NO.370 7つの頭を持つ獣

テキスト:”黙示録13:1 また私は見た。海から一匹の獣が上って来た。これには十本の角と七つの頭とがあった。その角には十の冠があり、その頭には神をけがす名があった。
2 私の見たその獣は、ひょうに似ており、足は熊の足のようで、口はししの口のようであった。竜はこの獣に、自分の力と位と大きな権威とを与えた。
3 その頭のうちの一つは打ち殺されたかと思われたが、その致命的な傷も直ってしまった。そこで、全地は驚いて、その獣に従い、
4 そして、竜を拝んだ。獣に権威を与えたのが竜だからである。また彼らは獣をも拝んで、「だれがこの獣に比べられよう。だれがこれと戦うことができよう。」と言った。
5 この獣は、傲慢なことを言い、けがしごとを言う口を与えられ、四十二か月間活動する権威を与えられた。

本日は、「7つの頭を持つ獣」という題でメッセージしたいと思います。
終末の中心となる国には、「7つの頭」があるということを見ていきたいと
思うのです。

テキストに沿ってみていきます。

”1 また私は見た。海から一匹の獣が上って来た。これには十本の角と七つの頭とがあった。その角には十の冠があり、その頭には神をけがす名があった。”

この「海から一匹の獣が上って来た。」との表現は、終末の日に現れ、世界を席巻する獣の国を特定する
ヒントを我々に与えます。「一匹の獣」という以上この国は一つの国、特定できる一つの国なのです。
ヨーロッパ全体とかEU区域とか曖昧模糊とした存在ではなく、一つの国名を持ち、一つの国旗を
持った独立した特定の「一つの」国のことと思えるのです。

さらに、この獣の国が「海から..上って来た。」ことも書かれています。海から上る以上、
この国は海に浮かぶ、海に囲まれた国、そう思えるのですが、どうでしょう?
ですから、この国は大陸の内部にある国というわけではないようです。
ドイツ、フランスの様な国ではないのです。
あの国、大平洋のまん中に浮かぶあの尊大な国はこの「海の獣」候補ナンバーワンです。

「これには十本の角と七つの頭とがあった。」

さて、この国は、自分の所有物のように10本の角を持っています。
この10本の角がヨーロッパの国々をさすらしいことに関してはどの解釈者も
異論がないようです。そして、それは実際そうなのでしょう。
角とは、戦いと関係した器官であり、軍事力をさすと思って間違いないでしょう。
そして、10という数字はダニエル書の大きな像の10本の足指にあたります。
すなわち、これらの10の国々は獣の指のように、「あそこの国へ爆弾を落とせ」「あの国に
戦争をしかけろ」という獣の国の指示に従うのです。
この獣の国はどの国でしょう?ヨーロッパ各国をまるで自分の10本の指のように使用する
恐るべき権力を持った国とはどれでしょう?
現在のヨーロッパNATOの軍隊の指導、統制は実はヨーロッパに位置しない、アメリカが行っています。現実の世界情勢はこの国こそ、
獣の役割を果たしていることを明確に語っています。

「その角には十の冠があり、その頭には神をけがす名があった。」

この獣の国の頭には、「けがす名」がありました。
ですから、この獣の国、アメリカには、隠れた目的、使命があり、その目的は、
神をけがすことなのです。この国は巧妙に、偽善的に神の名を汚すことを行い、
全世界にその冒涜を追随させます。
神の十戒を積極的に破り、殺人をおおっぴらに広げ、全世界に戦争と武器と死を繰り広げている、
世界一の軍事大国はこの国です。姦淫、虚偽についても最大国はこの国です。律法を犯し、
「神を汚す」という一事を見ても、全世界のどの国より、このアメリカこそ、
獣の国候補ナンバーワンです。

”2 私の見たその獣は、ひょうに似ており、足は熊の足のようで、口はししの口のようであった。竜はこの獣に、自分の力と位と大きな権威とを与えた。”

さて、さらにこの「一つの獣の国」の特徴が描かれています。
ここでは、この謎の国、獣の国を理解できるように色々なヒントが描かれていることを
知らなければなりません。
クイズ問題でもよくあるではないですか。
ヒント1「その人は平安時代の人です」
ヒント2「その人は女性です」
ヒント3「世界一古い小説を書きました」
さあその人の名前は?などという風にいくつかのヒントが描かれているのです。

ここで描かれているヒントを考えてみましょう。「その獣は、ひょうに似ており、足は熊の足のようで、口はししの口のようであった。」
ここでのヒントはこの海に浮かぶ一つの獣の国は、これらの動物に似ていると言うことです。
これらの動物の類似点、
共通点を考えると、それは、「人を殺す獣」だということです。
これらは、うさぎやら、鹿やらの様にかわいい動物ではないのです。
人を殺す最も大きな機会は戦争でしょうか。
建国200年程の間に200回もの他国との戦争、紛争を起こし、全世界の軍事国の中で、ナンバーワンの
圧倒的な大軍事国アメリカこそ、このヒントからいっても獣の国候補ナンバーワンです。
さて、このヒントにはもう一つの隠れた意味あいがあります。
それは、これらの「ひょう、熊、しし」は、ダニエル8章に出てくる国々と関連することです。
それぞれ、以下の国に相当します。

獅子=バビロン
熊=メデイア、ペルシャ
ひょう=ギリシャ

「獣は、ひょうに似ており」

この獣の国は、ひょう、ギリシャに似ているというのです。
ギリシャはヨーロッパ西洋文明発祥の国であり、ヨーロッパ各国からの移民が
集まってできた国、アメリカは当然、ひょう、ギリシャに似ています。

足は熊の足のようで、口はししの口のようであった。」

しかし、この獣の国、アメリカは単にひょう、ギリシャの特徴だけでは語り切れない面があり、
それだけでなく、メデイアペルシャ、バビロンの特徴をも合わせ持っています。
「口はししの口のようであった」とのことです。
しし=バビロンの口調とは、いい得て妙です。
この国、アメリカの2枚舌、偽善はバビロン由来のものなのでしょう。

「竜はこの獣に、自分の力と位と大きな権威とを与えた。」

竜はサタンです。そして、この一匹の獣、すなわち、終末の一つの国アメリカには、
サタン由来の力、位と大きな権威があるのです。
力とは、軍事力のことでしょうか。世界一の軍事国家、アメリカはまさにこの
国そのものです。位と大きな権威もこの国にあります。
国連はこの国の私物化され、イギリスや日本のような情けない属国は番犬やプードル犬のように、この国におべっかを使っています。

”3 その頭のうちの一つは打ち殺されたかと思われたが、その致命的な傷も直ってしまった。そこで、全地は驚いて、その獣に従い、”

その頭のうちの一つとは、アメリカのことです。「打ち殺されたかと思われた」とは、
この国が致命的な攻撃を受けるということなのでしょう。
しかし、復活劇が起こり、この国は短期間に復興します。「その致命的な傷も直ってしまった。」
とはこのことをさすのでしょう。

2001年9月に起こった同時多発テロ(実際は自作自演)、また
聖書の暗号が2004年に起きると預言しているニューヨークミサイル攻撃
などは、この復活の日への準備なのかもしれません。(この原稿が書かれた現在は2003年)

さて、ここで「7つの頭」ということを考えてみましょう。
普通どんな動物でも人間でも頭は一つです。
しかし、この獣に関しては体は一つなのに、何と頭は7つもあるというのです。
まるで「やまたのおろち」の様な動物ですね。

この獣の体は今迄判明した事実を組み合わせるとどうも「アメリカ」らしいということはわかりました。
そして、聖書はこのアメリカという国はその頭が一つではなく、何と7つもの頭を持つ国だ、
そのように語っているらしいのです。

一つの体、そして、7つの頭、一体何をさしているのでしょうか。

頭という器官が意味するものは、「指令、命令を出す器官」ということでしょうか。
職人の間でも偉い人、命令を出す人は「かしら」なんて呼ばれています。
かしら(頭)は命令を下すのです。

この国、アメリカは単純な国ではありません。その行動原理は、現在のことがらだけ見ていてもわかりません。その命令は何と7つの頭から来るのです。
この国には、7種類の性格、原因があるのです。
 

聖書に7つの体があると書いてあるのではなく、ただ、7つの頭があると書いてあることを記憶して
下さい。
7匹の獣があり、それぞれの体に頭があり、計7つの頭と体があるというなら、
終末には、7つの国があるということになっています。
そして、その国の多くは昔の国、バビロン、ローマ、ギリシャ等、昔の国という
ことになります。
しかし、これは現実を反映していません。
実際の今の時代においては、もうバビロン、ギリシャ、ローマ等の
国は世界のどこにも存在していません。

しかし、聖書は、(7つの体ではなく)、7つの頭があると
語っています。そして、それらの頭が皆一つの獣の体に繋がっている、関係あると語っているのです。

これらの7つは、バビロン、ギリシャ、ローマなどのかつての国々です。
これらの国々が今でも残っている、体も頭も残っていると聖書は語りません。
体はもうないのです。しかし、これらのかつての国の「頭」は残り、
そして、それは、一つの獣の国、アメリカに関係している、
そんなことを聖書は語っているのです。どうもそうらしいのです。

それは本当でしょうか?この獣の国、アメリカの頭は本当に7つあるのでしょうか?
それを見ていきたいと思います。

さて、7つの頭のうち、7番目の頭、これはどうも他の箇所から類推すると、「アメリカ」らしいです。
この組み合わせの場合、獣の体もアメリカであり、その頭もアメリカなのです。この場合、すっきりして、誰にも分かり、また理解できます。
この頭は、自由の国、アメリカ、アメリカンドリームすなわち、誰でも努力次第で、
成功できる、夢のある国、アメリカそのような「頭」のイメージでしょうか。
さて、この国の体が、この7番目の頭の思い通り、命令にみに従い、動くなら、この国は
扱く単純な、また、わかりやすい国になることでしょう。

しかし、
ものごとはそれ程、単純ではなく、この国はあとまだ6つもの頭をもっているのです。
すなわち、一つの体に7種類もの「命令」源があるのです。

6つ目の頭は、ローマです。何故そういえるかというと、黙示17:10でヨハネに
「(5人はすでに倒れ)一人は今おり」と語られているからです。ローマ帝国時代に生き、黙示録を書いたヨハネに対して「今おり」と語られたということは、すなわち、ローマこそ6番目の頭であることを
語っているのです。

さて、この一つの獣の体、アメリカという国は、その頭、命令器官として、ローマを含むということを知りましょう。もっとわかりやすくいうと、この国の行動、実行の源、命令源の中には、
ローマから来た「命令」があるということを語っているのです。

ローマの特徴とは何でしょう?私もあまり詳しくはないので、詳しい人がいたら教えて欲しいのですが、
その一つの特徴は、拡張主義、敵国を探す、攻撃の口実を作るのがうまいということです。ローマ帝国は、大帝国ですが、その他国攻撃の方法は何と今の、アメリカに引き継がれています。
ある国をローマが攻撃したいと思った時、この国は、「俺はお前の国が欲しいから攻撃する」などと本音をいいません。逆に「A国において、我々ローマの利益が阻害されている」などともっともらしい、
難くせをつけるのです。そして、正当な理由を(こじ?)つけて、
他国を攻撃します。そして、この伝統は今もこのアメリカに引き継がれているのです。
確かに確かに現在の獣の国には、6番目の頭、ローマが生きています。

5番目の頭はギリシャでしょうか。
この現在の国、アメリカは5番目の国、ギリシャの頭も所有していることを聖書は
語ります。すなわち、この国の行動原理の基は、ギリシャからも来るのです。
ギリシャの性質、特徴とは何でしょう?
これも私は全てはわからないのですが、分かることをいいます。
その特徴、ギリシャの特徴の一つは、西洋文明、もっとはっきりいえば、ヨーロッパ
分明の基ということでしょうか。ヨーロッパ分明の特徴は、合理主義、知性主義、科学万能主義、人間主義といったところでしょうか。人工的な胎児中絶、人工受精、遺伝子組み換え等、
この西洋文明の極致、ギリシャの究極形がこの国、アメリカにおいて行われています。

そしてこの国は、また1番目の国バビロンの頭をも持ちます。
この国の行動の由来の一つはまた、古代のバビロンに発しているのです。
この国で多く行われるニューエージや星占い、魔術の由来は、他でもないバビロンにその端を発しています。また、貨幣制度という不思議な制度もバビロン由来です。
ただの紙切れが1万円なりの価値を持つとは不思議な制度ですし、
またこの紙切れを刷ればする程、金持ちになるという制度もおかしな制度です(識者はそういいます)が、
この不思議なまやかしの由来はバビロンの僧侶にあるということです。
また、獣の国を牛耳るバビロニアタルムードそして、カバラもバビロン由来です。
 

さて、このように見てくると確かにこの国、アメリカには、7つの頭があることがわかります。
この頭は目に見えませんが、しかし、よく観察する人には理解できるでしょう。

繰り返すようですが、この一つの国、アメリカは単純な存在ではなく、
ある意味、過去の全ての大国の集大成でもあります。過去の7つの国の全ての
要素がこの国に結実しているのです。
それを表す意味あいで、聖書は、「獣は、ひょうに似ており、足は熊の足のようで、口はししの口のようであった」と語るのです。すなわちこの獣の国、アメリカという一つの国にギリシャ(ひょう)、メデイアペルシャ(熊)、 バビロン(しし)の性格があることを一面語るのです。
そして、同じ事柄を他の表現で、一つの獣に7つの頭という表現により、7つの国の要素、性格が
この一つの国に結実していることを語るのです。

この国は不思議な国であり、現在の最先端でありながら、しかも過去の国々の特徴がこの国に反映されているのです。
蛇足ながら、
もう一つ加えるなら、たての時間的な座標軸だけでなく、横の面を考えるなら、
この国は人種のるつぼであり、世界のあらゆる国からの移民を受け入れています。
ある意味、現代の全ての国、また人類の全ての歴史、そして、神への人のあらゆる反逆を象徴しているかのような国、それが終末の獣の国、アメリカといえるかもしれません。
そして、非常に皮肉なことには、人類はその世の終わりになって、自分達全ての国の代表ともいえるこの国により、破壊、攻撃を受けるのです。
これは確かに神の怒りの時です。

”4 そして、竜を拝んだ。獣に権威を与えたのが竜だからである。また彼らは獣をも拝んで、「だれがこの獣に比べられよう。だれがこれと戦うことができよう。」と言った。”

戦うとは、国単位で考えれば、いわゆる国同士の戦争のことです。
現在の世界で、「だれがこの獣に比べられよう。だれがこれと戦うことができよう。」といわれる
国はたった一つしかありません。
湾岸戦争、ユーゴ空爆を主導し、理不尽にもアフガン、イラク
の罪なき人々に雨あられの爆弾を降らせた(人間というより)恐ろしい、獣、
殺人獣の国、アメリカ以外ありません。
新聞を見たって、テレビを見てもそんなことは誰でもわかることです。
それなのに、あいかわらず、「アメリカは聖書には書いてない」などとわけのわからないことを
いっている人々は、聖書を見るには見るが読むことのできない盲人です。
 


5 この獣は、傲慢なことを言い、けがしごとを言う口を与えられ、四十二か月間活動する権威を与えられた。”

この42ヶ月間の獣の活動期間とは、他でもない聖書が繰り返して予言する
三年半の大艱難時代のことです。
この大艱難時代は、この獣の国主導で始まることをここで記しています。
さて、終末に生きる我々クリスチャンがこの御言葉から学ばなければならないことは
何でしょう?
それは、この獣の国、アメリカの動向に注目することです。
繁華街で突然、ナイフによる無差別殺人が起きたらどうすべきか?
まっさきにすべきことは、誰がその「ナイフを持った 狂い男」なのか、
さがし、その男の行動をみきわめることです。
彼が右へ行けば、我々は左に逃げ、彼が上へ行くなら、下に逃げるようにすべきです。
彼は異常者であり、近付けば殺されるからです。

同じ意味あいで、我々はこの獣がどの国か見つけだし、その後、その国の動向に注目すべきなのです。
間違っても、行動をともにしてはいけません。
特にこの国主導で、世界のキリスト教会に獣のアプローチがなされていることを
決して忘れてはいけません。これらのアプローチに従う者は命、永遠の命を失います。

すなわち;
*この国主導の冒涜的な神学
*この国主導の獣のリバイバル
*この国主導のエキュメニカル運動
*この国から来る器、ピーターワグナー、ビルブライト、ビリーグラハム、シンデイジェーコブス、
ジョンウインバー...その他たくさんの働き人
等には、気を付けなければならないのです。

この国は殺人獣であり、獅子、ひょう、熊といった、あらゆる人食い獣の
性格を全て備えている、終末の日に「生ける人」すなわち、神の霊を持つ、
クリスチャンの永遠の命を奪うために、特別にたてられ、登場した
「地の底から上って来た獣」であることを決して決して忘れてはなりません。

はっきりいっておきます。固く主につき、岩の上に家を建て、みことばを行い、
弟子の歩みを志さない人々は、皆、この獣主導の偽りの下で、惑わされ、
命、永遠の命を失っていくでしょう。

好もうと好むまいと今、我々はまさにその時代にいます。

終末における主のみこころを行っていきましょう。

ー以上ー -----------------------------7d5148f360064 Content-Disposition: form-data; name="userfile"; filename="" Content-Type: application/octet-stream