NO.362 謎を解く王


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テキスト:ダニエル8:23 彼らの治世の終わりに、彼らのそむきが窮まるとき、横柄で狡猾(謎を解く)なひとりの王が立つ。"

ダニエル書及び黙示録は、口を揃えて終末の日に起きるある特定の一つの國、獣の國について語り、警告をします。その國に関して多くのことばが書かれているのですが、その一つの記述には、
この獣の国、すなわち、「一人の王」が「謎を解く」ことが書かれています。以下のことばです。

”ダニエル8:23 彼らの治世の終わりに、彼らのそむきが窮まるとき、横柄で狡猾(謎を解く)なひとりの王が立つ。”

本日はこのことを見ていきたいと思います。

日本語の聖書にはあまりはっきり記されていないのですが、しかし、
原語には、はっきりと「謎を解く」と記されています。
一体この王、終末の王、獣の国が、「謎を解く」と語ることにより、聖書がいおう、警告しようとしていることは何なのでしょうか?それを見ていきたいと思います。

この「謎を解く」という原語が使用されている他の箇所は例えば、以下の通りです。

ダニエル1:4 その少年たちは、身に何の欠陥もなく、容姿は美しく、あらゆる知恵に秀で、知識に富み、<思慮深く>
、王の宮廷に仕えるにふさわしい者であり、また、カルデヤ人の文学とことばとを教えるにふさわしい者であった。

17 神はこの四人の少年に、知識と、あらゆる文学を悟る力と知恵を与えられた。ダニエルは、すべての幻と夢とを<解く>ことができた。

ダニエル8:16私は、ウライ川の中ほどから、「ガブリエルよ。この人に、その幻を<悟らせよ>。」と呼びかけて言っている人の声を聞いた。

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ダニエルは謎を解き、悟りがある人として、有名な人物です。そして注目すべきことは、このダニエルの悟りや、幻、夢の解き明かしに使われているのと同じことば(原語)がまさしくこの獣の国に関して使われていることなのです。
ですから、ダニエルが終末の謎やたとえを解きあかしたのと同じ意味あいで、この王が「謎を解く」ことがわかるのです。

私達クリスチャンはダニエルが語ったこの終末の謎やたとえをほとんど何もわかっていないかもしれませんが、しかし、この獣の国はその謎を前もって理解し、また、応用する、そのようにも読めます。
この獣の国は、他の国や王やクリスチャン達が解けない謎、聖書の中で記されている未来に関する謎を解くのです。

そしてどうするのでしょう?
他の国や、王やクリスチャンの理解の助けになるように、その謎を教えるのでしょうか?
No!, No!, No!絶対そんなことはありません!
この国が獣の国、この王が獣の王であるそのゆえんは、これらの解かれた謎に基づき、
他の国や、クリスチャン達が間違えるようにわざとデイスインフオメーションを流すからです。
デイスインフオメーションとはちょっと難しいことばですが、訳すと「ガセネタ」といいます。

そんな馬鹿なと思うかもしれませんが、現在迄の歴史を見るとあながちそうではないとは言い切れないことがわかります。

<獣の国、アメリカ>
たとえば、70人訳で見るとき、ダニエル書には、明らかに終末に起きる獣の国を
「一本の強い角」すなわち、軍事大国として記載されています。
これをそのまま読めば現在、全世界の全ての国の総軍事費の40%をも一国で占め、
世界第2位から11位迄の国の合計と等しい額の軍事費を一国で使用する、
アメリカこそまぎれもなくその「預言された獣の国」です。
それで、本当のことがわかっては都合の悪い、「謎を解く国」は、この謎が解けないように愚かなクリスチャンをだますために、あちこちにガセネタをばらまいたわけです。
この国の神学校は、日本を含む世界の神学校をリードしているので、世界の教会にガセネタ
をばらまくのは難しいことではありません。尚、アメリカの多くの神学校は、隠れゆたや、ロックフエラーの支配の下にあります。

ガセネタの一つの方法は、聖書翻訳をコントロールし、この大事な箇所「強い角」との箇所を「小さな角」と訳し、
すりかえて、正しく聖書を理解させない、預言を理解させないという方法です。
もう一つの方法は、聖書が明らかに語っている獣の国=アメリカとの主張を誤解させるため、
ヨーロッパEU=獣の国説をぶちあげて、的外れな論議を起こすことです。
しかし、NATO全体を合わせてもアメリカ一国の半分の軍事費しか持っていないのに、これが
強い角=獣の国なはずがありません。聖書は、以下のように明らかにアメリカこそ、獣の国だと述べています。

*終末の獣は一つの獣の国、
*この国は10本の角(ヨーロッパ)から出てくる新しい一本の強い角(軍事大国)

さらに「アメリカこそ獣の国」であることを前もって謎を解き、知っている彼等は、
「アメリカは聖書に記されていない」などとガセネタを前もって広げています。
聖書に記されていない国は、いくつもあるでしょうが、わざわざ、「アメリカは」などとの
うわさを流すということは逆に怪しいといえるかもしれません。
彼等はこの「アメリカこそ聖書の示す獣の国である」ことを知っていて、それで、混乱を助長させるために、わざわざこの「嘘」を広げた可能性が高いのです。

その他にも彼等がこの獣の国の方針、政策、未来を前もって知りつつ、色々と前もって工作した
嘘は数え切れません。

<イスラエル民族の回復>
終末の日にイスラエル12部族が回復されることは、聖書が語る一つの未来に関する預言です。
この謎を解いた彼等は周到に、前もって、この件に関してもガセネタを用意しました。
すなわち、中東の地にユダヤ人が戻ってきたのは、その預言の成就だということです。
しかし、現実にこの地で行われていることは、罪なきパレスチナ人の虐殺、略奪に過ぎません。
この嘘にだまされたクリスチャンは、罪なき者に血を流す罪へ加担するようになりました。
しかし、聖書は明らかに黙示録の中で、「日の上がる方角」すなわち、アジアの地でイスラエル12部族が聖霊の印を受けて回復することを述べています。中東の地ではありません。
 

<聖霊の第3の波>

聖霊の第3(実際は悪霊)の波、リニューワル運動、カソリックカリスマ運動は、
どれも聖霊と称して、実際は悪霊を人々に下す、恐るべき運動ですが、
しかし、これらの運動の特徴は、「彼等が聖書が語る謎を解いている」ということです。
何をいっているのか?
すなわち、彼等の主張は、以下の様に全く聖書が語る啓示通りの主張です。

1.教会は終わりの日に回復する。そして、回復する教会とそうでなく、古い体制のまま
留まろうとする教会との間に争いが起きる。

2.預言、いやし、等の聖霊の賜物、また使徒職の復活等の真理は終わりの日に回復する。

3.終わりの日に大収穫、大きな聖霊のリバイバルがある。

これらの主張は正しいか?私の理解では、これらは全く正しいと思われます。
驚くべきことには、彼等には啓示があり、また、彼等は聖書の「謎を解いている」のです。
しかし、問題は彼等の主張はこれらに留まらず、それらをエサにもっと悪魔的なことがらを
彼等の運動にもりこんでいることです。

すなわち、

4. 全世界の教会は一致して、この世界を福音化しなければならないとの主張のもとに、
全教会の一致、すなわち、「あの悪霊マリヤを礼拝する誤りと悪霊に満ちたカトリック教会と福音的なプロテスタント教会との一致を標榜する」エキュメニカル運動を推進する。

5.笑いのリバイバルを全教会に浸透させる。

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以上の様に、この獣の国、アメリカを発信地として世界中に広がっているこのリニューワル運動はこのように悪霊を広げる運動なのですが、その裏には聖書の「謎を解く」人々が介在しています。
そして、これらの謎とき、啓示に感心する人人は、偽りに巻き込まれていくのです。

まことにこの獣の国は、「謎を解く王」ということばがぴったりの国であることがわかります。

まとめますが、「この王が謎を解く」と聖書が語ることにより、我々に語ろうとしていることは、
前もって「謎を解いた」王が、我々の前にガセネタを用意し、カモフラージュし、理解しずらいように
「前工作」をする危険性のように思われます。

ですから、終末のガセネタ、特にこの獣の国、アメリカ発の宣伝には、よくよく注意しなければなりません。
すなわち、「アメリカは世界の警察」等のもっともらしい、宣伝。
またこの国発の神学、この国発のリバイバル等です。
それらは謎を解いた人々により、作られた巧妙な論理に満ちています。
すなわち、聖霊の第三の波、リニューワル、ヨエルの軍隊、エキュメニカル、世界宗教統一運動、また、世界の福音化等の論理です。福音化が何が悪いという人もいるかもしれませんが、
ここに巧妙な論理のすりかえがあります。「evangelization=福音化」と「evangelism=福音を伝えること」とは異なり、前者は社会事業のようなものです。この件はまた、いつか詳しく見ましょう。

彼等こそ、「多くの偽預言者が起きる」と主が前もって警告した人々です。

終末における主のみこころを行いましょう。

ー以上ー