたのである。”

そう十字架の冒涜が終末の日に再現されるのです。
かつての日のイエスの時代の十字架は、旧約の神の民の冒涜の極致です。これは、フランス王をギロチンで
首を落としたことに通じます。

新約の終わり、終末の日にも黙示録に書かれているように、十字架が再度用いられ、
この国、教会を長い間治めておられた方、すなわち、キリストの霊である聖霊が
十字架につけられるようになります。
 
 
 

以下の箇所は、国の中心、教会の中心であるべき方があろうことか、
家の外に追い出されていることを語ります。
かつて主イエスが都を追い出され、都の外で苦しみにあった様に、
家の外に追い出された方に対しては苦難が予想されます。

”黙示録3:
20 見よ。わたしは、戸の外に立ってたたく。だれでも、わたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしは、彼のところにはいって、彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。”

以下の箇所も反キリストをとどめる方、聖霊が追い出される日を語ります。

”2テサロニケ2:7不法の秘密はすでに働いています。しかし今は引き止める者があって、自分が取り除かれる時まで引き止めているのです。”

「不法の秘密」、反キリストを引き止めるものとは、聖霊のことです。
しかし、その聖霊が取り除かれる日が来ます。取り除かれるということばの
意味あいは、「離縁する」という意味あいがあり、要するに
キリストと教会との婚姻関係が解消され、教会から聖霊となられたキリストが追い出され、
離縁される日について語っているのです。

この離縁、追い出しはどの様にして成就するのか?
具体的には、聖霊と悪霊の区別すらつけられない盲人達、悪霊のぶどう酒にすっかり酔った、
第三の波系のクリスチャンが、「悪霊を追い出す」と信じこみ、その実、
聖霊に満ちた人々を攻撃することにより成就します。

フランス革命の時、ギロチンにより殺されたルイ16世は、信仰深い人だと聞いています。
彼は、自分を罵倒し、中傷し、死に追いやるフランス国民の罪を許すといって死んでいきました。
しかし、扇動され、盲目となった国民は彼を死に追いやりました。

同じ様にヨエルの軍隊を始めとする、
キリスト教会におきる、ペンテコステ的な扇動運動にすっかり惑わされた人々は義人を死に追いやり、
聖霊を悪霊と呼ぶようになるのでしょう。

そして愚かにも惑わされた人々を通し、首尾良く聖霊追い出し運動、悪霊よばわり運動、
英語でいえば、ゴーストバスターズが実行され、それが成功した後、この大きな国、教会は崩壊します。
「そのあとでその家を略奪できるのです。」と書かれている通りです。

”28 まことに、あなたがたに告げます。人はその犯すどんな罪も赦していただけます。また、神をけがすことを言っても、それはみな赦していただけます。
29 しかし、聖霊をけがす者はだれでも、永遠に赦されず、とこしえの罪に定められます。」”

ここでは、悪霊をしばる、すなわち、霊の戦いと関連し、聖霊への冒涜の罪が書かれています。
ですから、その日、終末の日の聖霊冒涜、教会の究極の罪、最大の忘恩は、
強い者をしばる運動、ミニストリーとともに起きてくることを知って下さい。
再度繰りかえします。
それは、もう既に起きつつあり、聖霊の第三の波系の教会で始まりつつあるのです。

かつての日、イエスの時代に生きていた神の民はよりによって、大変な大罪に加担してしまいました。
あろうことか、神の唯一の子を殺す冒涜に加担してしまったのです。
それは、旧約の神の民の歴史、4000年の中で決して起きることのなかった究極の冒涜だったのです。
この世代は、めぐりあわせが悪い、運が悪いといえばそうですが、しかし、
実際、もっとも曲がり切った世代でもあったのです。

しかし、この世代、イエスの時代の人々もまた型に過ぎません。
本番の究極の冒涜の世代が起きつつあります。
それは、かつてのクリスチャンが決して犯さなかった罪、聖霊を冒涜する罪に
加担する世代です。

「永遠に赦されず、とこしえの罪に定められ」るという恐るべき罪にあえて、飛び込もうとする究極の
愚か者世代は今、私達の目の前に起きつつあり、それこそ、第三の波系の悪霊リバイバルで
踊る悪霊の酒に酔う世代です。
 

”30 このように言われたのは、彼らが、「イエスは、汚れた霊につかれている。」と言っていたからである。”

その日、神の霊により遣わされたイエスはあろうことか悪霊よばわりされました。
それで、我々はこの曲がった世代において主につこうとする時、どの様に呼ばれることもあり得る、
すなわち、同じく悪霊よばわりされても何もびっくりする必要はありません。

彼らは家の長である主イエスさえ、悪霊の王、ベルゼブル扱い、呼ばわりしました。
我々がもっとひどいことをいわれても驚く必要はありません。
 
 

終末における主のみこころを行いましょう。

ー以上ー
 
 
 
 
 
 
 
 
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