NO.322  見るには見るが

テキスト:”マタイ13:13 わたしが彼らにたとえで話すのは、彼らは見てはいるが見ず、聞いてはいるが聞かず、また、悟ることもしないからです。
14 こうしてイザヤの告げた預言が彼らの上に実現したのです。『あなたがたは確かに聞きはするが、決して悟らない。確かに見てはいるが、決してわからない。
15 この民の心は鈍くなり、その耳は遠く、目はつぶっているからである。それは、彼らがその目で見、その耳で聞き、その心で悟って立ち返り、わたしにいやされることのないためである。』
16 しかし、あなたがたの目は見ているから幸いです。また、あなたがたの耳は聞いているから幸いです。”

本日は「見るにはみるが」という題でメッセージしたいと思います。
終末に関連して神の語る警告の一つの特徴は、それが決して隠されたものではないということです。
逆に誰の目にも見える、知らないとはいえないことがらなのです。
しかし、もう一つの残念な特徴は、このように「全ての人」が見ながら、
しかし、「正しく理解する人は少ない」、そのような特徴があるようです。

上記テキストに書かれているように、「見てはいるが見ず」ということになるのです。
ですから、「私達の目で見る」ことと、「それを実際に悟る」こととの間には、
ギャップがあり、その間の差は大きいようです。

終末の日の特徴は、「我々は見て理解した、わかった」と思ったことがらが、
実際の真実とは異なっており、それゆえ、惑わし、大きな偽りに入ってしまう、
そのような日でしょうか。
 

このことは、主イエスの時に実現しました。
彼等は目の前に聖書で約束されたその人を見ながら、正しくこの方を見ることができず、
間違った結論、「彼はメシヤではない」という結論に入ってしまったのです。
「見ても見ず、悟らなかったのです」
主イエスの生涯においては、旧約聖書の預言が、300以上も成就したということです。
ですから、彼等が正しい目と、理解する心さえあれば、「見る」ことができたはずなのに、
そうはならず、エルサレムの多くの人々は、イエス殺しに加担してしまったのです。
 

さて、このことを通して私達は、神の方法を理解すべきと思われます。

1. エルサレムに住む全ての人は、イエスを見、また彼について聞いた。
2. しかし、彼を本当の意味で正しく見た人は少ない。そのため、キリストを見誤り、十字架につける
ことに加担してしまった。
3. 結果として多くの人はエルサレム滅亡の時、裁かれてしまった。
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強調すべきことは、エルサレムに住む全ての人は、この時、イエスを見、彼について聞いたということです。エルサレムは東京などに比べたらずっと小さな街であり、その当時、町にいた全ての人は、
彼イエスについて知りました。

同じ意味あいで、終末の日に起きる多くのできごとに関しても原則は「全ての人が見、また聞く」ということです。しかしそうであっても、全ての人が真の意味で見るわけではなく、悟るわけではないのです。

この原則は終末において、くり返されているのですが、
悲しいかな、「真に見る」人は少ないのです。

ですから、私達は終末に起きることがらに関して、こう言えるでしょうか。私達が、「それを見ない」ことや、「知らない間に起きてしまった」ということは心配する必要はないのです。
以下のように神は今の時代について我々に見せようとしておられます。
 

1. 人手によらない、聖書の文章に組み込まれた聖書の暗号は、西暦1996/7年、キリスト
降誕、2000年目にあたる、その年に「世の終わり」という特定の時代に入ったと
述べています。この聖書の暗号現象は、アメリカの数学の専門雑誌に掲載された程、
科学的な現象なのですが、このことがらを「真に見る」ひとは少ないようです。

逆にろくに調べもせず、先入観や「常識」に基づいて一笑に付してしまう人が多いようですが、
本当にそんな簡単に退けて良いのか私は疑問に思っています。
聖書には、「終わりの時」に関して、何度も何度も繰り替えして警告しています。
その「終わりの時」がいざ始まるとして、神がなんらかの形でそれを人々に教えないと
思う方がよっぽど「非聖書的」ではないでしょうか?
聖書の暗号に関して知らない、聞いたことがない、すなわち、「見ていない」人は多いようですが、
「真に見る人」はやはり少ないようです。

2.「終わりの時代にはいった」との暗号に符合するかのように、
ここ、数年アメリカはダニエル書の「終末の獣」そのものの動きをするようになりました。

a)一本の強い角(軍事大国):
アメリカは、世界の総軍事費の40%をも一国で占める、並ぶもののない、とび抜けた軍事大国になった。

b)10本の角を用いる:
この獣の国が、自分の手足、また10本の指のようにギリシャの子孫である
西洋文明に属する国々を用いるという預言は今、我々の目の前で実現します。
米国主導で、NATOを組織し、「2年後をめどに、世界のどこの地域をも攻撃する軍隊を作る」計画に関するニュースを最近(2002年9月)聞きました。
これこそ、獣の国(アメリカ)の命令一下どこでも攻撃する10本の角(軍隊)との預言の成就です。

c)この一本の強い角は10本の角の間からでる:
すなわち、獣の国とは、10本の角(ヨーロッパ諸国)の各国の移民からなる国である。
アメリカこそ、まさにヨーロッパの移民からできた国。

d)10本の角のうち、特に3本の角は獣の国に従う:
現在の情勢を見るとき、三本の角(英、独、仏)はアメリカの政策に賛成している。

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これらの現在の世界の情勢と事実を客観的に冷静にダニエル書と比較するなら、
ダニエル書の預言する「獣の国」とは、アメリカ以外ありえないと思われるのですが、
これを一考さえしない人も多いようです。

ここにおいても多くの人の目は「真に見る」ことをしないように思われます。
 
 
 
 

3. 聖書は、黙示録の中で2度にわたって「偽ユタヤ人」について警告しています。

ヨハネの黙示録 2:9 「わたしは、あなたの苦しみと貧しさとを知っている。「「しかしあなたは実際は富んでいる。「「またユダヤ人だと自称しているが、実はそうでなく、かえってサタンの会衆である人たちから、ののしられていることも知っている。
ヨハネの黙示録 3:9 見よ。サタンの会衆に属する者、すなわち、ユダヤ人だと自称しながら実はそうでなくて、うそを言っている者たちに、わたしはこうする。見よ。彼らをあなたの足もとに来てひれ伏させ、わたしがあなたを愛していることを知らせる。”

このことばが前もって預言していたとしか思えない民族がいます。
その特徴は以下のとおり:

a)この民族は、世界の富の半分以上を独占し、また、通信社、新聞、テレビ網等のメデイアを独占している。また、石油、情報、食料、銀行等を独占している。

b)アブラハムの子孫、セム族(黄色人種)であると称しているが、実際はどうみても白人種。
アーサーケストラ著「13氏族」によれば、彼らはアブラハムとは何の関係もない、白人種のカザールの子孫。すなわち、「ユタヤ人だと嘘をついている」人々。
 

c)彼らは、イギリス、スペイン、フランス、ドイツ、ロシア等あらゆる地において、トラブルの元となり、追い出され、最後に行き着いた中東の地においても、元からその地に住んでいた、パレスチナ人の土地、家、畑、命迄も奪い、それらの行為を悪魔的な教典、ユタヤタルムートの教理に基づき、正当化する、まさしく、「サタンの会衆に属する者」

d)多くの魔術、悪霊崇拝のもととなった、カバラ、タルムードを生み出した民族。

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以上のようにはっきりと「見える」かたちで、この聖書は、「ユダヤ人だと自称しているが、実はそうでなく、かえってサタンの会衆」である人々について警告し、また、客観的な事実は、このことを裏ずけているのですが、それでも「真に見ない」人々にとっては、「彼らは見てはいるが見ず」ということばが
成就しています。
 

くり返していいますが、神は公明正大な方なので、前もって、大きな災害が起きる前に前もって、預言、警告しないわけではありません。逆に前もって、預言し、そのことばどおりに事を行うのです。

そして、その預言されたように主イエスは来られました。そして、エルサレムにいる全ての人は、
この方を見たのです。

しかし、彼等は正しくこの方を理解、悟ることができず、結果として、「彼らは見てはいるが見ず」ということばが成就してしまったのです。

今の終わりの時代においても、
同じパターンでことがらは進んでいるように見えます。
すなわち、

1. ダニエル書でいわれた「終わりの時」が預言通り始まりました。
このこと、終わりの時代が始まったことは、「人手によらず、聖書本文に書着込まれた暗号」、すなわち、
神御自身がこれを聖書を通して警告していると思えます。
このことがらは、多くの人に知られていますが、
聖書を知っていると自負している人々は、これを一笑に付しています。
すなわち、彼等は「見てはいるが見ず」という状態なのです。

2.ダニエル書で預言された国、獣の国アメリカはダニエル書で記されている全ての特徴を持っています。
これは、全ての人の目の前に明白です。何故なら、全てのクリスチャンが持っている聖書、ダニエル書に
この国の特徴が記されてあり、我々の読む、毎日の新聞、雑誌等は、この国、アメリカが
預言された通りの行い(10の角の国を用いる、3本の角を従える、一本の強い角となる)
を行っていることは全ての人が見ているからです。
しかし、悟る人は少ないようで、ここにおいても、「見てはいるが見ず」とのことばが成就しています。

3.現在、中東に住む、某民族に関しては、黙示録の中で、
聖書が、以下の人々について警告していることにぴったり符合しています。

*偽ユタヤ人
*悪魔の会衆に属する者
*嘘をつく人々。

これらは、聖書に明確に記されていることがらであり、また、この民族がどのような民族であるかは、
日々の新聞が語っているのですが、しかし、ここにおいても多くの人の目は、「見てはいるが見ず」という状態のようです。
 

しかし、私達にあっては、正しく見ていくことを望みたいと思います。
 

ー以上ー