No. 346 復活する獣の国、アメリカ

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"黙示録17:7 すると、御使いは私にこう言った。「なぜ驚くのですか。私は、あなたに、この女の秘義と、この女を乗せた、七つの頭と十本の角とを持つ獣の秘義とを話してあげましょう。
8 あなたの見た獣は、昔いたが、今はいません。しかし、やがて底知れぬ所から上って来ます。そして彼は、ついには滅びます。地上に住む者たちで、世の初めからいのちの書に名を書きしるされていない者は、その獣が、昔はいたが、今はおらず、やがて現われるのを見て驚きます。
9 ここに知恵の心があります。七つの頭とは、この女がすわっている七つの山で、七人の王たちのことです。
10 五人はすでに倒れたが、ひとりは今おり、ほかのひとりは、まだ来ていません。しかし彼が来れば、しばらくの間とどまるはずです。
11 また、昔いたが今はいない獣について言えば、彼は八番目でもありますが、先の七人のうちのひとりです。そして彼はついには滅びます。"

本日は、「復活する獣の国、アメリカ」として、黙示録から見ていきます。
 
 

ここで書かれている、「昔いたが、今はいません。しかし、やがて底知れぬ所から上って来」る獣こそ、
終末に再度現れる国、バビロンなのかもしれません。
そういえば、終末を示す、黙示録の記述には、「淫婦バビロン」のようにバビロンに関連する記述がいくつかあります。

この箇所を少し見ます。

”7 すると、御使いは私にこう言った。「なぜ驚くのですか。私は、あなたに、この女の秘義と、この女を乗せた、七つの頭と十本の角とを持つ獣の秘義とを話してあげましょう。”

この獣とは、バビロン帝国を起点として始まる、終末に至る迄のこの世の国を象徴的に表したものかもしれません。何故なら、この獣には、以下のように過去のあらゆる国の特徴が記されているからです。
 

”黙示録13:1 また私は見た。海から一匹の獣が上って来た。これには十本の角と七つの頭とがあった。その角には十の冠があり、その頭には神をけがす名があった。
2 私の見たその獣は、ひょうに似ており、足は熊の足のようで、口はししの口のようであった。竜はこの獣に、自分の力と位と大きな権威とを与えた。”

”8 あなたの見た獣は、昔いたが、今はいません。しかし、やがて底知れぬ所から上って来ます。そして彼は、ついには滅びます。地上に住む者たちで、世の初めからいのちの書に名を書きしるされていない者は、その獣が、昔はいたが、今はおらず、やがて現われるのを見て驚きます。”

ローマ帝国の時代にいる使徒ヨハネに対して御使いは、「あなたの見た獣は、昔いたが、今はいません。」といいました。ということから、以下のことがわかります。

1)この獣は、ローマ帝国ではない。
ローマの時代に生きるヨハネに対して、「今はいない」という以上、この獣は、その当時の帝国、ローマ帝国をさすわけではありません。
2)この獣は、使徒ヨハネの時代、ローマ時代より以前の時代のある国の再来である。
ローマより以前の国というと、ダニエル書のたとえば、2章によれば、以下の通りです。
それぞれ、大きな像の以下の部分です。
頭:バビロン
胸:メデイアペルシャ
腹:ギリシャ

これらの3つの国のうち、どれかの国が終末の日に復活して来るようですが、どれなのでしょう。
今迄の話を総合すると、どうしても「バビロン」らしいということがわかります。

そして、「しかし、やがて底知れぬ所から上って来ます。」と書かれています。

この「底知れぬ」という表現に注目して下さい。
これは、この黙示録で何度も出てくる特別な表現のようです。以下の通りです。
 

”ヨハネの黙示録 9:1 第五の御使いがラッパを吹き鳴らした。すると、私は一つの星が天から地上に落ちるのを見た。その星には底知れぬ穴を開くかぎが与えられた。
ヨハネの黙示録 9:2 その星が、底知れぬ穴を開くと、穴から大きな炉の煙のような煙が立ち上り、太陽も空も、この穴の煙によって暗くなった。
ヨハネの黙示録 9:11 彼らは、底知れぬ所の御使いを王にいただいている。彼の名はヘブル語でアバドンといい、ギリシヤ語でアポリュオンという。
ヨハネの黙示録 11:7 そして彼らがあかしを終えると、底知れぬ所から上って来る獣が、彼らと戦って勝ち、彼らを殺す。
ヨハネの黙示録 20:1 また私は、御使いが底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、天から下って来るのを見た。
ヨハネの黙示録 20:3 底知れぬ所に投げ込んで、そこを閉じ、その上に封印して、千年の終わるまでは、それが諸国の民を惑わすことのないようにした。サタンは、そのあとでしばらくの間、解き放されなければならない。”

「底知れぬ所の御使い」すなわち、アバドンといい、アポリュオンというようにこの「底しれぬ」ということばは、終末の恐ろしい破壊、破滅と関係する特別な表現なのです。

ですから、この国、終末にあらわれる国は、特別な国、あたかも破滅や破壊を目的として悪魔が終末のために特別に用意したような不吉な国なのです。

私たちはこの国を探さなければなりません。聖書は明らかに終末ならではの国、終末の裁きや、惑わしや、
つまずきや、破壊、殺りくの為にある特定の国を悪魔が用意していることを語っています。
その国はもう現われているのでしょうか、それともまだ先なのでしょうか。私たちはその国をさがし出さなければなりません。

この国、終末の獣の国は、かつて他の箇所で見たように、一本の強い角、
アメリカ以外にはみあたりません。
 

また、「その獣が、昔はいたが、今はおらず、やがて現われる」と書かれています。
ですから、この国は、確かに

1)ローマ帝国より以前に存在して、
2)ローマ帝国の時代には、存在せず、
3)終末に再度現れる

ことがわかります。この国は何か?
「バビロン」こそ、その最有力候補です。

これらのことをまとめて言えることはこういうことでしょうか。
アメリカこそ、黙示録、ダニエル書がかねてから、
預言した終末の日に悪魔的な働きを行う特別な「獣の国」であり、この国の別名、
隠れた名前は、他でもない「バビロン」という名前なのです。そうなります。

この国こそ、ヨハネに対して、「昔はいたが、今はおらず、やがて現われる」と語られていた
国なのです。

アメリカこそ、隠れバビロンであり、この国においてこそ、
見事にかつて、バビロンにおいて、盛んに用いられていた、多くの宗教、
原則が復活しています。かつて、ネブカデネザル王の時に切られてしまった、
バビロンの木はしかしその根は残り、7つの時を経過して、この終わりの時に見事に復活してきました。
ダニエル書の預言は成就するのです。

別途、詳しく見ますがこの国、アメリカにおいてこそ、バビロンのあらゆることがらが、蘇っています。
終末において、昔の国、バビロンが再度取り上げられるようになります。この国バビロンにこそ、重大な意味あいがもたらされています。

黙示録にも「淫婦バビロン」と書かれている通りです。
そして、その復活する、再度蘇るバビロンの木の中心は、他でもない獣の国、アメリカです。

終末に関連して多くのガセネタが広まっており、何かと言えば、「ローマ、ローマ」という人々もその一部です。いわく、「終末にローマ帝国が復活する」等のガセネタです。
何も知らない盲人はすっかり信じてたわごとを吹聴しています。

しかし、このような「書かれていない」ことを主張する人々こそ、「これらのことばに付け加える」冒涜者であることを知りましょう。
聖書は、明らかに終末の日において「バビロン」が特別な位置を占めることを語っており、これを
強調する人々にみこころがあります。
 

”9 ここに知恵の心があります。七つの頭とは、この女がすわっている七つの山で、七人の王たちのことです。
10 五人はすでに倒れたが、ひとりは今おり、ほかのひとりは、まだ来ていません。しかし彼が来れば、しばらくの間とどまるはずです。”

この7人の王は、縦の軸、時間軸に沿ってあらわれる7人の王のようです。
七人が一時にあらわれるというより、この獣が過ごす7つの時のそれぞれにあらわれる七人の王、
そのことを表すようです。この七人の王は、上記バビロンの王が獣のようになり人間の間から、追出されて過ごした「7つの時」と対応しています。
この女はこの7つの時の間、その王、国と姦淫を犯します。
この女とは、新約の神の会衆である教会、及び旧約の神の会衆である旧約の民を合わせたものです。
ダニエルが語った、70週がこの2つの会衆を対象としたものであるように、
ここで書かれている「女」は、この2種類の女をさします。

(「宮を再建せよ」との布告から、メシヤが来る迄の預言を記した70週の預言は明らかに旧約の神の民に対してメシア、キリスト来臨を告げる預言ですが、それはまた、終末に至る時迄を記した新約の神のための預言でもあります)

話が少しそれますが、黙示録は、新約聖書の最後の書というだけでなく、旧新約聖書の最後の書なので、
新約の神の民のみならず、旧約の神の民の結末をも含んだ書です。
ですから、どちらの神の民についても記されているのです。

たとえば、イスラエル12部族の記述を含む黙示録7章の14万4千人は、明らかに旧約の神の民に関する記述であり、逆に黙示録14章の14万4千人は新約の神の民に関する記述です。
このこと、2つの神の民に関する記述が黙示録に含まれていることは、黙示録を理解するもう一つの
ヒントです。

獣とともに一時だけ王となる「10人の王」は終末のある一時という横の軸の関係で表されますが、
この7つの頭は明らかに縦、時間軸に沿った表現です。

「五人はすでに倒れたが、ひとりは今おり」

5人はすでに倒れたという以上、このヨハネの時代以前に、すでに過去5人の王がいたことがわかります。この5人が何をさすのか、不明です。恐らく、この中には、バビロン、メデイアペルシャ、ギリシャが入るでしょうが、後の2人が何をさすのか不明です。

「一人は今おり」とは他でもないローマ帝国のことです。

”11 また、昔いたが今はいない獣について言えば、彼は八番目でもありますが、先の七人のうちのひとりです。そして彼はついには滅びます。”

さて、終末の7番目の国、終末の主役となる獣の国に関しては、
「昔いたが今はいない獣」といわれています。これは、何か?
前にみたように、他でもないバビロンのことです。
さて、このことを通して聖書は何を語っているのでしょうか?

この終末の獣の国、アメリカをその名、アメリカと呼ばず、「昔いたが今はいない獣」すなわち、
バビロンだということにより、聖書は何を語ろうとしているのでしょうか?
わかることはこういうことです。
すなわち、この国、アメリカは決して新しい国ではなく、聖書的には、古い国、バビロンであり、
この国について、すなわち、バビロンに関して聖書の中で語られている預言はこの国において成就するということです。

また、この国と聖徒との関わりは、ダニエル書に記されているバビロンにおける聖徒への迫害のように成就するだろうということがわかります。

すなわち、ダニエル書に記されている、像への礼拝強制、バビロン王へ祈ること、聖徒への迫害はこの国、蘇ったバビロン、アメリカ先導のもとに実現するようになるのでしょう。

また、別の預言、すなわち、黙示録に書かれている、淫婦バビロンに関する
預言はこの国に関して成就するのかもしれません。

”ヨハネの黙示録 18:8 それゆえ一日のうちに、さまざまの災害、すなわち死病、悲しみ、飢えが彼女を襲い、彼女(バビロン)は火で焼き尽くされます。彼女をさばく神である主は力の強い方だからです。”

この淫婦バビロンに対する預言がもし、アメリカに関する預言だとすると、
この国は、「一日のうちに」、
「火で焼き尽くされ」ると書かれていることがわかります。

アメリカのような大きな国が一日のうちに火で焼き尽くされるということは、かつての日、
黙示録が書かれたヨハネの時代にはありえないことでしたが、しかし、今、
全世界に多くの核爆弾が貯蔵されている時代においては、決してあり得ないこととは、
いえません。
 

”彼は八番目でもありますが、先の七人のうちのひとりです。”
 

これは何をいっているのでしょうか?
この国は、8番目でもあるが、しかし、先の7つのうちの一つでもあるというのです。
同じ国が、たとえば、7番目と8番目というように2つの番を共有しているというのです。
もしそうだとしたら、その区分とは何なのでしょうか?
何をさして7番目とし、そして何をさして同じ国が、8番目というのでしょうか。一体いつから、
分けるのでしょう?全く不明です。
しかし、一つ、考えておかなければならないことは、8とは、数秘学(ゲマトリア)的には、復活の数字だということです。
キリストが蘇られたのも週の始めの日、すなわち、7+1=8
番目の日です。

ですから、8番目とは、復活してくる国である可能性が高いのです。
そう考えると、このことは、以下の記述と符合します。
 

”ヨハネの黙示録 13:1 また私は見た。海から一匹の獣が上って来た。これには十本の角と七つの頭とがあった。その角には十の冠があり、その頭には神をけがす名があった。
3 その頭のうちの一つは打ち殺されたかと思われたが、その致命的な傷も直ってしまった。そこで、全地は驚いて、その獣に従い、
4 そして、竜を拝んだ。”

ここには、7つの頭のうちの一つが「打ち殺されたかと思われたが、その致命的な傷も直ってしまった」ことがわかります。この頭、国は壊滅的な打撃、崩壊を受けたが、再度、国として復興してしまったということでしょうか。
その頭、国は7つの頭のうち、何番目か?もちろん、7番目の国、アメリカのことでしょう。
そして、同じアメリカでも「「打ち殺されたかと思われた」傷、すなわち、壊滅的な攻撃を受ける前が、7番目の頭、獣、そして、その後、復活したかのように復興した後が、8番目の頭、国ということになるのでしょう。

実は、この国は、秘密裏にその日、災害の日のために備えているともある情報筋から、聞いています。陰の政府を原爆の攻撃にたえるよう、地下に用意して、その日に対して準備しているとも聞いています。
アメリカが一度、(原爆により?)、崩壊し、そして、再度復活するなどというと、
SFか、空想話にしか思えないでしょうが、しかし、聖書に、「打ち殺されたかと思われた」国が、「致命的な傷も直ってしまった」と書かれている以上、このことはあり得る、否実現すると思った方が正しいと思われます。
 
 

”そして彼はついには滅びます。”

このように、この国は自作自演の「復活劇」まで、計画しているのですが、
しかし、この国もついには、人手ではなく、神により、滅びます。
ダニエル8:25「人手によらずに彼は砕かれる」と書かれている通りです。
その日、この国を操る愚かな某民族は、始めて聖書が偽りのない神のことばであり、全ての聖書のことばが成就したこと、自分達のしていたことが、
何と獣の行いに過ぎなかったことを知るでしょう。
しかし、その日気がついても、もう遅いのですが..。

終末における主のみこころを行いましょう。

ー以上ー