NO.397宮きよめ


テキスト:”マタイ21:12 それから、イエスは宮にはいって、宮の中で売り買いする者たちをみな追い出し、両替人の台や、鳩を売る者たちの腰掛けを倒された。
13 そして彼らに言われた。「『わたしの家は祈りの家と呼ばれる。』と書いてある。それなのに、あなたがたはそれを強盗の巣にしている。」”

本日は、「宮きよめ」という題でメッセージしたいと思います。主のされた「宮きよめ」の意味あいを
上記テキストから見ていきたいと思います。

”12 それから、イエスは宮にはいって、宮の中で売り買いする者たちをみな追い出し、両替人の台や、鳩を売る者たちの腰掛けを倒された。”
 

今さらいうまでもないことですが、主のことばはみなたとえの意味あいがあり、またその行われたことがらはにも預言的な意味あい、またたとえの意味あいがあります。
それで、この「追い出した」ことにも預言的な意味あいがあると思った方が良いでしょう。

「聖書は、文字どおりにしか解釈してはいけない」などと何の権威のもとでか、偉そうに命令する方々もいるようですが、私達に関しては唯一の権威は「ことばなる方」であり、主の命じた様に「たとえ」の解釈をしていきたいと願っているのです。

宮きよめの意味あいは何なのか?それは、主が宮から人々を「追い出した」ということです。
誰を追い出したのか?

「売り買いするもの」

売り買いは、「あがない」すなわち、買い取ることと関係したことばです。
ですから、他でもない今、教会で、あがない、すなわち、救いやあがないについて語る、それを生業にしている人々に対する預言なのです。

「両替人」

このたとえは何だか今ひとつわかりません。しかし、両替えもお金に関係することを思い出せば、
やはり、救いやあがない、すなわち、教会における伝道や牧会に携わる人々に関係することばなのです。

「鳩を売る者」

このたとえは難しくないでしょう。鳩は主イエスが洗礼を受けた時、「御霊が鳩の様に下った」と書かれたことに通じます。すなわち、聖霊のたとえなのです。
それで、鳩を売るもの、鳩売り商人とは、「聖霊の働きがある」なんていう触れ込みで、
怪しいベニーヒン等の悪霊の器を呼び、人に悪霊を下して金をもうけている「聖会屋」のことをさすことがわかります。

「みな追い出し」

さて、これらの人々は皆宮の中から、外に追い出されてしまったことを覚えましょう。

宮から追い出されても次の日また戻ってくればよいなんていう人がいるかもしれませんが、
そういう問題ではなく、これはたとえなのです。

宮は神を礼拝する場所であり、神が鈴座医し、その恵みを受ける場所です。
そこから、追い出されたらどうなるでしょう?

その日私達は神とは無縁の者、恵みとは無縁の者、異邦人、未信者の様なものになってしまうのではないでしょうか?

宮から追い出されるということは、クリスチャンまた牧師にとっては、大変なことがらを意味し、
もう神は我々を礼拝者、特別に神から恵みを受けるべく聖別されたものとは見ないということを意味します。
そして「売り買いするもの」すなわち、牧会や、「鳩を売るもの」すなわち、聖会に携わる者をも、
神の前から移し、神とは無縁の者とされてしまう、そのことをいっているのです。

よくよく考えれば大変なこと、恐ろしいことをこの箇所は預言しているのです。

”13 そして彼らに言われた。「『わたしの家は祈りの家と呼ばれる。』と書いてある。それなのに、あなたがたはそれを強盗の巣にしている。」

さて、ここで主イエスにより追い出された人々のその理由は何でしょうか?何が原因で彼等は追い出されたのでしょう。そして、何が原因で終末の日に宮すなわち、神の鈴財とまた祭司としての勤めから
追い出される人がいるのでしょう。

”『わたしの家は祈りの家と呼ばれる。』と書いてある”

その一つの問題は、ここに書かれている様に「祈り」に関することがらです。

彼等が追い出されるその理由は簡単にいえば祈らないからです。
祈らず神に頼らず逆に人間的な方策に頼っています。宮は香すなわち、祈りがささげられるべき場所であり、その任を果たさない働き人はいずれ、その任をとかれ、宮から追い出されることになるでしょう。

”あなたがたはそれを強盗の巣にしている。」”

ここに強盗と書かれたことばを理解するためには以下のエレミヤ書のことばを参照すべきと思われます。
 

”エレミヤ23:
30 それゆえ、見よ、「「主の御告げ。「「わたしは、おのおのわたしのことばを盗む預言者たちの敵となる。
31 見よ。「「主の御告げ。「「わたしは、自分たちの舌を使って御告げを告げる預言者たちの敵となる。”

すなわち、ここで主は宮にいる者達が「みことばを盗む」と語っているのです。
それで今の時代の「主の宮」である教会のもう一つの問題は、盗む、すなわちみことばを盗む者に
あふれていることであることがわかります。

具体的にはどの様に盗むのか?
同じエレミヤ23章に、その具体例が書かれています。

”エレミヤ23:16 万軍の主はこう仰せられる。「あなたがたに預言する預言者たちのことばを聞くな。彼らはあなたがたをむなしいものにしようとしている。主の口からではなく、自分の心の幻を語っている。
17 彼らは、わたしを侮る者に向かって、『主はあなたがたに平安があると告げられた。』としきりに言っており、また、かたくなな心のままに歩むすべての者に向かって、『あなたがたにはわざわいが来ない。』と言っている。」”

すなわち、聖書の中から、
きこえの良い、耳ざわりの良い部分のみ語り、悪人にその罪を指摘したり、その罪から立ち返らせることをしないと語っているのです。
この「みことばを盗む働き人」は、この国においてもまんえんしています。

くり返しますが、この箇所、宮きよめの箇所が語っていることは、その日これらの
偽りの働き人は宮から追い出されるということなのです。

私の理解では、その日は近付いています。主を恐れましょう。

終末における主のみこころを行いましょう。

ー以上ー