NO.398背教(2)

”テキスト:2テサ2:
3 だれにも、どのようにも、だまされないようにしなさい。なぜなら、まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子が現われなければ、主の日は来ないからです。
4 彼は、すべて神と呼ばれるもの、また礼拝されるものに反抗し、その上に自分を高く上げ、神の宮の中に座を設け、自分こそ神であると宣言します。
5 私がまだあなたがたのところにいたとき、これらのことをよく話しておいたのを思い出しませんか。
6 あなたがたが知っているとおり、彼がその定められた時に現われるようにと、いま引き止めているものがあるのです。
7 不法の秘密はすでに働いています。しかし今は引き止める者があって、自分が取り除かれる時まで引き止めているのです。
8 その時になると、不法の人が現われますが、主は御口の息をもって彼を殺し、来臨の輝きをもって滅ぼしてしまわれます。
9 不法の人の到来は、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力、しるし、不思議がそれに伴い、
10 また、滅びる人たちに対するあらゆる悪の欺きが行なわれます。なぜなら、彼らは救われるために真理への愛を受け入れなかったからです。
11 それゆえ神は、彼らが偽りを信じるように、惑わす力を送り込まれます。
12 それは、真理を信じないで、悪を喜んでいたすべての者が、さばかれるためです。
13 しかし、あなたがたのことについては、私たちはいつでも神に感謝しなければなりません。主に愛されている兄弟たち。神は、御霊による聖めと、真理による信仰によって、あなたがたを、初めから救いにお選びになったからです。
14 ですから神は、私たちの福音によってあなたがたを召し、私たちの主イエス・キリストの栄光を得させてくださったのです。
15 そこで、兄弟たち。堅く立って、私たちのことば、または手紙によって教えられた言い伝えを守りなさい。
16 どうか、私たちの主イエス・キリストであり、私たちの父なる神である方、すなわち、私たちを愛し、恵みによって永遠の慰めとすばらしい望みとを与えてくださった方ご自身が、
17 あらゆる良いわざとことばとに進むよう、あなたがたの心を慰め、強めてくださいますように。

本日は「背教(2)」としてさらにこのテーマに関して見ていきたいと思います。

順に見ます。

”3 だれにも、どのようにも、だまされないようにしなさい。なぜなら、まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子が現われなければ、主の日は来ないからです。”

主の日は裁きの日ですが、その前にまず世界的な背教があることを聖書は述べます。
それで、主の日とは、一面反キリストにより、惑わされた人々への裁きの日であり、
また最後まで忠実であった者達にとっては「奇跡的な救いの日」です。

「不法の人、すなわち滅びの子」

不法の人、滅びの子がその日あらわれます。

「不法の人、滅びの子」との名前は、
もちろん、これは聖書的な呼び名であり、本人がそういうわけではありません。今起きている聖霊の第3の波系の教えは現在ではもっともこの不法の人に近いものと思われます。
彼らは、「今、ルターの宗教改革以上の大きな変革が教会におきる、バラダイムシフトが起き、
新しい啓示がある、今までの教えにしがみつき、これらの新しい啓示に反対する者は、
イエスの時代に反対したパリサイ人、律法学者の様な古い時代に取り残される者だなどとの
たわごとで人々を威嚇しようとしています。

古い教えに留まる、今までの伝統的な教えにとどまってはいけないんだという
誤った恐怖感を信者に植え付けようとしているのです。

しかし、その「新しい啓示、新しいことがら、新しい教え」はどれも聖書の教えとは懸け離れたものであり、聖書の教えを破るものです。すなわち、これらのだまされた人々は「不法」へと進み、
その結果、救いではなく、「滅び」を受け取ります。

これが、彼等、偽り者達が「不法の人、滅びの子」と呼ばれるゆえんです。
 

「だれにも、どのようにも、だまされないようにしなさい。」

何故この様に書いてあるのか?
それは、「わかっていてもそれでもだまされる」人が多いからです。
聖書に前もってこの様に警告してある、それでもなおかつだまされる人が絶えない、
それが終末の惑わしといわれるものなのです。

「日本に大きなリバイバルが西暦2000年迄に起き、クリスチャン人口は、1000万人になる」なんて
美辞麗句をもって近付いて来た嘘つきピーターワグナーにすっかりだまされてしまったのです。

”4 彼は、すべて神と呼ばれるもの、また礼拝されるものに反抗し、その上に自分を高く上げ、神の宮の中に座を設け、自分こそ神であると宣言します。”

さて、彼等第3の波系の嘘つきどもが狙いとしているのはまさにここに書かれている通りのこと、
すなわち、最終的には、「反キリスト」を全てのクリスチャンに拝ませることであることを知るべきです。

あの嘘つきユダヤの連中がない知恵を振り絞って考えだした終末の大逆転とは以下の様な考えに基づいています。

1. ユダヤの不倶載天の敵、クリスチャンに対して全世界規模で、ユダヤが大勝利を得るにはどうするか。

2. カソリックはすでにユダヤゆかりの法皇が入り込んで、「マリヤ崇拝」「法皇崇拝」などの
偽りをたっぷり入れてあるので、おおむね問題ない。しかし、プロテスタントをどうするか。

3.いい考えがある。プロテスタントの連中は、「キリストが終末に再臨する」などという非科学的な
教理を信じている。それを逆手にとればよい。

4. 我々ユダヤの一人を「終末の日のキリスト」として、
全クリスチャンが拝む様にすればよい。そうすれば、愚かで今迄もさんざんだまされてきたクリスチャン
は「キリスト様」として拝む様になるだろう。

5.とはいっても聖書に書かれている様に「天から再臨するキリスト」を再現するのはちと難しい。

6.そうだうまい考えがある。キリスト教会にしかけた「何の聖書的根拠もない嘘話」2段階携挙説を活用すればよい。すなわち、キリストの2段階の携挙のうち、最初のキリスト来臨は、「霊としてくる」
「そして、その最初の来臨のキリストの霊はすばらしい使徒、預言者に受肉する」
「その受肉した使徒、預言者こそ、地上におけるキリストの代理」として教会に君臨させよう。
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こんな子供だましな考えではありますが、彼等偽ユダヤ人は大真面目にこの教理を浸透させ、
教会に強制させようとしています。そして、こんなたわごとであっても、愚かで、聖書も神の力も知らない人々はすでにだまされつつあります。

「彼は、すべて神と呼ばれるもの、また礼拝されるものに反抗し、」

このことばはある意味今、成就しつつあります。
現在、獣の国が起こしているアフガン、イラク等、イスラム諸国への攻撃は、
ある意味このことばの成就です。
何をいっているのかというと、獣の国の大統領はこの戦争に関連して宗教的な側面を打ち出しており、
悪の宗教イスラムへのキリスト教の勝利という面を強調しているからです。
そして、彼、獣大統領のいう神とは、もちろん実際はキリストではなく、ユダヤの神のことです。
またユダヤ再建主義者達や統治主義者達も聖書の神を信じる者達による、世界支配ということをいっています。
彼等はキリスト教を前面に出しているように見えますがそれはジエンタイルフロント、
すなわちみせかけでであり、本音はユダヤによる世界支配であることはもちろんです。

前もっていっておきます。私が知りえたこと、また理解したことが間違いでないなら、私達はこれから、キリスト教の世界拡大、また
キリスト教の他宗教への勝利ということを見ていくでしょう。全世界的な規模でです。

すばらしい教会とキリスト教の勝利の時だと錯覚してしまう時が来るはずです。

しかし実際は、その時は、上記ことば、「彼は、すべて神と呼ばれるもの、また礼拝されるものに反抗し、」すなわち、反キリストによる他宗教の圧迫、また教会の背教が始まっている時なのだということを知ってください。

”5 私がまだあなたがたのところにいたとき、これらのことをよく話しておいたのを思い出しませんか。
6 あなたがたが知っているとおり、彼がその定められた時に現われるようにと、いま引き止めているものがあるのです。”

引き止めているものとは、聖霊のことです。ですから、そのことから裏返して考えるなら、
反キリストとは、すなわち、霊と関係していることがわかります。

すなわち、反キりストとは、聖霊によりとどめられる者であり、それはまた聖霊と同じ次元のもの、すなわち、悪の霊、悪霊のことだとわかるのです。

”7 不法の秘密はすでに働いています。しかし今は引き止める者があって、自分が取り除かれる時まで引き止めているのです。”

ここを通して終末の日という特別な日について理解することができます。終末の時、
それは、「引き止める者が..取り除かれる時」なのです。だから悪霊の洪水があるのです。
ダムに水が満々と満ちています。しかし、水門が閉じられ、堤防があるので、周りの
家は安心です。しかし、ある日、水門がこわれ、堤防が欠壊するなら、家々は大洪水に陥ります。

同じ様に終末の日に悪霊の大洪水があり、悪霊のリバイバルがあるその理由は「引き止めている方」聖霊が追い出されるからです。

”8 その時になると、不法の人が現われますが、主は御口の息をもって彼を殺し、来臨の輝きをもって滅ぼしてしまわれます。”

ここに不法の人について書かれていますが、このことばがある特定の人物について
語っているのかは不明です。逆に何か霊的な現象を語っているのかもしれません。
「御口の息をもって彼を殺し」との表現は、最初の人、アダムに神が息を吹き入れた生きたものとなったとの記述に関係があるように思えます。この息は聖霊のことをさします。従って、この不法の人(原文では、不法)とは、何か霊的、悪霊の働きをさすとも考えられると思われます。

しかし、何はともあれ、この箇所が語っているのは、不法すなわち、悪霊が惑わすある特定の期間があること、その期間が終わればその惑わしは解消されることです。
私の理解ではこの惑わしはすでに働いています。

”9 不法の人の到来は、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力、しるし、不思議がそれに伴い、”
 

聖書はこの悪霊の働きを「不法」と呼んでいます。ですから、終末の日の偽リバイバル、偽預言者、偽使徒の大きな特徴は不法であることを知りましょう。不法とは?
不法とはすなわち、神の律法を守らないこと、教えを踏みにじることです。

このはたらきは私の理解では欧米を初めとして既に開始されつつあります。
新しい時代に入るため大きなパラダイムシフトが起きる、ルターの宗教改革以上の大きな改革が起きるなどとのたわけ話とともに、教会の伝統的な聖書理解や、信仰を「古いもの」と決めつけ、
新しいことがら、すなわち、背教への道を押し進めるピーターワグナーを始めとする人々の運動こそ、
まさにこの「不法」の始まりです。

そして、これらのたわごと、不法をいいつのる、人々の特徴は、ベニーヒンの様にしるし、不思議を強調することです。すなわち、「あらゆる偽りの力、しるし、不思議がそれに伴い」と書かれている通りです。


10 また、滅びる人たちに対するあらゆる悪の欺きが行なわれます。なぜなら、彼らは救われるために真理への愛を受け入れなかったからです。”

あらゆる悪のあざむきは既に起きつつあります。
これに惑わされる人々は命を失うでしょう。
彼等偽り者達の方法は概ね出そろいつつあります。
すなわち;
*リバイバルだといって、偽の悪霊のリバイバルに導く
*終末の使徒、預言者のふれこみで、悪霊の器を拝させる

*「教会の一致が実現しなければキリストは再臨できない」などとたわごとをいい、
エキュメニカル運動を推進し、悪霊マリヤを「キリストと共同の購い主」だとの異端を公言する異端宗教 カソリックとプロテスタントとの一致を画策する。

すなわち、すばらしいリバイバルが起き、キリストの再臨の用意ができ、教会の一致ができ、
何も悪いことがないようですが、しかし、これら全てが惑わしであり、背教なのです。

しかし、人々は何故この様な嘘にだまされていくのか?何故、ベニーヒンの様な悪霊の器が聖霊の器に見えるのか?その理由は、「真理への愛を受け入れなかったからです。」すなわち、
彼等は唯一のことば、ことばは神であるといわれた方のことば、聖書のことばを捨て去ったからです。

彼等がもし、真理のことばにとどまり、そのことばを尊重しているなら、
「たとえ主の名によって語ってもそのことばが実現しないなら、その預言者が神からのものではない、
偽預言者である」と書かれたことばを思い出し、預言がみごとに外れたベニーヒンの正体をしることができたはずです。しかし、彼等は「預言がはずれようと、外れまいと」しるしと不思議を行う外国の神々を
追い求めています。

彼等がこのことば、真理のことばを捨て去るなら、彼等に何の忠告が役立つでしょう。
私達がこれ以上何ができるでしょう。

”11 それゆえ神は、彼らが偽りを信じるように、惑わす力を送り込まれます。”
 

終末が恐ろしい時であるその理由はその時が神の裁き、神による「神の民への」裁きの時であるということです。その裁きの一環として、その日神のもとから、「惑わす力」が送り込まれることがここに
書かれています。

それで、終末の日の大きなポイントは、大きな惑わしの働きがあること、そして、その
惑わしは強力であること、それを免れるのは普通では難しいこと、このことを知ってください。
そして、更に恐ろしいことは、それが神からの惑わしであるということです。
人の惑わしであっても巧妙な詐欺師は、多くの人を惑わすものです。
しかし、それが神からのものだとしたら、一体誰がそれを免れ、その惑わしから
逃れることができるでしょう。

私が聞いたところによると、もう既に欧米の教会はピーターワグナーを始めとする
第3の波系の運動が大きな勢力を占めつつあるということです。この流れはいずれ
日本にも来るのでしょう。しかし、これらの偽りや惑わしが神からのものなら、
誰がそれに対抗できるでしょう。

真理に堅くつかない人々はこれらの偽りの波に飲み込まれていくでしょう。

12 それは、真理を信じないで、悪を喜んでいたすべての者が、さばかれるためです。”

これらの偽りの運動は惑わす霊によるものであり、それは、真理を捨て去り、
偽りを愛する全ての者を飲み込むために用意されたものであることを知りましょう。
 
 

”13 しかし、あなたがたのことについては、私たちはいつでも神に感謝しなければなりません。主に愛されている兄弟たち。神は、御霊による聖めと、真理による信仰によって、あなたがたを、初めから救いにお選びになったからです。”

ここには、終末の日に偽り、裁きから逃れる人々について書いてあります。
それらの人の特徴は、「御霊による聖めと、真理による信仰」です。
悪霊の惑わしから免れる人は、御霊に祈り、この方に頼り、また清められる人です。
また、「真理による信仰」すなわち、2段階携挙等の偽りにつかず、堅く真理に立ち続ける人です。
 

”14 ですから神は、私たちの福音によってあなたがたを召し、私たちの主イエス・キリストの栄光を得させてくださったのです。
15 そこで、兄弟たち。堅く立って、私たちのことば、または手紙によって教えられた言い伝えを守りなさい。”

「言い伝えを守りなさい。」とのことばに注目してください。聖書を書かれた主は背教と関連して、
「言い伝えを守りなさい。」と語られました。
このことは終末の日に重要です。あの偽り者ども、すなわちパラダイムシフト、トランスフオーメーション(変換)などと語るピーターワグナー達が語ろう、導こうとしていることは、
「言い伝え」、伝統的な教えからの変換、変更、逸脱、背教であることをはっきりととらえて下さい。

こんなうまいことばで彼等は「不法」すなわち、神の律法からの違反を聖徒に促しているのです。
彼等こそ不法の人です。

この時、堅く「言い伝えを守りなさい。」とのことばを守ることが重要なのです。
彼等がみことばに立とうとするクリスチャンを惑わすその方法もおおむねわかっています。
すなわち、いやし、預言、金粉、金歯のリバイバルの不思議を見せつけ、そして、
それらを起こす「器」の怪し気な教理を受け入れさせるという方法です。

そして、また世界の教会の大勢を掌握し、この教えを受け入れない者は異端、カルトであると
脅かし、受け入れさせるという論法です。
そんなたいへんかことが本当に起きるのか?と疑問に思う人がいるかもしれませんが、
欧米のクリスチャンは彼等第3の波系の人々がまさにその様なことをなし、しかも彼らが欧米においては優勢であることを語ります(!!)

そしてなによりも聖書が、終末の日の試みに関して「かつてなく今後もない試練」と語っているではないでしょうか。
私の確信が間違えなければ、今の世代の人々は間違えなく、この試みに直面するでしょう。

もしそんな日が本当に来るのならどうすればよいのか?私達は備えをしなければならないことを知りましょう。かつて日本の東京は一晩で10万人もが焼け死ぬ東京大空襲を経験しました。
もしそんな空襲があることが前もってわかっていたなら、どうするべきか?

迷わずに備えをするべきではないでしょうか。
同じ意味あいで、教会に大きな試練が来ようとしています。今備えをし、みことばを行い、主に祈り、みことばを読むことを続け、備える人は幸いです。
 


16 どうか、私たちの主イエス・キリストであり、私たちの父なる神である方、すなわち、私たちを愛し、恵みによって永遠の慰めとすばらしい望みとを与えてくださった方ご自身が、
17 あらゆる良いわざとことばとに進むよう、あなたがたの心を慰め、強めてくださいますように。”

「あらゆる良いわざとことば」とここに書かれています。この背教に関することばと関連して、
「あらゆる良いわざとことば」に進むことが奨励されているのです。
ですから、終末の日、背教を免れる人、それらの偽りを免れ得る人は、「あらゆる良いわざとことば」とに進んでいるひとであることを知ってください。

「あらゆる良いわざとことば」に進んでいる人が実は主の民であり、神は己の民を「知っている」ことを覚えてください。その災いの日、神はその民を思い出され、逃れの道を用意されます。

終末における主のみこころを行いましょう。

ー以上ー